仮想通貨FX最大の魅力は短期間で利益を狙えること
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仮想通貨FXの魅力は、ボラティリティ (価格の変動率)が大きいことです。ボラティリティをうまく活用することで、短期間で利益を出すことができます。
この記事では、仮想通貨FXにおけるボラティリティの具体的なメリットや、他の金融商品との違いについて解説します。
仮想通貨FXの魅力は短期間で相場が大きく動くこと
仮想通貨は、短期間で相場が大きく動きます。「ビットコインが急騰した」・「ビットコインが最高値の5分の1になった」など、大きな値動きを報じたニュースをご覧になった方は多いのではないでしょうか。
では実際に、2018年4月~2019年3月におけるビットコインの価格の変動率を見てみましょう。
ビットコイン価格の変動率 | |
---|---|
1日あたり | 2.1% |
1週間あたり | 6.1% |
1ヶ月あたり | 18.2% |
*Coincheckの取扱い通貨の終値一覧のビットコイン価格から算出した平均値
変動率がパーセンテージだと少しわかりにくいかもしれませんが、これは非常に大きな数値です。
例えばビットコインの価格を55万円とした場合、1日で1,000円、1週間で34,000円、1ヶ月で10万円の値動きをするということです。
55万円の商品がたった1ヶ月で65万円まで値動きするというのは、他の金融商品には見られない特徴です。
ただし、価格が上がるだけではなく、下がる場合もあります。
なお、この数値は平均値です。つまり、価格がほとんど動かない期間もありますし、逆に上記以上に変動する期間もあります。
ボラティリティが高いことのメリット
ビットコインは変動率が高いことはおわかりいただけたと思います。では、ボラティリティが高いことは、仮想通貨FXを利用する方にとってどのようなメリットがあるのでしょうか?
実は、1回の注文で大きな利益を追求できるメリットがあります。
具体的に説明しましょう。
ビットコインFXは、「売り注文」と「買い注文」を1セットで行い、その差額を利益とします。
例えば、50万円で買建し、価格が上がって51万円になったときに「売り注文」をすることで、1万円の利益が出ます。
このとき、「買った価格」と「売った価格」の差が大きければ、利益もその分大きくなることはおわかりいただけると思います。
具体的にいうと、51万円で決済するよりも、もっと価格が上がって55万円になったときに決済した方が利益は大きいということです。
仮想通貨はボラティリティが高いので、短時間で価格差が大きく広がる可能性が高いです。
そのときの相場の状況によって期待できる変動幅は変わりますが、例えば50万円のビットコインが55万円になる可能性は十分ありえます。
価格差が少ない金融商品を取引するのと比べて、1回の注文で大きな利益を追求できるでしょう。
株式や外貨FXとのボラティリティの違い
ボラティリティが高い仮想通貨は、1回の注文で大きな利益を追求できる点はおわかりいただけたと思います。
では、一般的な金融商品である株式と外貨FXのボラティリティはどうなのでしょうか?
具体的に見ていきましょう。
外貨FXとの違い
外国の通貨を売ったり買ったりして利益を出すFX (外国為替証拠金取引)におけるボラティリティは、大きくありません。
2018年3月~2019年3月における「ドル/円」の変動率のデータを見てみましょう。
FX(ドル/円)の変動率 | |
---|---|
1日あたり | 0.25% |
1週間あたり | 0.67% |
1ヶ月あたり | 0.48% |
*investing.com(https://jp.investing.com/)のデータから算出
1日あたりの価格変動率が0.25%です。
これは、1ドル=111円だとすると、±0.28円しか動きません。
1万通貨発注したとしても、得られる利益は2,800円です。
つまり、1注文あたりに得られる利幅は、ビットコインに比べて極めて小さいと言えます。
ただし、レバレッジを効かせて発注量を増やすことは可能です。
株式投資との違い
では、株式投資のボラティリティはどうなのでしょうか?
実は、株式投資のボラティリティは非常に高いです。
1日に20%以上値上がりする銘柄もありますし、中には1年で数十倍になるものもあります。
ただし、株式は国内だけで4000銘柄以上ありますので、値上がり (または値下がり) するものを見分けるには、さまざまな情報収集が必要です。
企業業績はもちろん、国内ニュースや海外ニュース、業界の分析といった情報が必要となるでしょう。
分析すべき情報量が多いため、銘柄選びに最も時間がかかります。
一方、仮想通貨FXを行うときに参考にすべき情報は、仮想通貨に関するもののみ。
情報量が少ないので、トレード以外に費やす時間は極めて低いです。
さらに、銘柄数は、現在のところ多くても7銘柄です。
ですから、銘柄選びに時間がかかることはありません。
株式投資と仮想通貨FXはどちらも大きなボラティリティがありますが、投資に費やす時間は圧倒的に仮想通貨FXのほうが少ないと言えるでしょう。
ボラティリティが高いと危険?
ビットコインはボラティリティが高く、1注文あたりで大きな利益を追求できる一方、「損失が大きい」・「借金を背負う」と心配される方は多いのではないでしょうか。
確かに、価格の値動きが激しいことで損失を招く可能性があります。
しかし、「ボラティリティが高い=損失が出る可能性が高い」では決してありません。
自分にとって許容できる損失を超えない限りは、ボラティリティが高いことはマイナスにはならないのです。
ここでは、ボラティリティの高さをリスクにしないための工夫について解説します。
損失を大きくしないための工夫
ボラティリティの高さをリスクにしないためには、「ボラティリティによる損失を最小限にとどめる」という考え方が大切です。
つまり、ボラティリティの影響による損失に適切に対処するということです。
具体的には、
・新規建するときに損切りラインを決めておく
・レバレッジ倍率を高くしない
といった策をとることです。
例えば、価格が上がると思ってビットコインを1BTC=55万円で買建したのに、予想とは逆に1BTC=50万円に値下がりしてしまった・・・というときです。
すでに含み損は▲5万円ですが、「これからまた価格は上がるだろう」と楽観的に考えてしまうと、▲6万円、▲7万円・・・とさらに含み損を抱えてしまうことになりかねません。
自分の予想を信じることは大切ですが、「万が一予想と逆に動いたら・・・」とあらかじめ考えておくべきです。
自分の許容できる損失を決めておき、「ここまで値段が下がったら決済しよう」と損切することを心がけましょう。
また、損切りラインをあらかじめ決めておいても、いざその価格に到達すると「まだしなくても大丈夫」と思ってしまう方は多いものです。
そういった方は、取引所の注文の仕組みを利用して、損失の拡大を防ぎましょう。
仮想通貨FXを行える取引所によっては、逆指値を使えるところもあります。
つまり、損切りの注文をあらかじめ発注しておけるので、自分の心理状態にかかわらず自動的に損切りされます。
最後に、レバレッジ倍率を高くしないことも損失の拡大を防ぐためのひとつの方法です。
仮想通貨はただでさえボラティリティが高いので、さらにレバレッジ倍率を高くしてしまうと自分の資産を失いかねません。
過度にレバレッジを高くしないよう、余裕を持った取引を心がけましょう。
トレーダーを保護する仕組みもある
利用者の損失の拡大を防ぐために、仮想通貨FXを行える取引所には「ロスカット」という仕組みがあります。
これは、トレーダーの含み損が取引所の定める水準に拡大したときに、強制的にポジションを決済するというものです。
つまり、取引所が強制的にトレーダーの損失を確定させる仕組みです。
このロスカットがあることで、トレーダーは損失が過度に膨らむのを防げます。
ただし、相場の急変動が起こったときは、反対売買の注文が約定せず、ロスカットが機能しないことがあります。
この場合は、取引所が定めた基準以上に損失が拡大してしまいますので注意しましょう。
高いボラティリティを味方につけて取引しよう
ここまで、仮想通貨FXの高いボラティリティについて解説しましたが、いかがでしょうか?
かんたんにまとめますと、以下となります。
・ビットコインFXのボラティリティはFXに比べて非常に高い
・ボラティリティが高いため、1注文で大きな利益を追求できる
・ビットコインFXは株式投資に比べて情報収集に費やす時間が少ない
・損失を拡大しないような工夫は必要
損失の拡大には十分な注意が必要ですが、高いボラティリティを利用して短期間で大きな利益を狙えるのが仮想通貨FX最大の魅力と言えるでしょう。