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コロナによる経済崩壊を防ぐのはビットコイン?

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  • 2020.03.19.

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  • コロナによる経済崩壊を防ぐのはビットコイン?

2019年の年末に発生した新型コロナウイルスは2020年3月18日現在、世界中に感染エリアを拡大しており、それに伴って世界経済にも大きな打撃を与えています。

株価は低迷し、有事の際の安全資産といわれていた金市場までもが下落しています。

デフォルトを噂される国も出てくるなど、もはや世界的な経済危機だといえるでしょう。

 

このような状況にありながら、世界の多くの人が亡くなるのは新型コロナウイルスではなく経済の崩壊によってであり、新型コロナウイルスが沈静化すれば世界の経済はビットコインによって救われると主張する人物が現れました。

 

この人物が主張するビットコインの潜在的能力とはどのようなものなのでしょうか。

このニュースについて詳しくご説明しましょう。

 

コロナウイルスより経済崩壊で人が亡くなる

ベンチャーキャピタル企業であるDraper Fisher Jurvetson社の共同設立者であリ、HotmailやSkype、Twitterなどに対する投資家としても知られるTim Draper氏が、2020年3月15日、Twitter上で新型コロナウイルスへの政府の対応を非難しました。

Tim Draper Twitter

画像引用:Tim Draper Twitter

 

恐怖はウイルスよりもはるかに悪いです。

政府は間違っています。

ビジネスのために開いたままにします。

そうでなければ、このウイルスよりも多くの人々が経済の崩壊で死ぬでしょう。

引用:Tim Draper Twitter Google翻訳

 

Tim Draper氏がこのようなツイートをおこなった背景には、新型コロナウイルスの感染が拡大した多くの国では、これ以上の感染拡大をくい止めるために封鎖を実施していることがあります。

しかしこの封鎖はビジネスまで封鎖してしまっており、Tim Draper氏は新型コロナウイルスで人が亡くなってしまうより、経済が崩壊してしまうことで多くの人が亡くなってしまう危険性を訴えています。

 

ソーシャルボリュームとビットコイン価格の関係

Tim Draper氏の説を裏付けるデータとして、Santimentによる「corona」もしくは「coronavirus」ワードのソーシャルボリュームとビットコイン価格との相関関係が挙げられます。

Santimentで「corona or coronavirus」のキーワードを調べてみると、以下のような結果が出てきます。

特に赤丸の中を見ると顕著ですが、新型コロナウイルスについて言及されている度合いが高くなるほど、それに反してビットコイン価格が値下がりしているのが分かります。

santiment.net

画像引用:santiment.net

 

この相関関係が意味するところは、新型コロナウイルスへの不安が高まるほど、ビットコイン市場から避難するための売り、すなわち現金化への動きが顕著になっているということです。

これは経済に対する不安のあらわれともいえます。

 

危機を救うのはビットコインと発言

2020年3月15日のツイートの翌日である16日に、Tim Draper氏は415 Storiesポッドキャストからインタビューを受けています。

415 Stories E6-Tim Draper

画像引用:415 Stories E6-Tim Draper

 

その時の様子はyoutubeで公開されていますが、この中でTim Draper氏はビットコインが世界的な金融危機から救うと述べており、Twitterでも以下のツイートを書き込んでいます。

 

世界が戻ってきたとき、それはビットコインによってであり、銀行や政府が救うのではありません。

引用:Tim Draper Twitter Google翻訳

 

またTim Draper氏は、ビットコインには世界中の産業を変えてしまう潜在能力があり、新型コロナウイルスによって起きてしまった金融危機から回復するための重要なツールであるだけでなく、中央集権構造になっている国や銀行に対応しうる存在であるとも述べています。

 

これは国や銀行などの中央集権構造に頼っていては、新型コロナウイルスによって引き起こされた金融危機から回復させることは難しいであろうこと。

さらに金融危機から回復するためにも、ビットコインを上手く活用すべきであると主張しているわけです。

 

金融危機からの回復例として

上記のことを説明したうえでTim Draper氏は、ビットコインを含めた新しいテクノロジーを活用して金融危機から脱する具体例を示しています。

 

ビットコインやAI(人工知能)などを上手く活用すれば、銀行や医療業界、不動産業界に至るまで、多くの産業を改革することができ、それによって数兆ドルにあたる価値を創出することができると述べています。

 

その例として、ビットコインとブロックチェーン、さらにAI(人工知能)を組み合わせ、保険業界に適応させた場合の例を説明しました。

Tim Draper氏が具体例として示したのは、保険会社に関してのもので、AI(人工知能)を使って詐欺を検出し、さらにビットコインのスマートコントラクトを作り、これら全てをブロックチェーンに組み込むというものです。

 

これが実現できれば、これまで以上に保険契約データや詐欺事例、過去の保険適応事例も有効活用することが可能となり、保険業界全てが恩恵を受けられるはずです。

さらにこの方法は保険業界だけでなく、他業種にも適応させることが可能なはずです。

 

FRBの対応策も効果がでない理由

新型コロナウイルスによって大幅に値下がりしている金融市場の回復を狙い、FRB(米連邦準備制度理事会)は幾つかの対応策を打ち出しました。

 

まずひとつは政策金利の引き下げでした。

2020年3月3日に引き下げたばかりの政策金利を2020年3月16日にさらに引き下げ、事実上のゼロ金利としました。

そしてもうひとつが短期金融市場に対するテコ入れ策として、2日間で1兆5,000億ドル(150兆円)の資金供給を打ち出しました。

 

しかしこれらの対応策に対する金融市場の反応は乏しく、ビットコインは一時的に8万円近く値上がりしたものの、すぐに元通りの価格まで落ち込んでしまいました。

どうしてFRBの対応策は効果が出ないのでしょうか。

 

この疑問に対しては経済関連メディアが各社報道していますが、パニックに陥っている側面があると指摘されているようです。

すなわち、いくら経済的要因を抑制しようとしても、金融市場にかかわる人々の心理がパニック状態になってしまうと、オーバーシュートと呼ばれる行き過ぎた価格変動が起こっているということです。

 

これは経済的リスクが高すぎると判断されてしまい、現金を手元に置いておこうとする動きであり、投資行動そのものから避難しようとするものでもあります。

 

パニック脱却後の回復策が重要

パニック状態から起こったオーバーシュートをコントロールすることは難しいですが、状況が落ち着いてパニックから抜け出してくると、投資家は冷静な判断ができるようになってきます。

そしてその時の価格こそが、株式やビットコインなどの資産に対する本来の評価額であるといえます。

 

同時に今後の対応策があるかどうか、そして対応策の内容はどういうものなのかが重要であり、今後の景気回復に大きな影響を及ぼすことになります。

例えばその時にこれまでと何も変わらない、もしくは無策であったなら、景気回復には相当な時間を要してしまうでしょう。

 

さらに今後の対応策を現時点で示すことができれば、パニックに陥っている投資家をより早く落ち着かせることができるだけでなく、新型コロナウイルス終息後に景気をV字回復させることができるかもしれないのです。

 

Tim Draper氏が訴える「ビットコインが世界的な金融危機から救う」という考え方は、これらのことを見据えた、ひとつの方向性を示したものであるといえます。

 

まとめ

ビットコインが世界的な金融危機から救うという考え方を示した、Tim Draper氏の説についてご説明しました。

 

ビットコインやAI(人工知能)、ブロックチェーンなどはこれまでになかったテクノロジーです。

これらを活用することで景気回復につなぐことができるのであれば、すぐにでも取り組むべきことでしょう。

 

しかしこれまでブロックチェーン技術はともかく、ビットコインなどを否定的にみてきた政府や金融当局が、今のタイミングで積極的にビットコインを採用することは難しいはずです。

景気回復に向け、ビットコイン無しに今後どのように取り組んでいくのか、各国政府や金融当局の手腕が問われる時だといえるでしょう。

 

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