仮想通貨初心者が知っておくべき価格変動の仕組み
- 考察
- 2020.01.03.
- 仮想通貨FXブログ
- 仮想通貨初心者が知っておくべき価格変動の仕組み
最近は一般的な報道でも仮想通貨が取り上げられ、多くの人からの関心が高まっています。
特にフェイスブックの仮想通貨リブラや中国が今年から運営しようとしているデジタル通貨などの影響も大きいのでしょう。
仮想通貨はその値動きが大きく、仮想通貨取引や仮想通貨FXをうまく活用すれば大きな利益を生み出すことができます。
特に仮想通貨FXは値上がりした時だけでなく、値下がりした時でも利益を生み出すことができるので、多くの人に注目されています。
では、仮想通貨の価格変動が起きる仕組みとはどのようなものなのでしょうか。
仮想通貨FXに今年から取り組んでみたいとお考えの初心者の方に、改めて仮想通貨の価格変動の仕組みについてご説明しましょう。
仮想通貨の価格はどうやって決まるのか
そもそも仮想通貨の価格とはどうやって決まるのでしょうか。
仮想通貨には定価がありません。
また仮想通貨には目に見える形もないのですから、価格がどうやって決まっているのか、不思議な気もするでしょう。
仮想通貨の価格は需要と供給によって決まり、そして変動していくのです。
需要とはすなわち仮想通貨を欲している人がいる状態を指し、供給は仮想通貨を売ろうとしている人がいる状態のことを指します。
仮想通貨の価格が上がっていく状態のときは、需要の方が多く、供給が少ないことを示しています。
つまり、仮想通貨を欲しいと思う人が多くいるのに、売ろうとする人が少ない状態です。
これは例えばオークションなどで考えれば原理が分かるでしょう。
欲しい人が多くいると品物の価格は上がっていきますが、欲しい人が少なければ安い価格のままで落札することができます。
仮想通貨の価格はオークション制ではありませんが、価格が変動する基本的な原理は同じなのです。
また仮想通貨価格が下がっていく時は需要が少なく、供給の方が多いということです。
つまり欲しい人が少なくて、売りたい人の方が多いというわけです。
この需要と供給のバランスによって、価格が変動することになります。
価格変動で理解しておくべきこと
上記のように、仮想通貨の価格は需要と供給のバランスによって動いているのですが、ここで重要なことがあります。
それはどうして仮想通貨を欲しいと思う人が増えたり減ったりして、売りたいと思う人が増えたり減ったりするのかということです。
そこには必ず何らかの要因があるはずです。
仮想通貨を欲しいと思う人は、仮想通貨が今の価格よりも値上がりすると考えているでしょうし、売りたいと思う人は今の価格よりも今後は値下がりすると考えているはずです。
どうしてそう考える人が増えているのか、要因を知ることが、仮想通貨FXで利益を上げるポイントとなります。
仮想通貨の価格変動が大きい理由
以下のチャート図は、2020年1月2日時点のtradingview のBTCJPY1年チャートです。
このチャートをみると、最も安い時は50万円台で、最も高い時で140万円近くまで値上がりしています。
つまり1年の内で倍以上に価格変動しているわけです。
画像引用:tradingview BTCJPY
どうしてこれほど価格変動が激しいのでしょうか。
その理由にはいくつかのものがあります。
仮想通貨の市場そのものがまだ小さい
仮想通貨市場は認知が高まったとはいっても、株取引や通貨FXなどと比べるとまだまだ取引数が少なく、参加者も少ない小規模な市場です。
そのためクジラと呼ばれる大口の取引や一定方向のある程度まとまった取引があると、それに価格が影響されてしまう傾向があることは否めません。
これは言い換えると、今のうちだからこそ大きく価格が動くのであり、将来的に仮想通貨取引に参加する人が増えてくるようになると、少々の取引では価格に影響されることは少なくなるともいえます。
つまり、市場規模が小さい今のうちならリスクはもちろんあるものの、大きな利益を得ることも可能であるということです。
1日あたりの価格変動に上限がない
もうひとつの価格変動が大きな理由に、1日あたりの価格変動に上限がないことが挙げられます。
例えば株取引であれば、価格が上昇しすぎることを抑えたり、価格が下がりすぎることを抑えるための値幅制限があります。
これは株価が異常に暴騰したり、暴落したりすることを防ぐために1日の上下幅を事前に制限しているものですが、仮想通貨にはこのような仕組みはありません。
つまり仮想通貨は1日のうちにいくら暴騰しようが、暴落しようが制限がないのです。
そのため価格に影響する何らかの出来事があった場合、限りなく動き続けることになります。
仮想通貨の市場規模は将来的に大きくなっていくことが予想され、それに伴って影響力は少なくなっていくでしょうが、値幅制限がないことは仮想通貨の特性である中央集権的にコントロールされないことに起因しているため、今後も変わることはありません。
これらのことから、仮想通貨の価格変動は将来的に今より小さくなる可能性はあるものの、株取引などと比較すると大きなままであるといえます。
仮想通貨FXにおける価格予想の方法
仮想通貨の価格変動の仕組みについてご説明しましたが、ではこの価格変動を予想するための方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
ファンダメンタルズ
仮想通貨の価格を予想するために用いられる方法のひとつがファンダメンタルズです。
ファンダメンタルズは本来経済用語で、国および企業などの経済状態を示すための基礎的条件といわれています。
国であれば経済の成長率や物価上昇率、財政収支などで評価し、企業の場合なら売上高、利益、資産、負債などの財務状況が評価対象となります。
これらによって、本質的価値を判断することになるわけです。
これを応用したのがファンダメンタルズ分析であり、仮想通貨に適用することで価格予想につないでいくことになります。
仮想通貨に適用する際には、例えばビットコインの世界的な普及や有用性などが認められると、価値が上がったと判断できます。
またハッキングなどによって流出してしまうと、価値は下がると判断するのが普通でしょう。
つまり、ファンダメンタルズは仮想通貨を取り巻く環境によっても大きく影響を受けるため、環境を常に把握するために仮想通貨関連ニュースに注意しておく必要があるということです。
そのため本サイトでは「仮想通貨FXニュース」を定期的に更新しています。
なお、ファンダメンタルズはすぐに価格にあらわれないケースもあるため、ニュースの内容についての影響を十分に見極める必要があります。
テクニカル
もうひとつの価格予想手法として用いられるのがテクニカルです。
テクニカルは過去の仮想通貨の値動き、つまりチャート図から今後の値動きの指標を導き出していくものです。
代表的なテクニカル手法として移動平均線、ポリンジャーバンドなどがあり、本サイトでも「仮想通貨FX入門」と題して、実践初級編から実践中級編、実践上級編に分け、テクニカルの様々な手法を紹介していますので、参考にしてください。
テクニカルは多くの手法があり、非常に難しいのですが、覚えてしまうと強い味方となるはずです。
まとめ
2020年は仮想通貨FXに取り組んでみようとお考えの方に向け、仮想通貨の価格変動の仕組みから価格予想方法までご説明しました。
ただ、ご説明したのはあくまでも総論的な内容ですから、実際とは異なるケースがあるかもしれません。
特に価格予想の方法は色々なケースがあり、絶対というものがありません。
多くの仮想通貨FXに取り組んでいる人たちも常に試行錯誤を重ね、損失を少しでも少なくし、利益を大きくできる自分独自の方法を編み出しているようです。
初めて取り組む仮想通貨FXの参考になさってみてください。