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Bybitで両建てするには?その方法と証拠金について解説

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  • 2020.09.14.

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「両建て」とは、同じ金融商品の「買い」と「売り」のポジションを同時に建てることを指します。

つまり仮想通貨FXでいえば、ロングポジションとショートポジションを同時に保有することです。

 

両建てには幾つかのメリットもあり、経験豊富なトレーダーが利用する取引方法ではありますが、取引業者などによっては禁止しているところもあります。

Bybitでは両建てはできるのでしょうか?

 

Bybitでの両建てについて、詳しくご説明しましょう。

 

 

Bybitは両建てで取引できるのか?

Bybitでは一部の通貨ペア取引において両建てができます。

両建ての取引ができるのは、通貨ペアBTCUSDTの取引である「USDT無期限契約」のみとなっています。

 

BTCUSDやETHUSD、EOSUSD、XRPUSDの取引である「インバース無期限契約」では両建てでの取引はできません。

そのため、「インバース無期限契約」のこれらの通貨で両建てをしようと、保有ポジションと逆方向の注文を実行してしまうと、先に保有していたポジションが決済されてしまいますので、注意しましょう。

 

 

Bybitの両建て設定方法について

両建ては「USDT無期限契約」のみの取り扱いとなるので、まず上部メニューの「トレード」から「USDT無期限」を選択します。

Bybitトップページメニュー

出典:Bybit

 

BTCUSDT無期限契約の取引画面が表示されます。

取引画面の右側にある注文ボックスの中に、「参入注文」と「決済注文」というタブがあります。

Bybit注文タブ画面

出典:Bybit

 

「参入注文」は新規ポジションを建てるときに選択し、「決済注文」はポジションを決済するときに選択するタブです。

 

両建ての場合は、まず「参入注文」タブでポジションの新規注文を実行し、さらに同じく「参入注文」タブから反対側のポジションの新規注文を行います。

これで両建てが成立したことになります。

 

たとえば1BTCの買い注文を「参入注文」タブで実行した後、今度は1BTCの売り注文を「参入注文」で実行することで、買いポジションと売りポジションを両方保有している状態、すなわち両建てが成立したことになります。

 

両建てのポジションを建てる際には、「買い」「売り」のポジションともに「参入注文」タブから取引を実行してください。

誤って「決済注文」タブから注文を行うと、ポジションが解消されてしまいますので注意してください。

 

 

Bybitで両建てした場合の証拠金と注意点

Bybitでは証拠金がポジションごとに必要になるため、両建てしたときは「買い」と「売り」の2つのポジション分の証拠金が必要になります。

そのため両建てするには資金力が必要といえるでしょう。

 

たとえば、10,000ドル分のポジションをレバレッジ100倍で建てる際の証拠金は、100USDTです。

もし同じ額のポジションを両建てするなら、ロングポジションで100USDT、ショートポジションで100USDT必要となり、合計で200USDTの証拠金が必要となります。

 

また、Bybitでは証拠金の設定モードに以下の2種類があります。

 

  • クロスマージンモード
    口座残高全てを証拠金として使用
  • 分離マージンモード
    任意に設定した口座残高の一部金額を証拠金として使用

 

それぞれに両建てした場合の違いと注意点についてご説明します。

 

クロスマージンモードでは損益は相殺される

証拠金の設定モードが、口座残高すべてを保有ポジションの証拠金として利用する「クロスマージンモード」の場合、ポジション間の損益は通算されます。

 

したがって、片方のポジションで損失が出ていても、もう片方のポジションで利益が出ていれば損失と利益は相殺されます。

両建てしたポジションを両方とも保有している状態では、ロスカットされる可能性はありません。

 

分離マージンモードの場合は想定外のロスカットに注意!

保有ポジションの証拠金を口座残高から分離する「分離マージンモード」で両建てする場合には、証拠金維持率に注意を払っておく必要があります。

 

分離マージンモードは、口座残高全体ではなく、口座残高の一部を証拠金として使用(金額は任意に設定)するように決めておく方法です。

クロスマージンモードのように複数ポジションの損益は通算されませんので、両建て後にどちらか一方に相場が大きく動けば、損失が出ている方のポジションがロスカットされてしまう可能性が出てきます。

 

想定外にロスカットされないためには、証拠金維持率に注意を払うとともに、以下の方法を覚えておきましょう。

 

  • 手動で証拠金の補充を行う
  • 自動証拠金補充機能(AMR)を有効にする

 

手動で証拠金の補充を行う手順

手動で証拠金の補充を行うときは、保有しているポジションの「ポジション証拠金」欄にある鉛筆マークをクリックします。

Bybitポジション証拠金欄

出典:Bybit

 

証拠金の額を指定する画面が表示されますので、入金する証拠金を入力しましょう。

 

自動証拠金補充機能 (AMR) を有効にする手順

自動証拠金補充機能 (AMR)とは、ポジション証拠金が維持証拠金 (ポジションを保有するのに必要な最低限の証拠金) レベルに近づくと、口座から自動的に必要証拠金分が補充される機能のことです。

 

自動証拠金補充機能 (AMR)は、保有しているポジションの、「自動的に証拠金を追加」欄に表示されるボタンをオンにすることで有効化されます。

Bybit「自動的に証拠金を追加」欄

出典:Bybit

 

 

両建てをする場合のメリットとデメリットや注意点

両建てのメリット

両建てのメリットは、中長期のトレンドを追いながら、中長期のトレンドとは反対方向に動く短期のトレンドでも利益を上げられることです。

 

例えばBTCのロングポジションを長期で保有しているとき、市場価格が押し戻しで値下がりしたとしましょう。

両建てを使用することで、トレーダーはロングポジションを保有しながらショートポジションを建てることができます。

短期の下げでショートポジションを利確したあと、市場価格が再び上昇すれば、保有し続けている長期のロングポジションについても利確できます。

 

このように両建てをうまく活用すれば、上下どちらのトレンドでも利益を出すことができます。

 

両建てのデメリット

両建てのデメリットは、両建てを解消するタイミングを判断することが難しいことです。

いつポジションを解消するかという判断を先延ばしにしてしまい、両建てをはずすタイミングを失ってしまうことがあります。

 

また利益が出ているポジションを先に決済したあと、もう片方のポジションの損失がどんどん膨らんでいき、両建てとしての利益がなくなってしまうこともあるでしょう。

 

両建てを使用するときは、決済するタイミングを判断できる十分なスキルが必要とされます。

 

 

両建ての注意点

両建てを使用する上で注意したいのは、手数料が2重にかかることです。

 

ポジションを建てたときと決済したときには取引手数料が、ポジションを長く保有し続けたときには、資金調達手数料がかかります。

両建てはポジションが2つありますので、取引手数料と資金調達手数料がそれぞれ2倍かかるでしょう。

 

両建てする際は、手数料負けしないよう十分な利益を上げる必要があります。

 

まとめ

BybitではBTCUSDT無期限契約で両建てが可能で、その設定方法も非常にシンプルで簡単におこなえます。

 

ポジションを決済するタイミングの判断が難しい両建て取引ですが、うまく活用することで中長期と短期のトレンドの両方で利益を狙うことができます。

 

ある程度トレードに慣れてきた段階で是非チャレンジされてみてはいかがでしょうか。

 

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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