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BitMex(ビットメックス)レビュー

BitMEXは、Bithumb・bitflyerと並び世界最高の出来高を誇る現代の世界三大取引所の一つです。

第1章 取引環境・条件について

BitMEXはビットコインFXを提供しています。
確かにそれ以外にも、アルトコインのFXも提供していますが、取引の中心はやはりビットコイン(XBT)なので、今後はそれを念頭に解説します。

ビットコインFXの特徴

まず、ビットコインFXの最たる特徴は2つあります。
1つは「ショートポジション」もう1つは「レバレッジ」です。

※bitflyer公式ホームページより

これはbitflyerの図ですが、BitMEXの場合も変わりません。
現物取引では、仮想通貨は「買い」から入る以外の選択肢はありません。

つまり「仮想通貨の値上がり=利益」「仮想通貨の値下がり=損失」だといえます。

しかし、下のチャートを見れば明らかなように2018年のビットコイン相場は下落中心でした。

※BitMEX公式ホームページより

このような相場では下落によって利益を出せる(逆に上昇すると損失になる)という、正反対のトレード方法ができたほうが利益につながるのは明らかです。

ビットコインFXでは「ショートポジション」という「売り」から入る、トレード方法が可能です。
※反対に「買い」から入るトレード方法のことを「ロングポジション」といいます。

また、ビットコインはもともと値幅が大きいですが、できれば同じ値幅でより大きな利益を得たいと思う場合もあります。
もちろん、反対方向に動いた場合の損失も大きくなりますが、このようにより大きなリスクリターンを狙うことができる仕組みを「レバレッジ」といいます。

※bitflyer公式ホームページより

上はビットフライヤーの図なのでレバレッジは15倍が前提となっています。
しかし、レバレッジは取引所によって異なり、日本の取引所の場合には「最大25倍」のレバレッジを掛けることが可能です。

BitMEXのスペック

BitMEXもビットコインFXを提供しています。
※正確には「ビットコイン先物」やアルトコインのFXも提供しています。

例によって「ショートポジション」も「ロングポジション」も両方とることが可能ですので、「上がるか下がるか」ということさえちゃんと読めていれば、どちらの値動きであっても利益を出すことが可能です。

つまり、2018年はビットコインによってあまりよくない年になりましたが、BitMEXでトレードするトレーダーにとっては「ショートポジション」で利益を出す絶好の機会であったということです。

そしてもう1つの特徴である「レバレッジ」もかけることが可能です。
最大レバレッジは「100倍」です。

しかし、このレバレッジにはほかにはない特殊性がありますので、これについては項目を改めて解説します。

レバレッジと最大許容損失額

ネット上のほかのページを見ると「レバレッジは高いほど良い」というところを「レバレッジ=悪」という両極端な主張が目立ちます。

しかし、実際にはどちらも誤りです。
そして重要なのは「レバレッジ」だけではありません。
レバレッジなどによって決まる「最大許容損失額」のほうがより重要です。

「最大許容損失額」というのは、「最大でどれくらいの含み損に耐えられるか」ということです。
より多くの含み損になっても強制ロスカットされずに持ち続けることで、自分のやりたいトレードをシステムによって中断されることがなくなります。

BitMexの最大許容損失額

BitMEXのレバレッジの仕組みには、実は2種類あります。
1つは「クロスマージン」もう1つは「分離マージン」です。
※ちなみに「マージン」というのは「証拠金」を意味する英語です。


※BitMEX公式ホームページより

USD/JPYやEUR/USDなどの為替FXの感覚に近いのは「クロスマージン」です。
証拠金全額をリスクにさらす代わりに、より多くの含み損に耐えられます。

BitMEXでクロスマージンを設定した場合の最大許容損失額は、以下の通りです。

BTC必要
証拠金
レバレッジロスカット
証拠金
維持率
最大許容
損失額
値動き
11.0%100.00.50%50.0%-3980-3980
21.0%100.00.50%50.0%-3960-1980
51.0%100.00.50%50.0%-3900-780
101.0%100.00.50%50.0%-3800-380
201.0%100.00.50%50.0%-3600-180
501.0%100.00.50%50.0%-3000-60
1001.0%100.00.50%50.0%-2000-20

※BTC/USDが4000、当初資金が4000USDの場合を前提としています。
※BTCとは保有しているポジションの大きさです。
※正確にはBitMEXでは保有ポジションが200BTCを超えると、ロスカットレベルが変わるのですが、あまり現実的なポジションサイズではないのでここでは割愛しています。

上の表で注目したいのは100BTCの数値よりも、1や2BTCの数値です。
レバレッジが高いと、小さめのポジションを持った時に非常に大きな含み損に耐えることができるということが、これからも明らかです。

次に「分離マージン」について解説します。
これは為替FXをやっていた方にとってはあまりなじみのないものなので、解説します。

ポジションをとる場合には、レバレッジに応じて「そのポジションをとるのに必要な証拠金(必要証拠金)」が算出されます。
そして証拠金維持率は、口座資金と必要証拠金、レバレッジとロスカットレベルによって決済されます。
これが、為替FXの原則です。

しかし、BitMEXの分離マージンでは「口座資金=必要証拠金」となります。
つまり、どんなに小さなポジションを持っても(反対にどれほど大きなポジションを持っても)証拠金維持率は100%からスタートするわけです。

そのことをもとに、同様の表を作成すると以下の通りです。

レバレッジ証拠金維持率1BTC証拠金ロスカット
150%4000.0-2000
250%2000.0-1000
350%1333.3-667
550%800.0-400
1050%400.0-200
2550%160.0-80
10050%40.0-20

先ほどとは違い「レバレッジ高ければ高いほど損失額が小さくなっている」ということが、わかります。

逆に(特にハイレバレッジの場合には)ロスカットされるまでの値幅が非常に小さくなっているということもわかるはずです。
通常、ハイレバレッジはリスクを高める方向に働きますが、BitMEXの(分離マージンの)ハイレバレッジはむしろリスクを限定する方向に働くということです。

ただし、上の表からも明らかなとおりレバレッジが高ければ高いほどわずかな値動きで強制的にロスカットされることになりますので、レバレッジコントロールが重要であるということは言うまでもありません。

ゼロカットという安全装置

国内業者にはありませんが、海外取引所であるBitMEXには「ゼロカット」という安全装置が備わっています。

それは、急な相場の値動きなどで口座残高がマイナスになることがあったとしても「口座残高をゼロにリセットする」というものです。
逆にゼロにリセットせず、マイナス分を「追証」として請求するのが国内仮想通貨取引所(や国内FX業者)であるということです。

ビットコインFXは、必ずしも利益になるとは限りません。
損失になることだって十分に想定すべきです。
しかし、BitMEXならば借金になることはなく、最悪でも入金した資金が0になるだけです。
これは、トレーダーにとって非常に安心できる材料であるということができます。

第2章 流動性・システムの安定性について

次に、流動性やシステムの安定性について解説します。

流動性・システムの安定性の重要性

BitMEXに限らず相場取引では流動性が非常に重要になります。
それは「買いたいときに買える」「売りたいときに売れる」ということを意味するからです。
また「流動性が高い状態」を「板が厚い」といい、反対に「流動性が低い」状態を「板が薄い」ということもあります。

そして、流動性に並んでシステムの安定性もとても重要です。
もし急に注文が殺到してサーバーがダウンしてしまったら、相場が暴落(暴騰)しているにも関わらず、注文が通らず新規注文や決済が一切できない状態になってしまいます。

これは、トレーダーにとっては大きなリスクです。
「良い取引所」というのは、手数料などのコストが安いということもありますが、それ以上に流動性が高くシステムが安定しているという基礎インフラが優れているところのことを意味します。

BitMEXの流動性・システムの安定性

BitMEXの流動性は「CoinHills」というサイトで確かめることができます。
これによると、2018年12月16日時点の流動性ランキングは以下のようになっています。

※CoinHillsより

この時点ではbithumgがトップですが、見るタイミングによってはBitMEXがトップであることもあります。
また、この一覧表を見るとbithumgとBitMEX、そしてbitflyerが世界三大取引所であるということも改めて確認できます。

次にBitMEXのシステムの安定性について解説します。

サーバーダウンの回数に関する資料は見つかりませんでしたが、国内取引所であるbitflyerよりはサーバーダウンに関する情報が少ないようです。

この場合比較対象になるのがbitflyerで暴騰・暴落時にしばしばサーバーダウンをして、トレーダーに思わぬ損失を与えたなどのことが過去に複数回ありました。

一方でBitMEXのサーバーは国内取引所に比べれば安定的だと思われますが、それでも絶対にサーバーダウンをしないというほどではありません。

ただ、BitMEXの場合には損失を未然に最小限に防ぐために「分離マージン」という仕組みや「ゼロカット」という制度が備わっています。
そのため、サーバーダウンのリスクにより対処しやすいのはBitMEXのほうであるといえます。

第3章 手数料およびファンディング手数料という特殊性

手数料は、取引利益に直結するため非常に重要です。
とりわけ超短期間でトレードを繰り返す「スキャルピングトレード」をする場合には、取引回数がかさむために1回1回の手数料は微々たるものでも、蓄積するとかなりの金額になることがあります。

また、手数料は徴収されることが一般的ですが、場合により反対にトレーダーに付与されるということもあります。できれば、この制度を活用して手数料を稼ぐということも行っていきたいです。

BitMEXの手数料およびファンディング手数料(資金調達)

BitMEXの手数料は以下の通りです。

※BitMEX公式ホームページより

BitMEXの手数料は、「メイカー」はマイナス、そして「テイカー」はプラスとなっています。
ちなみに、bitflyerの手数料はメイカー、テイカーともにゼロ(執筆時点)ですから、それと比較するとテイカーは不利に、そしてメイカーは有利になっているといえます。

そして聞きなれない手数料としては「資金調達」というものです。
これは「ファンディング(Funding)」という用語を直訳したもので、わかりづらいですがbitflyerのSFD(Swap For Difference)によく似たものです。

ただ重要な違いもあります。
それは、SFDは取引をするごとに徴収・付与されますが、資金調達(ファンディング)の場合には、8時間ごとに1回だけ徴収されるというものです。
※日本時間で5時、13時、21時にファンディングが徴収・付与されます。

一方で共通点としては、ファンディング(資金調達)は、現物価格との価格乖離が大きければ大きいほど変動するというものです。
※上記スクリーンショットでは、ロングがプラスでショートがマイナスのファンディング(資金調達)となっていますが、価格乖離の仕方によっては反対になることもあり、またファンディングレートも変動制です。

詳細は、BitMEX公式サイトを参照してください。
参照:https://www.bitmex.com/app/perpetualContractsGuide

第4章 UIについて

BitMEXのUIは以下のようになっています。

※BitMEX公式ホームページより

一方で、bitflyerのUIは以下のようになっています。

※bitflyer公式ホームページより

どちらが使いやすいか、というとですが両者の大きな違いは「デプスチャート」の有無でしょう。
デプスチャートというのは、買い注文と売り注文がどの世に蓄積しているのか、ということをリアルタイムで示したチャートのことであり、現在「買い優勢」なのか「売り優勢」なのかということが一目でわかる便利なチャートです。

BitMEXにはデプスチャートがありますが、他方でbitflyerにはありません。

他方でbitflyer独特のものといえば、チャットでしょう。
これは、現在トレードしているトレーダーの生の声を閲覧することができます。
ただ、「トレーダーの生の声」といえば、「デプスチャート」のほうがより数値的なので、UIにおいてはBitMEXのほうがやや優れているということができます。

第5章 日本人トレーダーからみたBitMEX

最後に日本人トレーダーからBitMEXはどのような価値があるのか、ということについて考えてみます。

結論から言うと日本人トレーダーからの評価は(国内最大手のbitflyerよりも)高いです。
それは「最大レバレッジの高さ」もありますが、より安定したサーバーや流動性、そして日本語への完全対応という参入ハードルの低さ、そして「ゼロカット」という安全装置などが魅力的であるといえます。

また、為替FXと違い税金の率も同じなので、国内FXと比較したデメリットはあまりないともいえます。

さらにbitflyerやUSD/JPYなどの為替FX経験者であれば「ファンディング(資金調達)」というものも容易に理解できるものと考えられます。

なので、2018年12月現在日本でBitMEXに関する記事が多いということにも頷けるところです。

むすび

いかがだったでしょうか。

BitMEXは海外取引所ですので「最初の一歩」はなかなか難しいのも理解できます。
ただ、レビューをしてみてBitMEXは国内取引所の不満を一掃してくれる非常にハイスペックな取引所であることが改めて確認できました。

国内の取引所で不満や不安を抱えている場合において、BitMEXは最大の選択肢になるものと思われます。

 

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