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米の金融大手も仮想通貨取引所にサービス開始か?

  • 仮想通貨関連
  • 2020.05.14.

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  • 米の金融大手も仮想通貨取引所にサービス開始か?

仮想通貨業界は歴史が浅く、しかも当初は仮想通貨そのものに信頼性がなかったこともあって、事業として成立させるためには多くの苦労があったようです。

また事業が軌道に乗り始めても、ハッキングなどによってまたもや信頼性を損なうなど、山あり谷ありの状態だったことが伺えます。

 

さらに仮想通貨業界では金融機関とのトラブルも多くあったようで、それが原因となって取引や提携がうまく進まなかったことも報道されているなど、金融機関から仮想通貨業界が敬遠されていたことも分かっています。

 

しかし新型コロナウイルスの感染拡大がGOLDを含む金融資産を暴落させたことが契機になったのか、ここにきて仮想通貨に取り組む機関投資家の存在なども多く報道されるようになってきました。

さらに米の金融機関が仮想通貨企業に対するサービスを展開し、業績好調につながっていることも報道されています。

 

そしていよいよ米の金融大手であるJPMorgan Chaseまでもが、仮想通貨取引所に対してサービスをおこなうのではないかとの報道がありました。

JPMorgan ChaseのCEOは過去にビットコインに対する辛辣な意見を何度も述べていることで知られていましたが、ここにきて方針を転換したのでしょうか。

 

このニュースについての詳しい内容をご説明しましょう。

 

JPMorgan Chaseが取引所にサービス開始?

世界最大の経済新聞であり、国際的にも大きな影響力があるとされるThe Wall Street Journalが、米ニューヨークに拠点を置く金融大手JPMorgan Chaseの仮想通貨取引所に対するサービス提供について報じました。

The Wall Street Journal

画像引用:The Wall Street Journal

 

「JPMorganが銀行サービスをビットコイン取引所に拡張(Google翻訳)」と題した報道によると、米の金融大手であるJPMorgan Chaseが仮想通貨取引所に対するサービスを開始する可能性について言及しています。

 

JPMorgan Chaseにとって初めての仮想通貨取引所との取引であり、取引先は米の大手仮想通貨取引所であるコインベース、そして同じく米の仮想通貨取引所Geminiの2つだとのことです。

 

この2つの仮想通貨取引所のJPMorgan Chaseにおける口座開設は2020年4月に承認されており、それぞれの取引所における米国在住利用者用のUSドル入出金処理のため、JPMorgan Chaseが小口決済のために用意してあるACHネットワークシステムを利用する予定になっていると報じています。

 

The Wall Street Journalの報道では非常に具体的に説明されていることから、JPMorgan Chaseが初めて仮想通貨取引所と取引することはほぼ間違いないように見受けられます。

 

ビットコインを痛烈批判していたCEO

米の金融大手であるJPMorgan Chaseが仮想通貨取引所と取引をすることは画期的なことであり、仮想通貨業界が信頼されてきている証にもなるため、喜ぶべきことではあります。

しかしJPMorgan ChaseのCEOであるJamie Dimon氏は、かつてビットコインを痛烈に批判していた急先鋒として知られる存在でした。

JPMorgan Chase & Co.

画像引用:JPMorgan Chase & Co.

 

2017年9月12日にニューヨークで開かれた投資家会議の席上、ビットコインについて「良い終わり方はしない」と述べただけでなく、「これは詐欺」とまで述べていることがBloombergによって報じられています。

そしてもしJPMorganのトレーダーがビットコインの取引を始めたら即座に解雇するとまで語っていたようです。

 

これらの発言によってJamie Dimon氏には注目が集まり、ビットコインに対するマスコミからの質問が続くことになりました。

そのような状況の中、ビットコインに対する質問の連続に嫌気がさしたのか、ビットコインに対する発言を変えてはいないが、反ビットコインのスポークスマンになるつもりはないこと、そしてビットコインは単純にどうでもいい存在だと述べました。

ただしビットコインに用いられているブロックチェーン技術に対しては、本物だとの意見も述べています。

 

JPMorgan自体はビットコインに関心

CEOであるJamie Dimon氏がビットコインに異論を唱える一方で、JPMorganのアナリストや当時は共同社長だったDaniel Pinto氏(現共同社長兼COO)はビットコインに関心を持っていたようです。

 

アナリストは2017年の12月、ビットコインは進化してGOLDと同様、価値を長く保存するための信頼できる方法になるかもしれないと述べています。

またDaniel Pinto氏はJPMorganが、ビットコインに対してどのように関わることができるのかを模索しているとメディアに認めていました。

 

つまりCEOのJamie Dimon氏と他のメンバーやスタッフとでは、元々ビットコインの将来に対して温度差があったわけです。

 

仮想通貨に積極的な銀行が業績好調

JPMorgan Chaseが仮想通貨取引所に対してサービスを開始する背景には、ビットコインなどの仮想通貨がここに来てやっと市民権を得た、つまり無視できない存在になってきたということでしょう。

 

しかし他にもサービス開始に踏み切った背景があるはずです。

それが2020年5月10日のニュース記事「業績好調な仮想通貨関連業界の実例」内でご説明した、カリフォルニア州に本拠地を置くSilvergate Bankの業績の好調さです。

 

このニュース記事内でもご説明したように、Silvergate Bankは2013年から仮想通貨業界に対するサービスを実施しており、それによって顧客数の増加やトランザクションの増加、送金処理額の増加に加え、手数料収益も大幅に増加し続けています。

これら業績の好調さは全て、仮想通貨企業に特化した決済ネットワークを持っているからであり、それまで他の銀行が避けてきた仮想通貨業界に対するサービスを積極的に展開してきたからです。

 

また顧客も仮想通貨取引所だけでなくマイニング企業やカストディアン企業など幅広く、しかもJPMorgan Chaseが今回取引を開始するといわれているコインベースやGeminiだけでなく、クラーケンとも取引をおこなっています。

 

すなわち仮想通貨業界といち早く取引きしたのはSilvergate Bankであり、金融大手のJPMorgan Chaseはその後に続いたことになります。

 

JPMorgan が取引所にサービスを提供する効果

仮想通貨業界に独自サービスを提供して大きく業績を伸ばしたのはSilvergate Bankですが、それよりもはるかに規模が大きく、歴史もあるJPMorgan Chaseが今になって仮想通貨業界にサービスを提供する意味とはどのようなものなのでしょうか。

 

これには仮想通貨業界が無視できない存在になってきている現状があるでしょう。

ビットコインなどの仮想通貨が、昔から安全資産とされるGOLDと変わらない、もしくはGOLD以上に金融資産として優れたものになってきている表れともいえます。

すなわちJPMorgan Chaseが仮想通貨業界を、取引するのに相応しい業界だと認めたということになるわけです。

 

これは仮想通貨業界にとっても大きなメリットがあります。

米の金融最大手が認めたことを広く知らしめることになるため、仮想通貨や業界全体の地位が今まで以上に高まっていく可能性があるといえるでしょう。

 

まとめ

米の金融最大手であるJPMorgan Chaseが仮想通貨取引所に対してサービスを開始するという報道について、その内容や背景などをご説明しました。

 

金融最大手が仮想通貨取引所と取引することは、ビットコインなどの仮想通貨を支持する人がそれだけ増えてきたということであり、今後の展開にも期待が持てるということでもあります。

つまり将来的な値上がりが期待できる可能性が高まってきているといえます。

 

そして楽しみなのは、ビットコインをあれだけ痛烈に批判していたJPMorgan Chase のCEO、Jamie Dimon氏が、もしサービス開始について質問されたなら、その時どのように答えるだろうかということです。

あれだけの批判内容をカバーできるだけのコメントが出てくるのでしょうか。

おそらく今後のニュースで、このことに対する報道もでてくるはずですから、楽しみにしておきましょう。

 

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