仮想通貨FXチャート分析の手法4【RSI】
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多くのテクニカル分析で利用するインディケーターというのは存在していますが、実際にどれを利用してトレードすべきかと悩んでいるトレーダーも多いのではないでしょうか。
ここではメジャーなインディケーターの1つ「RSI」についての説明と、チャート上での利用手法についてご紹介したいと思います。
RSI(Relative Strength Index)とは何か?その使い方は?
RSIって何?
まずRSI(相対力指数)とはどのようなものなのか解説していきたいと思います。
RSIとは下記のような説明ができます。
直近の一定期間において終値ベースで上昇変動と下落変動のどちらの勢いが強いのか計測しようとする指標。
つまり、相場の途中で、現在のプライスの位置というものが相対的に
「買われ過ぎなのか?」
「売られ過ぎなのか?」
を数字で判断しようというインディケーターです。
人間はどうしても値動きの幅で感覚的に
「これは動き過ぎなんじゃないのか?」
と考えてしまうことが多くありますが、このような感覚を持つのはとても危険です。
ローソク足の動きといっても何分足で設定しているのか?や時間足なのか、日足なのかでチャートの見え方は全く異なったものになります。
そのためきちんとRSIのようなものを利用して、数値を見て判断するのが懸命と言えるでしょう。
ではどのような見方をするのか基本的な方法を、チャートを見ながら説明していきましょう。
RSIの見方
まずはRSIの基本的な判断の仕方をご紹介します。
下記はBTCUSDの日足チャートです。
そしてローソク足の下にあるインディケーターがRSIとなっています。
チャートのRSIを示している中に、白い範囲が示されていますが、この範囲の上に位置しているラインを越えると「買われ過ぎ」と判断します。
そして下の位置を下回ると「売られ過ぎ」と判断します。
この2つの数値は画像では
「買われ過ぎのライン」:70
「売られ過ぎのライン」:30
と設定していますが、これは個人で自由に設定ができるため、どれだけ厳密に数字を設定するかはユーザーによると言えるでしょう。
一般的には買われ過ぎが「70か80」、売られ過ぎが「30か20」という設定が多くなっています。
では次にRSIの数字はどのように計算され算出されているのかチェックしましょう。
RSIの算出方法
RSIの数値の算出はとてもシンプルなものとなっており、個人でも十分に計算できる計算式となっています。
10日間を例として計算式を見てみましょう。
例:10日間で設定したRSIを計算する場合
10日間の値上がり幅の平均/(10日の値上がり幅の平均/10日間の値下がり幅の平均)×100
この式から理解できるのは
「値上がり幅を値下がり幅も踏まえてどれだけ過熱し過ぎているのか?」
を考えたいということが読み取れる計算式となっています。
この値上がり幅や値下がり幅の平均も単純平均であるため、個人でもヒストリカルで終値の数値が取得できれば簡単にエクセル等で計算できるでしょう。
理解を深めるためにも一度計算に挑戦してみてください。
RSIのチャートで利用するには?注意点は?
ここまで読んで頂ければ、どのような使い方をユーザーはしており、どのような見方をすればいいのか理解できたと思います。
しかし、これだけ簡単な数値の算出方法で誰でもわかるような指標が役に立つのか?と疑問に思う方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、
「RSIはとても有用である」
と言えます。
ではどのように利用するべきなのか、RSIをテクニカル分析でどのように使うべきなのか具体的にトレードに利用できるよう解説していきます。
まずはRSIをテクニカル分析で利用するときの注意点は下記になります。
①RSI単体でトレードは行わないこと
②買われ過ぎだから、売られ過ぎだからと急いで判断しないこと
③トレンドに逆らったエントリーはしないこと
この3つは必ず守るようにしましょう。
とくに③は重要です。
トレンドは上昇方向にも関わらず、RSIが買われ過ぎの数字を示したことでポジションでショートを構築し、踏み上げられた結果損失が拡大することは往々にしてあります。
ではどのように利用すればいいのかチャートをみながら勉強しましょう。
下記はETHUSDの1時間足チャートです。
チャートをご覧頂いたらわかる通り、急激な上昇を伴ったETHUSDの価格に伴ってRSIの数値買われ過ぎのラインである「70」を突破し大幅に上抜けする動きとなりました。
そのラインを超えてくると、そこからの大幅上昇はやはりテクニカル的にも厳しいことが的中しており、上値が重く推移。
結果的にそこから10%超の調整を余儀なくされるプライスアクションとなっています。
このようにRSI1つ使うことで、上昇についていくべきか否かを冷静に判断できる1つの大きな材料となるため、是非移動平均線と一緒に使ってみたり、色々工夫しながら、RSIを利用してみましょう。
特に注意点の3つを頭に入れながらRSIを利用すると格段に勝率は上昇するため、必ず意識するようにしましょう。