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仮想通貨FX取引の基礎理論3【ギャン理論3】

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仮想通貨FX入門では、仮想通貨取引に必ず必要なテクニカル分析を中心に、仮想通貨FXのトレーダーが覚えておくべきことを様々に記載しています。

 

ファンダメンタルズ分析があまりなく、テクニカル分析が中心となるマーケットの中、テクニカル分析以上にまず大事なことがあります。

それは「セルフコントロール」です。

どうしても人間は弱い生き物であり、その心理的な負担に耐えきれないことから9割のトレーダーが負ける世界でもあります。

 

そこでここではその心理的な部分を学ぶための「ギャン理論」について解説しております。

ギャン理論は28項目で構成されており、ここでは14項目目から解説しています。

ここより以前のものは別の記事(1~6項目,7~13項目)となりますのでご参照ください。

 

ギャン理論14~20

14. 耐えよ。焦るな

この格言はトレーダーがポジションを持った後に評価益が発生した際目先の利益確定に入ることを戒めるための格言と言えるでしょう。

 

やはり利益が上がり、元金が大きい場合や、利益の絶対値が大きくなればなるほど、その瞬間の利益に目を奪われポジションを確定させ心理的な負担を無くしたいという衝動に駆られます。

それは人間の心理としては普通であり、仮想通貨FXを行なっていれば、一瞬で1%以上動く可能性もあるため、余計その心理的な負担は大きいものとなるでしょう。

 

しかしトレンドにしっかり乗って利益が出ている状態であれば、無闇にポジションを動かすことをしてはいけません。

きちんとルールに沿った取引を淡々と行うことが重要です。

 

利益を伸ばすことも大事ですが、「理由なく利益幅を伸ばす=我慢すること」ではありません。

この格言はしっかり利益を最大化し、トレンドが変わる兆しがあれば淡々と利益確定をしましょうということを表しています。

 

15. 小さな利益と大きな損失を避けよ

これも14の格言と同義と捉えることもできるかもしれません。

14の格言に付け加えて、損切りは早めに行うことということが重要なポイントとなります。

 

ナンピンを行うなという項目もありますが、ナンピンするならさっさと損切りすることが優先ということでしょう。

そして目先の小さな利益ではなく、トレンドに乗ったらじっと我慢してしっかりとした大きな利益を享受することがトータルリターンの向上につながります。

 

16. ストップロス注文を置き、これをキャンセルしない

これも項目の2番目で記載されている、「ストップオーダーを必ずおくこと」に付随しています。

 

ストップオーダーをルール通り設定したものの、よくストップオーダーがつきそうになると、「もしかしたら戻ってくるかも」という淡い期待から損切りのラインを下げてしまい、そのまま大きな損失に繋がることをしてしまう仮想通貨のトレーダーがいます。

これは外国為替のFXや株、先物のマーケットでも同様ですが、損切りは必ずラインをずらしてはいけません。

一度撤退することも長い期間トレーダーとしてやっていくための必要な勇気であり、負けを認めることができない限りは永遠と負け続けるでしょう。

 

特にこのルールは仮想通貨のようなレンジというものがなく、動き始めると何倍、何十倍にもなる可能性があるマーケットでは、この損切りが出来ない限り確実に立った1敗だけで全資産を失うことは容易に想像でくると思います。

必ず厳守するようにしましょう。

 

17. 頻繁な売買は避ける

これも項目3つ目の「過剰な売買はしない」という格言の付随になります。

 

やはりトレードで気にすべきは「コスト」感覚であり、頻繁に売買するということはそれだけ手数料やスプレッドを支払っていると同義になります。

無駄なトレードはもちろん行なってはいけませんので、認識しておくべきことは、「ルールに沿った取引を淡々と実行する」ということに限ると思います。

 

ルールを逸脱して闇雲なスキャルピングを行なったりすることは博打と同じであり、頻繁に売買すれば売買するほどトランザクションコスト分期待値がマイナスになっていくのは当たり前であるためその点認識しておきましょう。

 

18. 空売りも有効に使え

ここでは空売りとなっていますが、仮想通貨FXではショートポジションとして認識すればいいでしょう。

なぜショートポジションが有効なのか理由があります。

すでに仮想通貨のトレーディングをされている方は理解できるかもしれませんが、基本的には上昇時のスピードよりも下落時のスピードが速いのがマーケットの動きとして多いです。

 

これは人間の心理的な側面として先ほどのご説明した、利益が出ていた場合、そしてその金額が大きい場合は特に全て利益確定をするトレーダーが多いからです。

 

またストップロスも自動的に発動したりもするため、機械的な成行注文が通ってしまうことから一時的に相場がクラッシュするようになります。

そのためルール沿った場合にショートポジションが構築できる状況であれば、急落に備えて事前に利益確定の注文を入れておくのも一考です。

 

仮想通貨FX特有の事象として、サーバーが弱いところが多く、大きく相場が変動すると、注文が通らないことがあるため、それを未然に防止するために指値注文を入れておくことは戦略として必要でしょう。

 

19. 値ごろ感で取引しない

これは特に仮想通貨FXの初心者ではやりがちなミスです。

見ているチャートで急に大きく下落したからなんとなく買って見たり、逆に大きく上昇したからとりあえず売って見たりするトレーダーが多いですが、これは大きなミスです。

 

その大きく下落した水準で買った位置や、逆に大きく上昇した水準で売った位置というのが何かしら意味を持ってその取引を行なっていればOKですが、慌ててそのトレードをしている場合は大きなミスと心得てください。

 

まずチャートの値ごろ感で入るトレーダーはチャートの時間軸を変えてもう少し全体を俯瞰しながらマーケットと対峙する必要があります。

また大きな時間軸で見ながらもルールがない状態でエントリーしているトレーダーは、そのエントリーしたタイミングが自身のルールと合致していたのか振り返って見ましょう。

 

値ごろ感は自殺行為と同様であり、危険極まりないトレードです。

仮想通貨では必ず控えるようにしてください。

 

20. ピラミッディングはレジスタンスやサポートをブレークしてからすること

これは一概にこの通り行うべきかという判断は自身のルールやスタンスによりと思います。

 

この格言の前提として「トレンドフォローで大局観を見ながらついていくスタンスのトレード」を意識して格言が並んでいるため、大きなトレンドの中ではこの格言はとても重要と言えます。

 

ダウ理論というものがありますが、トレンドが継続する間は直近の高値をブレイクしていくという説明がされており、この格言はオーソドックスなルールとも言えるでしょう。

またこの格言で重要なのは「ピラミッティング(ポジションの積み増し)」を行う前提で記載されており、もちろんこれを行うことでトレンドに乗った時の利益はとても大きいものになりますが、最初は心理的負担が大きくもなります。

それはエントリーポイントよりもコストは悪くなるため、どうしてもブレークイーブンポイントが近くなってしまうことに人間は抵抗があるからです。

 

しかしストップロスの位置をきちんと引き上げることで、万が一ストップロスにヒットした場合でも大きな損失にはならないためリスクリワードで考えた場合いいトレードとなるでしょう。

 

リスクリワードで考えることがトレーダーとして重要です。

そのために効率的にトータルリターンを引き上げるようにルールを策定したり、損切りを行なって損失をコントロールする必要があると言えるでしょう。

 

21項目以降は次の記事でご説明したいと思います。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

リスク警告

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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