仮想通貨FXチャート分析の手法7【MACD】
- 仮想通貨FX実践
- 初級編
- 仮想通貨FX入門
- 仮想通貨FXチャート分析の手法7【MACD】
仮想通貨FXのチャート分析と称して、色々なテクニカル分析で使用するオシレーターについて解説していますが、ここでは
「MACD」(移動平均収束拡散手法)
と呼ばれるトレンドフォロワーによく使われるオシレーターをご紹介します。
大体の仮想通貨FXのトレーダーが利用しているオシレーターは「買われ過ぎ」とか「売られ過ぎ」という水準を把握するためのものが多いですが、MACDに関してはトレンドの転換や強さを把握するためのものと言えます。
トレンド系のテクニカル指標として認識しておきましょう。
RSIやストキャスティクス と併用して利用する仮想通貨FXのトレーダーも多いため、是非ここでMACDの基本的な使い方を勉強し、併用して利用できるよう色々試しながら自身のトレードスタイルを確立してください。
MACDとは何か?チャート上での使い方を徹底解説
MACDとは何か?
MACDとは、設定された日本の移動平均線である短期と中期のラインを利用して、買いのタイミングなのか、売りのタイミングなのかを測るインディケーターです。
MACDで利用する移動平均線というのは、通常で使用している単純移動平均線とは異なっており、新しいプライスアクションが起きている直近の価格に比重を置いて計算しています。
これは指数平滑移動平均線を利用していると言い換えることもできます。
移動平均線の種類については別で記載した移動平均線の解説記事をご覧ください。
MACDの基本的な見方は?
それではまずMACDの基本的な見方をチャートと一緒に確認していきましょう。
まずMACDで使用するラインは2本と、ヒストグラムと呼ばれる棒グラフを指しています。
それぞれのラインの説明は下記を参考にしてください。
①MACD=短期EMA(指数平滑移動平均線)-長期EMA
②シグナル=MACDの移動平均線
③ヒストグラム=MACD-シグナル
下記はBTCJPYの4時間足のチャートです。
基本的な見方は下記の2つとなります。
①MACDとシグナルがどうなっているのか?
②ヒストグラムがプラス圏かマイナス圏か?
チャートでどのように判断するのか確認しましょう。
上記のチャートの番号別に解説しておりますので、ご覧ください。
①MACDがシグナルをデットクロスしている。またここで合わせてチェックすべき項目は0よりもプラスかマイナスの位置かということ。
今回はデットクロスして、かつ0よりも下に位置しているため、方向性と位置が合致していることから下落トレンド転換と判断。
②ヒストグラムがマイナス圏からプラス圏へ転換。
パワーバランスが上昇トレンドに変化しつつある兆候と認識
③MACDがシグナルをゴールデンクロスしており、上昇トレンド転換と判断。
この2つのラインの位置も0よりもプラス圏に位置しているため、トレンドと位置は合致していると判断
このようにチャート見ながら判断することが重要です。
これは基本的な使い方で、MACDと移動平均線の組み合わせで利用する仮想通貨FXのトレーダーは多いです。
MACDの設定は日足のMACDの場合
「短期EMA期間は9、長期EMA期間は26」
で設定しているところトレーダー多いと言われています。
もちろん自身でこの数値は変更しても構いませんが、結構このMACDの数値は一般的に利用している方が多いので、できればこのまま利用するのが賢明でしょう。
MACDとストキャスティクスを合わせた利用法
次にMACDももちろん単体で利用すると騙しが多くなり、負けることも出てくるため、勝率を上げるためにも他のオシレーターと併用するようにしましょう。
仮想通貨FXトレーダーが併用している代表的なものは「ストキャスティクス 」です。
なぜ「ストキャスティクス 」を使うのかと言うと、MACDの特徴をきちんと理解していればイメージできると思います。
「MACDで唯一のデメリットはトレンド転換のサインが出るのが遅いこと」
です。
つまりMACDがゴールデンクロスやデットクロスした時には、すでにある程度価格は変動してしまってついていけない状況になることが多く、エントリーのタイミングが重要な中この遅れは気になるところです。
またMACDはボックス相場やレンジ相場と言われる一定のラインを行ったり来たりしている場合、トレンドが出ないことから、なかなかMACDを利用したトレードは難しくなります。
そのためストキャスティクス を併用することで、サインがMACDよりも先に出やすく、トレンドの転換にいち早く気づくことができます。
ではチャートでどのような両者にどのくらいのズレが生じるのかチェックしましょう。
下記はBTCJPY1時間足のチャートです。
上記ご覧頂くと一目瞭然ですが、チャートが下落トレンドに入ろうとする中で、ストキャスティクスが先に下落トレンドの兆候を表しているのが赤色の◯になります。
その後MACDが黄色の◯の位置でデットクロスしそのまま下落方向へ推移。
明らかにMACDの位置で判断すると先にチャート上ではプライスが下落した位置で推移しているため、ポジションを取ることに躊躇する可能性があります。
早めにエントリーすることは良くないですが、リスク量を落として少しエントリーすることで含み益の状態を作っておくと、心理的な負担がなく、トレンドが確認できてからエトリーしやすくなります。
このように考えると併用して利用すべきと言うのが理解できるでしょう。
これに移動平均線を併せたらより有益なテクニカル分析ができるようになると思いますので是非みなさん色々試しながら自身にあったトレード手法を見つけてください。
MACDの注意点は短い時間足では騙しが多くなり使いにくいので、あまり短いローソク足で利用することはないようにしましょう。
また自分がどのような状態で追い込まれるかを自分自身で理解しないと、テクニカル分析においてどのオシレーターを使うかも変わってきます。
自分自身を自己分析することも大切です。