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資金調達料率とはどんな手法?最重要な判断指標?【仮想通貨】

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仮想通貨FXを行うにあたって重要なのはテクニカル分析やメンタルコントロール等があります。

これはファンダメンタルズ分析というものがない中で、自然と分析するにはテクニカル分析寄りによってしまうことが理由としてあります。

需給のみで動く相場でもあるため、「通貨」という名前がついているものの、実際は原油や金のコモディティ的な動きをするとも言われており、各国でも仮想通貨の定義が、通貨なのか、コモディティなのか見解が別れているところです。

 

しかしテクニカル分析をしつつも大事なのが「ポジション動向」を把握することです。

相場であることやこれだけボラティリティが高い相場なことから、往々にしてポジションが大きく傾くことがあります。

つまり行き過ぎた相場は一旦調整されることが多くあり、その調整幅は仮想通貨の場合とても大きな動きになることもあります。

 

→合わせて読みたい! 「仮想通貨FX最大の魅力は短期間で利益を狙えること」

 

この調整する動きを利用してポジションを取る仮想通貨FXのトレーダーが多くいるため、その投資家のポジション動向を測るための1つの手段である、「資金調達料率」をここではご紹介したいと思います。

 

資金調達料率の意味と使い方

資金調達料率とは

資金調達料率は簡単な表現で説明すると、「ポジション動向から計算された利息(金利)」とも言えるでしょう。

これでマーケットのポジションの傾きが理解できます。

詳しい説明は下記のようになります。(Bybitの説明ページ参照)

(※Bybitは金利とプレミアム指数という2つの指数から計算されてこの資金調達率は計算されていますが、この計算はBybit独自のため、取引所によっては別途計算方法のファクターや変数が存在する可能性があります。)

「資金調達率は、金利とプレミアム指数の2つの部分で構成されています。」

 

Bybitの資金調達率について、公式サイトでさらに詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください!

金利 (I)

Bybitで取引されるすべての契約は、BTCなどの基本通貨とUSDなどの換算通貨で構成されています。金利とは、これら2つの通貨間の金利の関数をいいます。 BTCUSDでは、BTCとUSDの借入コストの差です。 Bybitのウェブサイト上ではBTC貸出金利(.BTCBON)は、[契約ガイド]ページの[インデックス]セクションで閲覧できます。

プレミアムインデックス (P)

無期限契約は、マーク価格からのプレミアムまたはディスカウントで取引することができます。この状況では、契約が取引されている状態と同じ状態が維持できるように次の資金調達率を上下させるためにプレミアムインデックスが使用されます。 Bybitのウェブサイトでは、プレミアムインデックス(.BTCUSDPI;プレミアムインデックス)の履歴記録は、 ‘契約ガイド’ページのインデックスセクションにあります。

 

資金調達率の計算

Bybitは、毎分プレミアムインデックス(P)と金利(I)を計算してから、一連の分レートに対して8時間の時間加重平均価格(TWAP)を実行します。

次に、8時間金利コンポーネントと8時間プレミアム/ディスカウントコンポーネントを使用して資金調達率が計算されます。 影響緩和のために+/-0.05%が加味されます。

 

資金調達率 (F) = プレミアムインデックス (P) + clamp(金利(I) – プレミアムインデックス(P), 0.05%, -0.05%)

 

したがって、(I – P)が+/- 0.05%以内であれば、F = P +(I – P)= Iになります。言い換えれば、資金調達率は金利に等しくなります。

このように計算された資金調達率はトレーダーのポジション価額に適用され、該当する資金調達交換時限において支払われるまたは受け取られる資金調達料の額を決定します。

 

このように記載するとわかりにくい部分もあると思います。

そのため見方だけ覚えておくといいでしょう。

まず金利が高くなる場合はその通貨の需要が高まった時です。

つまりBTCUSDの場合、BTCの資金需要が高まることで、BTCの金利が上昇します。

つまり投資家からすればBTCもUSDも保有していない場合においてエクスポージャーの売買だけ行う場合、BTCの金利が高ければ、USDを借りてBTCを買うことによって、金利差が発生し、高金利なサイドを保有することになるため、その分金利支払いが発生するということです。

 

資金調達率の見方

次に資金調達率の味方についてご説明します。

まずこの画面をご覧ください。

ビットコイン契約詳細画面

画面上の資金調達率というのが金利差に基づき計算された金利でポジション動向を示すものになります。

これがプラスの場合はファーストカレンシーである「BTC」に対してロングした場合支払う金利となります。

逆にこの数値がマイナスであった場合はBTCロングが金利を受け取れることになります。

 

この計算は8時間毎に計算されているため、1日の金利ではありません。1日の金利は3倍が1日となるため、上記の場合0.52%程度が1日でかかる資金調達料率となります。

これはどのように考えるかというと、1日保有した後に価格が0.52%上昇して損益はプラスマイナスゼロになるということです。

そのためどれだけ資金調達料率がトレードする際に影響を与えるのかということが感覚的にも理解できると思います。

 

資金調達料率を利用したトレード手法

最後にこの資金調達料率を利用したトレード手法についてご説明したいと思います。

先ほどご説明したように資金調達料率が高ければ高いほど、そのポジションを保有している仮想通貨FXのトレーダーは大きなコストを支払うことになります。

 

そのためできれば早くポジションを外したいと考えており、一方で方向性はそのポジションと同じ方向で予想しているトレーダーも資金調達料率の高さから、なかなかポジションを保有できないという動きが出始めます。

つまり資金調達料率が上昇すれば上昇するほど、ポジションが傾いていることから、その後の反動が大きくなるというわけです。

そのため、テクニカル分析を行なった時に、このポジションとは逆のシグナルが発生した場合は、資金調達料率に変化がない限り金利を享受しながらポジションを保有できるためかなり有利に保有することが可能となります。

 

またその後に発生すると思われるポジション解消の動きにもついていくことができれば、金利と為替差益の両方が享受できるということになります。

 

資金調達料率を利用したトレード方法の注意点

この資金調達料率を利用したトレード方法の注意点がいくつかありますので記載致します。

 

まずこのトレードは完全な逆張り手法です。

資金調達料率が上昇しているということはトレーダーがその方向にポジションを傾けているからこそ発生しているものです。

そのためエントリーするタイミングやストップロスは必ずテクニカル分析を利用して、きちんとルールを定めるようにしましょう。

特に逆張りの場合は浅めのストップが基本的な戦略となります。

焦らずルール通りトレードをすることが大切です。

 

次の注意点は、資金調達料率だけではいつ相場が転換するかわからないということです。

相場は需給があって動いているものですが、トレンドというのはある意味チキンレースのようなものであり、少しずつ人が抜け始めていきながらどこかで逃げる人が多くなったタイミングで転換するものです。

そのタイミングが近くなっているかどうかは資金調達料率でチェックすることは大体わかりますが、その正確なタイミングというのは分からないため、やはりこれだけでトレードを行なったり、信じ込むのは危険と言えるでしょう。

あくまでトレード材料の1つとして割り切って考えておくことが懸命です。

 

結論は 「トレードは総合的な判断で行うもの」ということであり、1つの材料で判断しないようにしましょう。

しかし資金調達率は筆者も必ずチェックするほど大事なものです。

是非みなさんでチェックしてトレードすることをお勧めします。

 

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