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仮想通貨FXチャート分析の手法6【ボリンジャーバンド】

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仮想通貨FXを取引される方のためのテクニカル分析の方法を解説する記事として今日は「ボリンジャーバンド」の使い方について解説したいと思います。

 

このインディケーターは順張り取引にも、逆張り取引にも利用できるためとても有用なインディケーターです。

個人投資家でもこのボリンジャーバンドを愛用しているトレーダーも少なくなく、使い方を間違えなければ、より正確なテクニカル分析ができるようになるでしょう。

 

ボリンジャーバンドの利用方法や特性

ボリンジャーバンドとは何か

ボリンジャーバンドとは、アメリカのジョン・ボリンジャーが考案したテクニカル指標で、移動平均線に「標準偏差」を付け加えて、上下に標準偏差のラインを設定して、プライスアクションが起きた時に分散の概念を用いて分析しようとするインディケーターです。

 

つまり移動平均線で判断した場合、その位置に収斂する可能性が高いということは理解できますが、そのプライスアクションが起きた場合に、その変動幅は適切な範囲と言えるのかということは移動平均線では把握できません。

そのため標準偏差で相場の振れ幅の範囲を設定し、統計学的にそのプライスアクションが正しい範囲なのか確率を求めて判断するために用いられます。

 

ボリンジャーバンドで重要な標準偏差とは何か

上記でご説明したようにボリンジャーバンドでは標準偏差がとても取引判断の大事な材料となっています。

では標準偏差がどのような意味をそもそも示しているのか解説します。

標準偏差とは一定期間の終値や始値等設定した数値を元に複数のデータから平均値を算出、そしてその母集団となるデータにどの程度ばらつきがあるのかという散らばり具合を表す数値が標準偏差です。

 

標準偏差の単位はα(アルファ)と呼ばれており、チャート上で表すのは1αや2αという表記で示されています。

この標準偏差は正規分布で表した場合両サイドの振れ幅は同じであるため、1αは68%、2αは95%の範囲内で確率的には価格の値動きは収まるということを意味しています。

仮想通貨FXのトレーダーが利用するのは3α程度まで利用している人も多く3αとなると99%の確率で収まることを意味しています。

 

大体ボリンジャーバンドの真ん中のラインは単純移動平均線が使われており、これは20日移動平均線とか25日移動平均線等が利用されることが多いです。

 

ボリンジャーバンドのチャートの見方

ではチャートでそれぞれのラインをチェックしてみましょう。

下記はBTCUSDの日足チャートなっています。

BTCUSDの日足チャート

それぞれラインには名前があります。

ミッドバンド=真ん中の移動平均線

アッパーバンド1=1α

アッパーバンド2=2α

ロワーバンド1=1α

ロワーバンド2=2α

このような言い方があり、上記のチャートを見ればどれがどのラインを示しているのかわかりやすいと思います。

 

では次にボリンジャーバンドの見方をご説明します。

ボリンジャーバンドの見方

まずはボリンジャーバンドの基本的な見方からご紹介します。

仮想通貨FXをするのであればボリンジャーバンドを利用する可能性が高いと思われるため基本的な知識は理解するように努めましょう。

ボリンジャーバンドは、相場が膠着するレンジ相場においてバンド幅が狭まる傾向があり、価格変動の大きな相場になってくるとバンドが開くような動き方をします。
値幅が小さく、相場の動き方が横ばいで膠着状態が続いている状況の時は、次に動くためのエネルギーを溜めていると考えられています。

大きく推移する相場展開となる時はその溜められたエネルギーを放出している状況と判断しトレンドが出たと考えることが多いです。
このことから、ボリンジャーバンドは狭まり収縮している場合は、大きな変動が起きる前触れと言うこともできるでしょう。
逆に、ボリンジャーバンドが大きく拡大した後収縮に転じる動きとなると、一旦大きな相場が終わって、価格を動かすためのエネルギーがなくなったことを示唆していると判断した方がいいでしょう。

 

ボリンジャーバンドの戦略

ボラティリティブレイクアウト

先ほどのチャートをご覧ください。

チャートでは1αの部分で大きくアッパーバンドが拡大し、バンドが両サイドに大きく拡大したことがわかると思います。

これがタイミングであり相場が今後続くことを意味していると判断できることとなり、この場合は順張りのトレンドフォローでトレードを進めて行くほうがベターと考えることが基本的なセオリーです。

この戦略を「ボラティリティブレイクアウト」と呼ばれています。

この戦略の特徴は2αまで拡大した後、この2αのラインに沿って相場が推移することが多いと言われています。

これを「バンドウォーク」と呼ばれており、トレンドフォローで追随するときはこの2αや1αを目処に行うことが仮想通貨FXで取引を行なっているトレーダーでは多いです。

逆に利益確定や損切りの目処は、ミッドバンドか−1αの位置まで低下した場合となります。

ここまでくるとバンドが転換してしまいバンドが収縮するような動きとなるため、ここまでくれば一旦終了と判断するのがベターでしょう。

 

バンドを利用した逆張り

先ほどのボラティリティブレイクアウトは順張りの投資戦略でしたが、次に、逆張りで利用できる手法をご紹介します。

チャート確認しながらこの戦略をチェックしましょう。

下記はBTCUSDの6時間足のチャートです。

BTCUSDの6時間足のチャート

このチャートを見ると2αのバンドを大幅に突破ししていることがわかります。

2αの範囲内で価格が収まる確率は95%ということは先ほどご説明しましたが、上記の状態の場合は5%以下の確率でしか起きない状況が起きていると判断できるため、ここを大きく上抜けているときは、2αまで戻す可能性が高いと言えるでしょう。

そのため大幅に2αを突破した場合はショートでエントリーし2αまで戻った段階で利益確定を行うという戦略を取ることで確率的に勝率の高いポジションが構築できることとなります。

上のチャートの場合はボラティリティブレイクアウトの状態とも言えるため2αまで戻ればそこから淡々とロングエントリーしてバンドウォークの動きを取りに行くことも可能であるため、ショートでもロングでも利益をあげることができることになります。

 

ボリンジャーバンドの注意点

ボリンジャーバンドがとても使いやすいテクニカル指標で仮想通貨トレーダーにも愛用されていることはご理解頂けたかと思います。

最後に利用するときの注意点だけお伝えしたいと思います。

イベントが起きた後の急変は急激な戻しもあるため、なぜその相場の変動が起きたのか理解してエントリーすること。

 

②±2αを超えた動きが出ても戻らないことがあるため、損切りのルールは決めて行うようにすること。

 

ボリンジャーバンドだけではなく他のテクニカル指標やインディケーターも利用して行うようにすること。

 

このような注意点を守れば、とても使いやすいものであるため是非仮想通貨FXを行う際は利用するようにしてどのようにしたら勝てるのか試行錯誤してみましょう。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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