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仮想通貨FXのチャート分析手法3【ストキャスティクス】

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仮想通貨FXのテクニカル分析で色々利用されているインディケーターがありますが、今回はその中でも代表格といえるインディケーターの1つ

「ストキャスティクス」

について解説していきたいと思います。

 

このインディケーターは、RSIとの違いがよくわからないとか、使い方は理解しているけど有益なものなのかわからないといった声も聞こえてきたりしますが、他のインディケーターと併用することでとても有益なものとなりえます。

是非この記事を読んで理解して頂けると幸いです。

 

ストキャスティクスとその使い方

スローストキャスティクスとは何か?

ストキャスティクスは買われすぎ、売られすぎを判断するオシレーター指標となります。

RSIとどのような違いがあるのか?とか他のオシレーター、インディケーターとどのように組み合わせて使えばいいのか悩むと思いますが、まずはストキャスティクス単体での使い方を覚えるようにしましょう。

 

RSIとの違いは?

比較対象としても出てくるRSIとの違いについてご説明します。

まずは算出方法に違いがあります。

 

RSI:終値をベースに計算を行い数字を算出

ストキャスティクス:ローソク足の安値や高値も計算式に含めて算出

 

このように考えるとローソク足の上ヒゲや下ヒゲに関してRSIは終値ベースのためあまり数字に影響はありませんが、ストキャスティクスは全て勘案した上で数字を算出しているため、ストキャスティクスの振れ幅というものは大きくなります。

 

次の違いは「ラインの本数」です。

 

RSI:1本

ストキャスティクス:2本

 

このためRSIは「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」という見方だけで判断するのが基本ですが、ストキャスティクスについては「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」のほかにも、トレンド転換を判断する「ゴールデンクロス」や「デットクロス」の見方でも利用されています。

 

ストキャスティクスには2種類ある

ストキャスティクスには2種類あります。

それは「ファスト」と「スロー」です。

どのような違いがあるのか理解していきましょう。

 

「ファスト」は%K%Dと呼ばれる2本のラインを用いたもので「ファストストキャスティクス」と呼ばれています。

次に「スロー」は%DSDと呼ばれるラインを用いたもので「スローストキャスティクス」と呼ばれています。

 

この二つ違いとしては名前の通り「ファスト」は初動を捉えて動き始めるため、初動に気づきやすいものの、騙しも多いのが特徴です。

一方で「スロー」はファストよりも緩やかになり初動を捉えることは「ファスト」と比較して遅いが、騙しも少ないとどちらも一長一短となっています。

 

では実際にどのようなインディケーターとなっていて、どのような動きとなっているのか、そしてどのような見方をすればいいのかチャートを見て確認してみましょう。

下記はBTCUSDの1時間足チャートです。

BTCUSD1時間足チャート

下段がストキャスティクス(ファスト)を表示しています。

買われ過ぎや売られ過ぎのラインはRSIと同様です。

上のチャートでいくと

80以上が買われ過ぎ、20以下で売られ過ぎ

という判断になります。

 

しかしRSIとの違いはこのように二本のラインがあり、トレンド転換の時にゴールデンクロスやデットクロスが発生し判断材料とします。

ゴールデンクロスをすればトレンドが変化し上昇トレンドへ転換

デットクロスすればトレンドが変化し下落トレンドへ転換

これは移動平均線と同じ意味のため覚えやすいと思います。

またこれはRSIにはないものであり、有用と言えるでしょう。

 

しかしRSIもストキャスティクスも同様に仮想通貨FXの時に限らず、オシレーター単体での売買判断は下さないようにしましょう。

あくまで一参考指標です。

また買われ過ぎや売られ過ぎを判断材料とした場合は、逆張りになる可能性が高く、値動きが止まって反転すると思いきや、そのままある程度進んでしまいロスカットに遭うということも十分考えられるので十分注意して利用してください。

 

ダイバージェンスで見分けるトレンドの転換点

次にストキャスティクス を利用して相場のパワーバランスがどのように推移しているかを見分ける代表的な例である「ダイバージェンス」をご紹介します。

 

ダイバージェンスとは

「相場の動きとオシレーターの動きが逆行すること」

です。

通常では相場とテクニカル分析で利用するストキャスティクスのようなオシレーターは同じ方向で動くことがほとんどです。

しかしながらオシレーターは相場のパワーバランスをしっかりと捉えてくれるものでもあることから、世界のほとんどのトレーダーが利用している理由の1つでもあります。

 

では実際にどのような動きを「ダイバージェンス」と呼ぶのか?

実際のチャートから見てみましょう。

下記はBTCJPYの1時間足です。

BTCJPY1時間足

ストキャスティクス を大きくして表示しています。

相場が急上昇した後、プライスは徐々に上値を切り上げているため上昇トレンドが継続と判断することができると思います。

しかしストキャスティクスを見ると、黄色のラインが徐々に切り下がっていると思います。

ストキャスティクスでは上昇トレンドが弱まっていますが、チャート上では上昇トレンドが継続しているように見える上記のような動きを「ダイバージェンス」と呼びます。

 

「ダイバージェンス」を発見した場合は、そろそろ値動きが止まる可能性があることを少しずつ意識し始めるべきというサインのため、注意するようにしましょう。

 

このようにオシレーターを利用することでトレンドの終盤を把握し、優位にトレードを進めることができます。

 

ストキャスティクス は単体ではなく併用で利用しよう

最後にストキャスティクスは説明したように有用ですが、このオシレーター単体で仮想通貨FXを行うことは必ず止めるようにしましょう。

RSIと同様に参考指標ですが、確実なものではなく騙しも多いものです。

そのためMACDやRSI、移動平均線等を一緒に併せて利用することで、最大の力を発揮してくれるものと理解して利用してください。

 

ダイバージェンスを発見するにはとても便利なので、そのために利用するのも一手です。

使い方は千差万別のため、自分自身が使いやすい方法で取り組んでみてください。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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