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新型コロナがビットコインをGOLDと同じ投資の対象へ変化

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  • 2020.09.12.

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  • 新型コロナがビットコインをGOLDと同じ投資の対象へ変化

ビットコインはボラティリティが大きいのが特徴であり、それゆえに仮想通貨の取引やFXでは大きな利益を見込むことができますが、一方でリスクも大きいといわれてきました。

そのため投資対象としてはリスクが大き過ぎ、どちらかといえば投機であるともいわれ続けてきたわけです。

 

しかし新型コロナウイルスの感染が世界中に拡大してきたことにより、仮想通貨はむしろGOLDと同じような安全資産ではないかといわれるようになってきました。

事実、ビットコインとGOLDの値動きが非常に似ているとの声を聞くようになってきました。

 

そしてここにきて銀行関係者が、ビットコインは新型コロナウイルスによって普及が進むだけでなく、GOLDと同じように投資の対象になってきていることを認める発言をしています。

 

これまでもこれに似たようなデータが発表されたり、アナリストによる発言はありましたが、銀行関係者による発言は非常に説得力があるといえます。

 

このニュースについての詳細と、その発言を裏付けるデータについてもご紹介しましょう。

 

シンガポールDBS銀行のチーフエコノミストの見解

ビットコインは新型コロナウイルスによってこれまで以上に普及するだけでなく、以前の「投機」対象からGOLDと同じようなポジションの「投資」対象に変化してきているとの見解を、シンガポールを中心に事業展開しているDBS銀行のチーフエコノミストTaimur Baig氏が示しました。

なおこのレポートは、DBS銀行のwebsiteで公表されています。

DBS レポート

画像引用:DBS

 

発表されたレポートは「デジタル通貨:公的および私的、現在および未来(Google翻訳)」と題されたもので、ビットコインだけに的を絞った内容ではなく、デジタル通貨全体についてまとめられたものです。

 

この中で、デジタル通貨が大きく進歩したのは通信技術やデータ保存技術などの進歩が背景にあるものの、新型コロナウイルスの感染拡大によって現金に依存しない動きがデジタル通貨の追い風になっていると説明しています。

 

ビットコインについては、米ドルありきでペアのようになっている外貨と同じような位置付けで考えるべきではないことを主張しています。

さらにビットコインの信用性は国が発行する法定通貨のように、財産や経済状況によって影響を受けるものではなくシステムによる供給であることから、GOLDと同じように捉えるべきだとも主張しています。

 

なお本記事の主旨とは若干のズレがあるため、要旨だけの説明にとどめますが、このレポートではデジタル決済の現状と今後についても触れられています。

 

デジタル決済の普及率が最も高いのはアジア地域で、その中でも中国がおよそ50%の比率を占めています。

そして今後の予想としては、世界中でデジタル決済が普及していくものの、やはり中国での増加率が最も高いであろうとしています。

DBS デジタル決済の普及率予想

画像引用:DBS

 

ビットコインの位置付けが変化している実例

DBS銀行のTaimur Baig氏が主張している、ビットコインの位置付けが変化していることを象徴するような実例は幾つか見受けられます。

 

ヘッジファンド業界でも著名な投資家であるPaul Tudor Jones(ポール・チューダー・ジョーンズ)氏が、ビットコインへの投資を始めたことは投資家の間でも大いに注目されています。

またNASDAQ上場企業であるMicroStrategy社が、新型コロナウイルスの感染拡大による経済対策として実施されている米ドルの大量配布から起こるであろうインフレをヘッジするため、ビットコインに投資していることも実例の1つといえるでしょう。

 

ビットコインとGOLDの相関関係が過去最高に

DBS銀行のTaimur Baig氏がレポート内で主張している内容を裏付けるようなデータが、ブロックチェーンデータ分析企業であるCoin Metrics社から発表されています。

 

そのデータは、ビットコインとGOLDとの価格における相関関係を指数にしてまとめたものです。

Coin Metrics Bitcoin-gold correlation

画像引用:Coin Metrics Bitcoin-gold correlation

 

このグラフをみると、ビットコインとGOLDの相関関係はこれまでにないほど上昇しており、60日相関指数は過去最高の0.5を超えるほど上昇していることがみて取れます。

また60日相関指数が大きくプラスに動いているのは、米ドルが下落傾向になり始めた7月上旬ごろからであることも大きな特徴といえます。

 

データが示していることとは

ビットコインとGOLDの相関関係が高まっているというデータは、前述したDBS銀行のTaimur Baig氏が主張する説の正当性を強めるだけではありません。

ビットコインが価値を保存するための有効な手段であるとともに、既にGOLDと同等の安全資産となっていることを証明したといえます。

 

しかしその一方で、新型コロナウイルスの影響を受けやすい株式などの資産との相関関係が低下したと考えることもできます。

つまり景気の波との相関関係が薄くなるということです。

 

これらの情報を仮想通貨FXに活かすには

前述した情報通り、ビットコインとGOLDの価格に相関関係があるのであれば、このことを仮想通貨FXに活かすためにはどうすれば良いのでしょう。

 

もちろん完全な指標になるとは言い切れませんが、GOLDの価格が高値で推移している間はビットコイン価格も強気市場で推移することが考えられます。

またGOLD価格が下落してきた際には、ビットコイン価格も弱気市場になっている可能性があるということになります。

つまり、仮想通貨FXを取引するにあたってビットコイン価格だけを注目するのではなく、GOLD価格にも注目しておけば、ビットコイン市場の動向はある程度把握できるのかもしれないということです。

 

まとめ

銀行に属しているエコノミストが、ビットコインとGOLDとの相関関係が強まっているとしたレポートについてと、そのレポートと同じ主旨をブロックチェーンデータ分析企業が具体的なデータで示していることを合わせてご説明しました。

 

ビットコインとGOLDとの相関関係は、今後ますます強くなっていくはずです。

そして、そのことを仮想通貨FXに活かせるかどうかが、利益を左右する要因のひとつになっていくのかもしれません。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

リスク警告

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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