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Bybitでの取引手数料を詳細解説【実例付】

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  • 2020.07.25.

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  • Bybitでの取引手数料を詳細解説【実例付】

Bybitは使い勝手が良いだけでなく、充分信頼できる海外仮想通貨FX取引所であることは、本サイトで何度もご説明してきましたので、十分にご理解いただけたでしょう。

 

しかしいくら使い勝手が良く、信頼できるといっても、取引の際の手数料が分からなければ不安で、利用に踏み切れないはずです。

そこでBybitでの取引に必要な全ての手数料について、実際の取引例も交えながらご説明しましょう。

 

 

Bybitでの取引で手数料が発生するタイミング

具体的にBybitで仮想通貨FXを取引する際、手数料が発生するタイミングとはどのような時なのでしょう。

そのタイミングは、以下のようになります。

  1. 新規注文および決済注文の約定時
  2. 特定の時点でポジションを保有している時

このそれぞれのタイミングで、どのような手数料がいくらかかるのか、ご説明していきましょう。

 

1.新規注文および決済注文の約定時

Bybitで仮想通貨FXをおこなう時は、新規注文でポジションを建て、そのポジションを閉じる決済注文をおこなう流れでトレードが完結します。

この新規注文時、そして決済注文が約定した時に発生するのが「取引手数料」です。

Bybitでは、取引板に載っている注文を消費するTakerの場合にのみ、取引手数料が差し引かれます。

 

取引板に注文が掲載され市場に流動性をもたらすMakerの場合は、取引手数料が差し引かれず、反対にリベートとして受け取ることができます。

 

Takerの取引手数料は0.075%

Takerで注文が成立したときに差し引かれる手数料は、注文価額の0.075%です。

 

たとえば1BTC = 9200ドルの時に1000ドル分の注文が約定したとすれば、その注文価額(ポジションの価値)は、1000÷9200=0.1869565BTCですので、取引手数料は

 

0.1869565BTC × 0.075% = 0.00014022BTC

 

となります。

この取引手数料は、ユーザーの資産残高から差し引かれます

 

なお成行注文は必ずTakerとなりますが、「注文板に掲載されている価格で注文を行う指値注文」もTakerとなります。

必ずしも指値注文がMakerとなるわけではありませんので、ご注意ください。

 

Makerは0.025%のリベートをもらえる

Makerで注文が成立すると、注文価額の0.025%を報酬として獲得できます。

たとえば、BTC=9200ドルの時に1000ドル分の注文がMakerで約定したとしたら、0.00004674BTC(1000÷9200×0.025%)のリベートをもらえます。

 

なおMakerとなるのは、「取引板に注文が掲載される形で成立した指値注文」の時です。

 

 

2.特定の時点でポジションを保有している時

Bybitでは、保有しているポジションが特定の時点を過ぎた場合、そのポジションごとに「資金調達手数料」がかかります。

 

資金調達手数料は「ポジション価額×資金調達率」となるため、実際いくらかかるかは「ポジションの大きさ」とそのときの「資金調達率」によります。

 

なおこの資金調達手数料は、Bybitの取引価格が現物の市場価格と剥離しないよう調整するために設けられているものです。

 

資金調達手数料が発生する時間

Bybitで資金調達手数料が発生する時間は、以下の1日3回です。

 

  • 01:00
  • 09:00
  • 17:00

 

たとえば新規ポジションを00:30に建て、そのポジションを01:30にクローズした時は、資金調達手数料が発生する01:00の時点でポジションを保有していることになるため、資金調達手数料が発生します。

もし0:30に建てたポジションを0:50にクローズした場合には、1:00の時点でポジションが解消できていることになり、資金調達手数料は発生しません。

 

資金調達手数料は付与される場合もある

資金調達手数料は、徴収されるだけでなく付与されるケースもあります。

「資金調達手数料」は、ロングポジション保有者とショートポジション保有者の間で直接交換されるものだからです。

 

「資金調達率」がプラスであれば、ロングポジションの保有者が手数料をショートポジション保有者に支払うことになります。

一方、「資金調達率」がマイナスの場合には、ショートポジションの保有者がロングポジションの保有者に対して支払います。

 

たとえば資金調達率が0.001%で資金調達手数料が発生する時刻を迎えた時、ロングポジションをもっていれば手数料が徴収され、ショートポジションを持っていれば付与されます。

このケースでの資金調達手数料の計算方法は、100ドル分のポジションを持っていたとした場合、資金調達率が発生する時刻の取引価格がBTC=9200ドルであれば、資金調達手数料は0.00000011BTC(100÷9200×0.001%)となります。

 

 

資金調達手数料は変動するもの

前述したように、Bybitで資金調達手数料が発生するタイミングは1日3回あり、その都度「資金調達率」によって計算されています。

すなわち「資金調達手数料」の金額は一定でなく、変動するものであるということです。

 

「資金調達率」を確認するには、取引画面の右側にある「契約詳細」ボックスの下段を見てみましょう。

次回の資金調達手数料発生タイミング分として計算される、暫定の資金調達率が掲載されています。

Bybit資金調達率表示画面

出典:Bybit

 

 

Bybitでの取引手数料の実例

取引手数料が何%と説明されても、実際の金額でなければ分かりにくいでしょう。

そこで、Bybitで取引をしている時にいくらかかるのかを、実例で紹介していきます。

 

1.「新規注文および決済注文の約定時」の実例

今回は、BTCUSD無期限契約において、次の3つのポジションを建てて取引を行いました。

 

  • 100ドル分のロング
  • 50ドル分のショート
  • 50ドル分のショート

 

実際にかかった新規注文および決済注文時の取引手数料は、次の表のとおりです。

ポジション新規注文時の取引手数料決済注文時の取引手数料
100ドル分のロング0.00000797 BTC(※①)0.00000815 BTC
50ドル分のショート0.00000408 BTC(※②)-0.00000135 BTC(※③)
50ドル分のショート0.00000407 BTC-0.00000135 BTC

 

表中から①と②、③を例に上げて、どのような注文を行ったのかと、取引手数料がどのように算出されているのかをご説明しましょう。

 

①100ドル分のロング新規注文(成行)

買い注文を成行注文で発注したため、取引手数料の料率はTakerの0.075%が適用されました。

取引手数料の計算式は100(数量)÷9412.5ドル(執行価格)×0.075%です。

 

②50ドル分のショート新規注文(指値)

ショートポジションを指値で注文しましたが、取引価格が変動し、注文板から注文を取り除くTakerとなってしまいました。

よって取引手数料率は0.075%となりました。

取引手数料の計算式は、50(数量)÷9200ドル(執行価格)×0.075%です。

 

③50ドル分のショート決済注文(指値)

決済注文を指値で行ったため、Makerで約定しました。

よってMakerの取引手数料率である-0.025%が適用され、表中にある数値分のリベートをもらうことができました

取引手数料の計算式は、50(数量)÷9198ドル(執行価格)×-0.025%です。

 

 

2.「特定の時点でポジションを保有している時」の実例

Bybitの資金調達手数料は、取引タイミングによって変化する資金調達率によって計算されているので、3つのポジションが建てられていた時間が重要になってきます。

3つのポジションにおけるオープンからクローズまでの時間は以下の通りでした。

 

  • 100ドル分のロング 15:55 ~ 翌日13:28
  • 50ドル分のショート 13:31 ~ 13:32
  • 50ドル分のショート 00:20 ~ 翌日22:30

 

1つ目の「100ドル分のロング」は、資金調達手数料が発生する時間である17:00/01:00/09:00を超えてポジションを保有し続けているため、資金調達手数料が3回発生しています。

 

2つ目の「50ドル分のショート」の取引は、資金調達手数料が発生する時間の前にポジションをクローズしているため、資金調達手数料が発生していません。

 

3つ目の「50ドルのロング」の場合も、01:00/09:00/17:00を超えてポジションを保有したため、3回資金調達手数料が発生しています。

 

上記の取引で発生した資金調達手数料をまとめると、以下の表のようになります。

ポジション1回目2回目3回目
100ドル分のロング0.00000109BTC(※④)0.00000109BTC0.00000107BTC
50ドル分のショート
50ドル分のショート-0.00000054BTC(※⑤)-0.00000054BTC-0.00000054BTC

※いずれの回も、資金調達率は0.001%

 

表中の④と⑤における資金調達手数料の計算式をみていきましょう。

 

④100分ドルのロングの資金調達手数料

資金調達率が0.001%とプラスとなっていたため、ロングポジションの保有者は資金調達手数料の「支払い」が必要になりました。

資金調達手数料の計算式は

100(数量)÷     9400.92(執行価格)×0.001%(資金調達率)=0.00000109BTC

です。

執行価格とは、資金調達手数料が発生する時点での市場の取引価格のことです。

 

⑤50ドル分のショートの資金調達手数料

④とは逆のショートポジションを保有していたため、表中の数量の手数料を「獲得」することができました。

資金調達手数料の計算式は、

50(数量)÷9228.71(執行価格)×0.001%(資金調達率)=0.00000054BTC

です。

 

まとめ

Bybitで仮想通貨FX取引をした場合の手数料について、どのタイミングで、どんな手数料がかかり、実際にいくらぐらいかかるのかを実例も含めてご説明しました。

 

これまでBybitの手数料が分からなかったためにBybitでの取引に躊躇されていた方も、これで不安はなくなったのではないでしょうか。

 

これを機会に是非Bybitの快適な取引環境を体験してみてください。

 

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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