Bybitのアプリ機能「戦略アラート」を使って機会損失を防ぎ利益を増やそう
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- 2020.09.18.
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- Bybitのアプリ機能「戦略アラート」を使って機会損失を防ぎ利益を増やそう
仮想通貨市場では24時間365日、休むことなく仮想通貨が取引されています。
これはすなわち、仮想通貨FXではいつチャンスが訪れるか分からないということです。
しかし仮想通貨FXのために、常にチャートを監視しているわけにはいきません。
特に仕事をしている方などはさほど時間を割くこともできず、専業トレーダーの方でも時間には限界があるでしょう。
そのため、せっかくのチャンスを逃してしまったという経験は多いのではないでしょうか。
今回はそのような機会損失を防ぐために役立つ、仮想通貨FX取引所Bybitのアプリ機能「戦略アラート」についてご紹介します。
Bybitの「戦略アラート機能」は、自分なりに設けたトレンドのサインを見逃すことがありません。
トレーダーにチャンスを教えてくれるものです。
「戦略アラート」の具体的な設定方法などについて、詳しくご説明していきましょう。
Bybitの戦略アラート機能とは?
戦略アラート機能とは、ユーザーが設定した「指標」が「設定した条件」に達したときにプッシュ通知してくれるアプリのことです。
たとえば「取引価格」が「12,000ドル」を「上回ったとき」に通知するよう設定したとしましょう。
Bybitの取引市場で、価格が12,000ドルを上回ると、アプリがすぐさま通知してくれます。
これで常にチャートを監視していなくても、自分なりに設定した取引タイミングを逃すことが無くなるわけです。
ただし戦略アラートを設定できる取引市場は、BTCUSDやETHUSD、EOSUSD、XRPUSDの取引をおこなえる「インバース無期限契約」だけとなっています。
「USDT無期限契約」の取引市場では、戦略アラートは設定できませんので注意しておきましょう。
仮想通貨FXにおける戦略アラート機能の利点
仮想通貨FXにおいて戦略アラートを使う利点は、機会損失を防ぐことです。
仮想通貨の相場は24時間365日動いているため、自分の狙っているトレンドがいつ発生するかは分かりません。
さらに、トレーダーが24時間ずっとチャートを注視しているわけにもいきません。
戦略アラートを設定すれば、トレーダーの代わりに戦略アラートが狙っているトレンドを監視してくれ、その動きを察知すれば通知が入ってきます。
通知を受け取ってから取引を開始すれば、トレンドに乗ることも可能になるはずです。
自分が狙っているトレンドが訪れるまで、今か今かとチャートを注視し続ける必要がなくなります。
つまりBybitで戦略アラートを使えば、自分なりの取引タイミングが来るまでただ待っていれば良いのです。
戦略アラート設定の基礎知識
戦略アラートの設定方法を説明する前に、設定の基礎知識について理解しておきましょう。
まずスマホアプリの下メニュー「アラート」をタップしましょう。
すると以下の画面が出てくるので、画面中央の「+」をタップしましょう。
出典:Bybitスマホアプリ
そうすると戦略アラートの設定画面が表示されます。
出典:Bybitスマホアプリ
戦略アラート設定画面の左側に各設定項目があります。
これらについてご説明しましょう。
戦略アラートそのものの設定項目
設定画面の上にある「アラート名」「契約を選択」「キャンドル・インターバル」の3つは、戦略アラートそのものに対して設定をおこなう項目となっています。
「アラート名」について
「アラート名」は設定するアラートにつける名称のことです。
戦略アラートは複数保存しておくことができるため、他のアラートと混同しないよう、自分なりに分かりやすいものを名付けておきましょう。
「契約を選択」について
「契約を選択」欄では、インバース無期限契約の中からBTCUSD、ETHUSD、EOSUSD、XRPUSDのうち、アラートを設定したい通貨ペアを選択します。
「キャンドル・インターバル」について
「キャンドル・インターバル」欄では、ローソク足の時間を指定します。
ローソク足は30分足・1時間足・4時間足・1日足の4つから選択することが可能です。
普段利用している時間足に近いものを利用すると使いやすくなるでしょう。
戦略アラート発動の条件定義項目
左側の各設定項目のうち、「追跡指標」「トリガー」「目標」「値」の4項目は、戦略アラートが発動する条件を選択・入力する項目となっています。
このそれぞれには、以下の画像のような意味があります。
出典:Bybitスマホアプリ
つまり追跡指標[A]が目標[C]に対し、トリガー[B]の状態になったときにアラートが発動するということです。
「追跡指標」について
「追跡指標」は、何を追いかけるのかを設定することになります。
「価格」、「移動平均線MA」、「指数平滑移動平均線EMA」、「未決済建玉」、「予測レート」の5種類の中から選択します。
なお上の画像では、「追跡指標」は1行だけとなっていますが、「移動平均線MA」や「指数平滑移動平均線EMA」を選択すると、「追跡指標」の下に「値」などの補助的な項目が付加されます。
「トリガー」について
「トリガー」は、どういう状態になった時にアラートが発動するのかを設定するものです。
設定できるのは「交差」、「上向きに交差」、「下向きに交差」、「直近キャンドル数内の高値に接触」、「直近キャンドル数内の安値に接触」の5種類の中から選択することができます。
「目標」と「値」について
「目標」は、追いかけている指標が何に到達することを目標にするのかを設定するものです。
設定は「移動平均線MA」、「指数平滑移動平均線EMA」のどちらかを選択することになります。
また「値」の項は、設定した移動平均線のローソク足の数をあらわします。
なお選択できる「ローソク足の数」は、以下のとおりです。
- 移動平均線MA・・・ 20本 / 50本 / 200本
- 指数平滑移動平均線EMA・・・ 8本 / 21本 / 34本
戦略アラートの操作方法について
具体的な戦略アラートの操作方法についてご説明します。
戦略アラートを設定するには、2通りの方法があります。
- ➀テンプレートを利用する方法
- ②自分で最初から設定する方法
➀テンプレートを利用する方法
事前に設定されているテンプレートを使いたいときは、画面下部の「アラート」をタップしたあと、画面上部にグレーの文字で書かれている「アーカイブされたアラート」をタップします。
すると以下の画面表示になります。
出典:Bybitスマホアプリ
画面には「価格リマインダー」「トレンド追跡」「価格急変」「市場人気」の4つの項目が表示されています。
このそれぞれの意味や設定方法などについてご説明します。
価格リマインダー
価格リマインダーは、取引市場「BTCUSD」において、「価格」が「ユーザーの入力した値」を「上回った」もしくは「下回った」ら通知するというものです。
出典:Bybitスマホアプリ
まず、「キャンドル・インターバル」でローソク足の間隔を選択しましょう。
そして入力した価格より上昇したときに通知させたいときは「トリガー」欄で「上向きに交差」を選択します。
また下回ったときに通知させたいときは「下向きに交差」を選びます。
最後に「価格」を入力し、「保存」を押せば設定完了です。
トレンド追跡
トレンド追跡とは、移動平均線の短期線が長期線に対して下から上に交わる「ゴールデンクロス」や、上から下に交わる「デッドクロス」の発生を通知するものです。
具体的には、「BTCUSD」市場において追跡指標である「移動平均線(値50)」が、目標である「移動平均線(値200)」に対し、トリガーである「上向きに交差」したときに通知してくれます。
なお移動平均線の「値」は、集計する期間を示すローソク足の数のことです。
キャンドル・インターバルを4時間に設定していた場合には、50本のローソク足ならおよそ8日、200本のローソク足ならおよそ33日を示していることになります。
出典:Bybitスマホアプリ
上の画像ではトリガーが「上向きに交差」になっているので、「ゴールデンクロス」を通知する設定になっています。
トリガーの設定を「下向きに交差」に変更すれば、「デッドクロス」の発生を通知する設定となります。
価格急変
価格急変は、短期の売りトレンドが発生したことをお知らせするアラートです。
具体的には、「価格」が「直近20本のキャンドル内の高値に接触した」後、「100ドル下落」したときに通知があります。
出典:Bybitスマホアプリ
価格急変においてユーザーが設定変更できるのは、「キャンドル・インターバル」と「トリガー」の項目です。
「キャンドル・インターバル」では、ローソク足が作成される時間を「30分・1時間・4時間・1日」の中から選択することができます。
そのため、トリガーの「20本のキャンドル分」の時間に換算すると、「10時間・20時間・約3日・20日」となります。
つまり自分の取引スタイルに合わせて「キャンドル・インターバル」を設定することができるわけです。
さらに「トリガー」の設定を「直近キャンドル数内の安値に接触」にすると、短期の買いトレンド発生を通知するアラートとして利用することも可能です。
市場人気
「市場人気」は、価格が急変動するサインを知らせるアラートです。
具体的には、「未決済建玉」が「ユーザーの入力した値」を「上回ったとき」に通知があります。
ここでいう未決済建玉とは、Bybitにおいてまだ決済されていないポジションの総額のことを指します。
つまり未決済建玉が増加するということは、決済されていないポジションが増えていることを示しているわけです。
決済されていないポジションが増えれば増えるほど、トレンドが発生した時に価格が大きく動く可能性があり、未決済建玉は動く時のエネルギー量を示しているともいえます。
そのため、未決済建玉を常にチェックするトレーダーも多く存在しています。
なお「市場人気」の設定は、「USD」欄に数値を入力することで設定します。
出典:Bybitスマホアプリ
②自分で最初から設定する方法
まっさらな状態から自分なりのアラートを作るときは、アプリの下メニュー「アラート」をタップしたあと、画面中央の「+」をタップし、以下の画面を表示させます。
出典:Bybitスマホアプリ
最初に「アラート名」を入力し、「契約名」では取引する市場を選択しましょう。
「キャンドル・インターバル」を選択したあと、「追跡指標」を選びます。
選択できる「追跡指標」は以下の5種類です。
- 価格
- 移動平均線MA
- 指数平滑移動平均線EMA
- 未決済建玉
- 予測レート
ここではテンプレートの項で説明した以外の、「指数平滑移動平均線EMA」と「予測レート」について紹介しましょう。
指数平滑移動平均線EMA
指数平滑移動平均線EMAは、直近のデータにより比重を置いて算出された移動平均線のことで、移動平均線と比べて反応が早く現れることが特徴です。
トレードでは移動平均線と同じように活用します。
出典:Bybitスマホアプリ
指数平滑移動平均線EMAを使って「ゴールデンクロス」発生時のアラートを作成する場合は、次のように設定します。
- 追跡指標:指数平滑移動平均線EMA(値:8)
- トリガー:上向きに交差
- 目標:指数平滑移動平均線EMA(値:34)
なお、この中にある「値」は終値の計算に使われる直近のローソク足の数です。
Bybitの戦略アラートでは、指数平滑移動平均線のローソク足の数は「8本・21本・34本」から選択します。
ゴールデンクロスは「短期線が長期線に対して下から上へ交わる」ため、短期線として「ローソク足8本」、長期線として「ローソク足34本」の指数平滑移動平均線を選択しましょう。
予測レート
予測レートとは次回以降の資金調達率のことで、数値は-1~1の間、単位は%で示されます。
予測レートの数値が正で1に近い数値であるほど、ロングポジションの割合が多いことを示しています。
マイナスで-1に近い数値であれば、ショートポジションの保有者が多いことになります。
予測レートの数値によって「どちらのポジションが多いか」と「勢いの強さ」を推測できるわけです。
出典:Bybitスマホアプリ
予測レートでは、次の項目を設定します。
- 追跡指標:予測レート
- トリガー:「上向きに交差」もしくは「下向きに交差」のどちらかを選択
- %:(手入力)
上記を設定すると、「予測レート」が「%(ユーザーが指定)」に対して交差したときにアラートが発動します。
まとめ
戦略アラートの基礎となる知識と、具体的な設定方法についてご説明しました。
戦略アラートを使うと、これまで自分の思うトレンドが発生するまでチャートを監視し続け、ひたすら待つしかなかったことが嘘のように思えてくるはずです。
しかも外出先でも、他の用事を済ませている最中でも、自分の狙っているトレンドにしっかり対応することが可能になります。
戦略アラートを使いこなせば、もうチャンスを逃すことがなくなるのです。
これはもう使わない手はないですね。