トランプ大統領のコロナ感染がビットコインにまで影響
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- 2020.10.03.
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日本では沈静化しつつあるとされる新型コロナウイルスは、世界的にみれば未だ猛威をふるっています。
米はもちろんヨーロッパでも感染は収まっておらず、フランスでは再度全面封鎖をしなければならないような状況に陥っているようです。
このような状況下の2020年10月2日、ついに米のトランプ大統領夫妻までもが新型コロナウイルスに感染したとのニュースが流れました。
このニュースを受け、先行きの不安感から米の株価などが荒れています。
さらに安全資産といわれていたビットコイン価格までもが下落しました。
このニュースについて詳しくご説明しましょう。
2020年10月2日にトランプ大統領がコロナ感染を発表
新型コロナウイルスの猛威が未だに収まっていないアメリカで、ついにトランプ大統領までもがこのコロナウイルスに感染したことをツイートしました。
なお感染していたのはトランプ大統領だけでなく、メラニア夫人も感染していることもツイートで明らかにされています。
今夜、@ FLOTUSと私はCOVID-19の検査で陽性でした。
検疫と復旧のプロセスをすぐに開始します。
私たちはこれを一緒に乗り越えます!
引用:Donald J. Trump Twitter Google翻訳
なお、ツイートの中で書かれている「@ FLOTUS」とはメラニア夫人のTwitterアカウント名です。
トランプ大統領コロナ感染の影響
トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染したことで、その影響が多方面に広がっています。
大統領選挙への影響
トランプ大統領はジョー・バイデン候補との選挙戦の真っ只中にあり、2020年11月3日に投票日を迎えます。
しかも9月29日にはジョー・バイデン候補とのTV討論会に臨み、それを観た人々からの印象は決して良いとはいえないものだとメディアから酷評されてしまいました。
これによって米国民の支持はジョー・バイデン候補に傾いているとの報道もあり、10月15日に予定されているフロリダ州マイアミでの討論会、10月22日のテネシー州ナッシュビルでの討論会で挽回しなければなりませんでした。
新型コロナウイルスに感染したことで、演説の予定や支持者に対するアピールなど、選挙戦略そのものが全て白紙の状態になってしまったと報じられています。
米株式相場への影響
トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染してしまったことで、選挙戦以外にも影響が出てきています。
米は世界の外交において重要な役割を担っており、特に中国と新型コロナウイルスに関して厳しい姿勢を通してきましたが、これらの外交政策の先行きが見通せなくなってしまいました。
さらに新型コロナウイルスによる米の経済低迷が今後どうなっていくのか、不安が高まってきたのでしょう。
2020年10月2日の米株式市場は明らかに混乱を示していました。
画像引用:nikkei225jp
NASDAQはマイナス2.22%となり、S&P500種株価指数はハイテク株であるapple株やMicrosoft株などが大幅に売られたため、これら以外の銘柄がほとんど上昇していたものの、マイナス0.96%の3,348.44で終了しています。
米10年債利回りにおいては、2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して0.7040%になりました。
またVIX指数は3.48%上昇しています。
さらに外国為替市場でも動きがありました。
このニュースが出た途端にUSD/JPYは105.650円から105.060円にまで下落しています。
またEUR/USDでも1.1716ドルと0.3%下落しました。
ビットコイン価格への影響
このニュースが影響を与えたのは米株式相場だけではありません。
ビットコイン価格にも影響が出ています。
以下のチャートは2020年10月3日18時過ぎのtradingviewBTCJPY、5日間表示です。
10月2日の昼過ぎ、つまりトランプ大統領が新型コロナウイルスに感染したニュースが流れた途端、112万円台だったビットコイン価格は、109万円台にまで一気に価格が下落していることが分かります。
画像引用:tradingviewBTCJPY
10月3日現在は下落した分の半分付近まで価格を戻していますが、今後の展開次第でどのように価格が推移するかは不透明です。
おそらくトランプ大統領の容体が落ち着く、もしくははっきりするまで、しばらくの間は様子見が続くのではないでしょうか。
ビットコインは資産として社会に認められている?
トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染したことによる米株式相場の下落は、米のリーダーが今後どうなってしまうのか分からないため、株式市場の先行きに不透明感を感じたことが原因であることは十分理解できるでしょう。
しかし以前のビットコインは株式相場などの変動とは無縁のものでした。
常に独自の値動きを示し、仮想通貨を取引するトレーダーはその通貨の値動きだけに注視すれば良かったのです。
しかし2020年3月の新型コロナウイルスのパンデミック時には株式相場だけでなく、安全資産とされてきたGOLDも下落し、ビットコイン価格も大きく下落しました。
さらに今回のトランプ大統領の新型コロナウイルス感染によっても、ビットコイン価格は下落しています。
これにはどのような意味があるのでしょうか。
もちろん先行きの不透明感から、資産を現金化しようとしていることは間違いないでしょう。
しかしその動きからいえることは、ビットコインは着実に資産として社会から認められる存在になっているからこそ、現金化しようとされているのではないでしょうか。
昔のように一部の人たちだけが価値を理解して取引をするものではなく、確実に社会に根付いている資産となっているわけです。
そして、これからもビットコインを含めた仮想通貨を資産として認識する人、資産として購入し、保管する人は増えていくでしょう。
まとめ
米のトランプ大統領夫妻が新型コロナウイルスに感染したことに加え、そのニュースが流れた途端に米株式相場が下落し、ビットコイン価格までもが下落してしまったことについて、ビットコインの資産としての認知度を交えてご説明しました。
米大統領選の行方はあと1ケ月ほどしなければ分かりませんが、誰が大統領になろうとも資産としてのビットコインは今以上の多くの人々に認知され、広がりをみせていくはずです。
そして米だけでなく、おそらく日本でも同様の展開になっていくでしょう。
その時を楽しみに待ちましょう。