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米シルバーゲート銀行の決算報告が2017年に次ぐ好結果

  • 仮想通貨関連
  • 2020.10.28.

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およそ1ケ月ほどの間ボラティリティが小さくなっていたビットコイン価格は、2020年10月中旬に入ってから上昇し始め、2020年10月27日現在の価格は137万円台にまで上がってきました。

 

2020年におけるこれまでのビットコインは、新型コロナウイルスの影響で3月に大きく価格が下落したものの、その後、多少の上下動や停滞期はありましたが総じて上昇傾向だったといえます。

このことを予想していたのか、仮想通貨関連メディアではビットコインは強気相場であることがずっと報道されていました。

 

そして、米でも類がない仮想通貨関連企業を対象にサービスを提供してきたシルバーゲート銀行の決算報告が発表され、非常に良い結果であったことが分かりました。

しかも単に上向きであったということでなく、仮想通貨がバブル期にあったとされる2017年に肉薄するほどの好結果だったということです。

 

一体どの程度業績が向上し、その内訳とはどのようなものだったのでしょうか。

 

このニュースについて詳しくご説明しましょう。

 

米のシルバーゲート銀行が決算報告を発表

カリフォルニア州に本拠地があるシルバーゲート銀行(Silvergatebank)が2020年10月26日に2020年第3四半期の決算報告を発表し、2017年の仮想通貨バブルの頃に次ぐ好結果であったことが分かりました。

Silvergatebank 2020年第3四半期決算報告

画像引用:Silvergatebank.com

 

シルバーゲート銀行に関しては2020年5月10日のニュース記事業績好調な仮想通貨関連業界の実例内でも説明していますが、仮想通貨業界全体が信頼性に乏しかった2013年から仮想通貨業界に向けたサービスを開始していました。

 

この時の記事では2020年第1四半期の決算報告についても触れており、非常に業績が向上していたことを説明しています。

そして今回の報道によって業績の向上は継続していたことに加え、第3四半期にはより好調さが際立ってきたということになります。

 

ではシルバーゲート銀行の第3四半期はどれほど好調なのでしょうか。

詳しいデータをご説明しましょう。

 

仮想通貨関連企業の顧客数と預金額

シルバーゲート銀行の仮想通貨における顧客数は日々増えています。

 

2019年9月30日時点では756社だったのが、2020年6月30日には881社に増え、さらに2020年9月30日には928社にまで膨らんでいます。

なお9月30日時点で、200社が取引時の審査の結果を待っている状態であるとしています。

実質的に、1128社がシルバーゲート銀行の顧客であることを示していることになります。

 

仮想通貨預金も一気に増えていることが分かりました。

2017年の第4四半期には8億3500万ドルだった預金額は、2020年6月30日時点で15億ドルになり、2020年9月30日には21億ドルと、5億8600万ドル預金が増えています。

これは2017年から順調に預金額が増えているだけでなく、2020年に入ってからは急激に増えており、6月から9月までのわずか3ケ月で5億8600万ドル分が新規に預金されたということになります。

 

仮想通貨企業向けの決済ネットワークも順調に推移

シルバーゲート銀行では仮想通貨企業を対象に特化させた独自の決済サービスとして、「Silvergate Exchange Network(略称SEN)」と呼ぶ決済ネットワークを提供しています。

このサービスは、仮想通貨を取引対象とする機関投資家が24時間いつでも顧客との間で資産の移動ができるというものです。

 

このSENも顧客から好評で、順調に実績を伸ばしていることが明らかになっています。

Silvergatebank.com SENトランザクションと送金額

画像引用:Silvergatebank.com

 

まずSENのトランザクションの推移では、2019年9月30日時点では12,312トランザクションだったものが、2020年6月30日には70%増加の40,286トランザクションになっています。

さらに2020年9月30日には68,361トランザクションと、2019年9月と比較すると455%増えていることになります。

 

またSENを使った送金額も一気に増えています。

2019年9月30日時点で104億ドルだった送金額は、2020年6月30日には224億ドルに増え、2020年9月30日には367億ドルの米ドル送金を処理するまでに膨らんでいます。

2019年から2020年9月の増加率は実に252%となっています。

 

そして驚くべきは、SENが稼ぎ出した送金関連の手数料です。

2019年9月30日では160万ドルでしたが、2020年6月30日時点では240万ドルになり、2020年9月30日には330万ドルにまで増えています。

 

ビットコイン担保の法定通貨融資も順調

シルバーゲート銀行は、独自の金融商品としてビットコインを担保とした法定通貨の融資も提供しています。

「SENレバレッジ」と名付けられたこの商品も他のサービスと同様に好調のようで、総融資額は3,550万ドルと1,300万ドル増えていることも明らかになりました。

 

シルバーゲート銀行が好調である背景とは

上記のようにシルバーゲート銀行の各部門が好調な理由について、シルバーゲート銀行はどのように捉えているのでしょうか。

 

その疑問に対してもシルバーゲート銀行は、最も大きな理由としてビットコイン価格が大きく値下がりすることなく、比較的堅調に推移したことを挙げています。

さらにビットコインが企業の資産として採用され始めていることで、高まった資産価値がより高まりつづけていること。

そしてベンチャーキャピタルの新規資金調達も影響していると述べています。

 

ビットコインの資産価値の高まりと業界の好調さ

シルバーゲート銀行の業績が好調な理由は上記のようなものでしょうが、もっと広い視点でビットコインを俯瞰してみると、ビットコインの資産としての位置付けが定着するとともに、その資産価値が年々高まってきていることが挙げられるでしょう。

だからこそ上場企業がビットコインを購入し、準備資産にしていくわけです。

 

さらに資産としての価値が高まったビットコインを扱う仮想通貨関連企業もおのずと業績は向上し、以前のように信頼性に乏しい企業から、信頼性の高い企業に成長しているはずです。

 

この2つの事柄があるからこそ、相乗効果によってビットコインなどの仮想通貨の将来は今以上に明るくなっていくのではないでしょうか。

 

まとめ

仮想通貨業界に早くから着目し、独自のサービスを展開することで大きく業績を伸ばすことができたシルバーゲート銀行の決算報告についてご説明しました。

 

シルバーゲート銀行の仮想通貨業界に対するサービスは、おそらく当初、他の銀行から敬遠されていたはずです。

 

しかしビットコインがここまで資産としての地位を確立し、今や上場企業までもが準備資産として蓄える時代になっています。

この流れはもう止まることはないでしょう。

 

そしていずれはどの銀行でも仮想通貨を取り扱う、そんな時代がやってくるのかもしれません。

その頃にはビットコイン価格も今とは比べ物にならないほど高額になっているのでしょう。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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