仮想通貨FXチャート分析の手法2【移動平均線を利用した戦略】
- 仮想通貨FX実践
- 初級編
- 仮想通貨FX入門
- 仮想通貨FXチャート分析の手法2【移動平均線を利用した戦略】
移動平均線の種類と特徴を別の記事で紹介しましたが、ここでは移動平均線の基本的な使い方、そして移動平均線の戦略について解説したいと思います。
仮想通貨FXを行うにあたって、移動平均線は当然ながら他の商品と同様に重要なものと考えてください。
まだ仮想通貨の歴史は日が浅く、参加者がどのような設定で移動平均線を利用しているか定まっていないため、工夫が必要と考えられています。
移動平均線は日数の設定があり、どの日にちを利用するかによって、見方が大きく変わってきます。
重要なのは
「マーケット参加者が利用している日数を見つけること」
です。
簡単にどれが正しいかとかはありませんが、自分なりに試行錯誤しながら工夫して、どの移動平均線が自身に合っていて、どの日数の組み合わせでトレードすればいいのか見つけていきましょう。
まず移動平均線の基本的な使い方から説明します。
移動平均線の基本的な使い方
複数の移動平均線を組み合わせること
移動平均線は基本的にトレンドを把握するために用いられます。
もちろん1本だけの移動平均線でもその移動平均線が上向きなのか下向きなのかで大体方向感は掴めると思いますが、2本や3本の設定した日数の異なる移動平均線を利用することで、そのトレンドの精度を高めていくことが基本的な使い方です。
チャートをみながら理解していきましょう。
まず複数の移動平均線を組み合わせた時に必ずチェックすることが下記の2点です。
①ゴールデンクロスしているか
②デットクロスしているか
これは短期移動平均線と中期移動平均線、長期移動平均線がどのような位置にいるのか、をチェックしてトレンドを把握したときに出てくる言葉となっています。
ゴールデンクロスとは?
ゴールデンクロスとは短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線が順に上から並んでいることを示しています。
チャートでどのようなことを指しているのか理解しましょう。
このチャートは単純移動平均線の25日、50日、75日の3本を設定して表示しています。
コメントが入っているポイントで、日数の短い移動平均線から順に上から並んでおり、これがゴールデンクロスと呼ばれています。
ゴールデンクロスが達成されることで上昇トレンドに入ったと判断し、上方向でのポジションメイクを行うようにすることが基本的な手法です。
デットクロスとは??
デットクロスは先ほどのゴールデンクロスとは逆の意味となります。
このデットクロスが成立することで、チャートのトレンドは下落基調に転換したと判断することが基本的な見方です。
ではチャートでどのような形かこちらもチェックしましょう。
チャートはETHUSDの1時間足のチャートです。
先ほどのゴールデンクロスとは違う状況であるのは一目瞭然で、下から25日、50日、75日移動平均線が順に並んでいることがわかるかと思います。
このような状態を視覚的にチェックすることで
現在のマーケットの状況、ポジションの傾き、そしてどの位置でショートポジションを取っていくのか?
という次の考える材料となっていきます。
移動平均線を利用した戦略
62日指数平滑移動平均線と200日単純移動平均線を利用した戦略
これは筆者が実際に利用している移動平均線の組み合わせであり、使いやすい2本の移動平均線の戦略のためご紹介します。
利用する移動平均線は
①62日指数平滑移動平均線
②200日単純移動平均線
これはトレンドフォローで用いる2本の移動平均線であり、今から説明する方法以外で利用すると機能しないためご注意ください。
次にチャートをご覧ください。
今回はBTCUSDの1時間足チャートを利用します。
この手法のルールは下記の通りです。
①ゴールデンクロス(or デットクロス)を確認
②62日指数平滑移動平均線までローソク足が戻ってきたタイミングでエントリー
③200日単純移動平均線の下の位置でクローズ(or 損切)
このようなルールで取引を行います。
チャートでは3月28日辺りで62日指数平滑移動平均線が200日単純移動平均線を緩やかに超えてきており条件①がここで達成となります。
次にローソク足が62日指数平滑移動平均線にタッチするのは3月30日辺りでタッチしてくるためここでロングエントリーします。
そして4月11日付近で200日単純移動平均線をローソク足が明確に下抜けしたタイミングでポジションをクローズさせます。
このチャートではトータルで10%前後の利益が確保できるのがわかると思います。
これはシンプルに移動平均線を利用したトレンドフォロー型の戦略の一つですが、このように色々な組み合わせによってバラエティあふれる戦略が生まれることでしょう。
最初は、
どの日数を使っていくべきなのか
どの移動平均線が利用しやすいのか
結構迷われる方も多いかもしれませんが、シンプルな移動平均線だからこそ親しみやすく、利用しやすいものでもあるため、これを機会に勉強されることをおすすめします。