ビットコインは機関投資家を惹きつけ、ハイパーインフレで100万ドルに？

2022年3月13日から価格が上昇しはじめたビットコインはその後も上昇し続け、3月22日現在は373万円付近を推移しています。

ビットコイン価格が上昇し始めた背景には、世界的な銀行危機に対する不安があるとされています。

米国のシリコンバレー銀行やシルバーゲート銀行、シグネチャー銀行が破綻したことで、欧州の金融機関にも信用不安が影響し、クレディ・スイス銀行も株価が下落しました。

また米では地方銀行にまで信用不安が広がり、株価が大きく下落しています。

すなわち銀行に資産を預けておくことに不安を感じている人がそれだけ増えており、その一方でビットコインに投資する人が増えているということになります。

ビットコイン価格は現在上昇傾向にありますが、今後のどのような動きを示すのでしょうか。

ビットコインの今後に関して、興味深い発言が幾つか飛び出していますのでご紹介しましょう。

「ビットコインはもっと多くの機関投資家を惹きつける」

米フロリダに本拠地を置く投資会社ARK INVEST（アークインベスト）のCEOである、Cathie Wood（キャシー・ウッド）氏が、2023年3月21日にBloombergのインタビューを受け、その中で「ビットコインはもっと多くの機関投資家を惹きつける」と述べました。

画像引用：Bloomberg Crypto

ARK インベストメント マネジメントのキャシー ウッド CEO は、最近の銀行の混乱によるビットコインの価格の動きは、より多くの機関や投資家を引き付けるだろうと述べています。

引用：Bloomberg Crypto Google翻訳

このインタビュー内で、キャシー・ウッドCEOはビットコイン価格が上昇していることについて多くの機関投資家を惹きつける可能性に言及し、株式市場の動きとビットコインの値動きが全く違うことも、機関投資家を惹きつける要素であることを示唆していると説明しています。

機関投資家の関心は既にビットコインに向いている

キャシー・ウッドCEOの説を裏付けるように、既に機関投資家の関心はビットコインに向いていることを主張しているのが、仮想通貨取引所BittrexのOliver Linch（オリバー・リンチ）CEOです。

オリバー・リンチCEOは、The Wolf Of All Streets Podcast から2023年3月21日にインタビューを受け、その中で今回の銀行に対する信用不安による危機が起きる以前から、大手銀行は仮想通貨を買っていたと述べました。

画像引用：YouTube

オリバー・リンチCEOの説明によると、機関投資家はかなり以前からビットコインに関心を持っており、多くの大手銀行が仮想通貨専用のデスクを持っているだけでなく、取引や提携までおこなっていると述べています。

今後さらなる機関投資家の参入がある？

オリバー・リンチCEOがいうように、機関投資家が以前からビットコインに関心を持っているとして、キャシー・ウッドCEOが述べたように、より多くの機関投資家を惹きつけるとすれば、ビットコイン市場には今後更なる機関投資家の参入があるということになります。

つまりビットコイン価格は現在高騰しつつありますが、まだまだ上昇する可能性があるということでしょう。

「ビットコインは90日以内に100万ドルになる」

ビットコインは今後90日以内に100万ドル（およそ1億3,000万円）になると主張する人物がいます。

それは米国最大の仮想通貨取引所コインベースの元CTO（最高技術責任者）であり、現在はNakamoto.comの編集長を務めるBalaji Srinivasan（バラジ・スリニバサン）氏です。

事の起こりは、James Medlock（ジェームズ・メドロック）を名乗る匿名Twitterユーザーが、米国はハイパーインフレにならないと主張し、その主張に100万ドル賭けても良いとツイートしたことでした。

画像引用：James Medlock Twitter

米国がハイパーインフレに陥らないことに100万ドルを賭けるだろう

引用：James Medlock Twitter Google翻訳

このツイートに対してバラジ・スリニバサン氏は、以下のようにツイートしています。

画像引用：Balaji Twitter

私はその賭けをします。

1 BTC を購入します。

100万ドルを送金します。

1 BTC は ~26,000 ドルの価値があるため、これは ~40:1 のオッズです。

期間は90日です。

引用：Balaji Twitter Google翻訳

つまりバラジ・スリニバサン氏は、90日以内にビットコイン価格が100万ドル（およそ1億3,000万円）になると主張しているわけです。

ジェームズ・メドロック氏のツイートは2023年3月17日に書き込まれているので、90日以内というのは2023年6月17日まで、ということになります。

またバラジ・スリニバサン氏はジェームズ・メドロック氏以外に、もう一人と同じ内容の賭けをするようです。

すなわち200万ドルの賭けをしていることになるわけです。

ビットコイン100万ドル説の根底にあるもの

バラジ・スリニバサン氏が主張している、90日以内に100万ドル説はあまりに途方もないものに感じるかもしれません。

どうしてそれほどまでこの説を主張できるのでしょうか。

それはバラジ・スリニバサン氏の続きのツイートから読み取ることができます。

他のすべての法定通貨はインフレになる可能性があり、インフレになるため、BTC 対 USD の用語でハイパーインフレを定義する必要があります。 それがハイパービットコイン化です。

（中略）

ハイパーインフレは急速に起こります。 デジタル パンデミック (COVID)、デジタル暴動 (BLM)、デジタル銀行取り付け騒ぎ (SVB) が発生しました。 人々が私が言っていることをチェックし、連邦準備制度理事会が銀行にいくらのお金があるかについて嘘をついていることがわかると、すべてが非常に速く起こります. すべてのドル保有者は破壊されます。

 

引用：Balaji Twitter Google翻訳　

これを読むと、バラジ・スリニバサン氏は米国政府やFRBに対して非常に強い不信感を抱いており、銀行にどれだけのお金があるのかについて噓をついているとまで書き込んでいます。

さらにその嘘が分かると、ハイパーインフレは急速に起こるとも書いています。

もし米でハイパーインフレが起これば、世界各国にも大きな影響を及ぼすことにもなります。

おそらくバラジ・スリニバサン氏は、90日以内に米でハイパーインフレが起きると予測しているのではないでしょうか。

まとめ

ビットコイン価格に影響を及ぼすであろう、機関投資家のビットコインに対する関心が高まっているとする説と、ハイパーインフレによって90日以内に100万ドルになるという説をご紹介しました。

仮に機関投資家のビットコインに対する関心が高まっていたとしても、どれほどの額を投資するかは分かりません。

またハイパーインフレが起こるとは限らず、90日以内に100万ドルに達するかどうかも不透明です。

しかしビットコイン価格が今後上昇していく可能性は高いといえるでしょう。

もちろんFRBの対策の影響は受けるものの、現状の価格のまま推移することはあり得ないはずです。

仮想通貨FXを取引するのにベストなタイミングが近づいているのかもしれません。

しばらくの間はチャートから目が離せません。