弱気市場でもビットコインを支持する報道や発言が出始めた
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- 2022.10.02.
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- 弱気市場でもビットコインを支持する報道や発言が出始めた
2022年6月以降のビットコイン市場は弱気市場が続いており、さらなる下落が起こるのかと不安を抱かずにはいられない状況です。
以前はビットコイン関連のニュースなどで、今後の価格は大きく上昇するだろうといったコメントが幾つも発表されていましたが、弱気市場になった途端、そのようなコメントも影を潜めてしまいました。
しかし最近になってビットコイン関連のニュースで、ビットコイン価格の今後に希望が持てるような報道を見かけるようになってきました。
もちろん、この報道の通りにビットコイン価格が動くという保証はありませんが、メディアのビットコイン報道の姿勢が、ネガティブ一辺倒から変化しつつあるともいえます。
どのような報道や発言があったのか、ご紹介しましょう。
ビットコイン価格に直接言及した報道
ビットコイン価格が将来的に幾らまで上昇するかについて言及した報道は少ないですが、オーストラリアのニュースメディアであるnews.com.auが、2022年9月29日に「ビットコイン、金、ブロックチェーンに対する専門家の強気の見通し。 BTCは10万ドルに達する可能性がある(Google翻訳)」と題した記事を公開しました。
画像引用:news.com.au
news.com.auはBloombergのシニアストラテジストである、Mike McGlone(マイク・マクグローン)氏のコメントとして以下を紹介しています。
現在の仮想通貨の冬は、「FRB の大打撃」のおかげで、以前の市場の下落よりも長く続く可能性があると見ているが、業界がこれまで以上に力強く立ち直ると予想している。
(中略)
私にとってビットコインは、100,000ドルになるのは時間の問題だ
引用::news.com.au Google翻訳
つまりnews.com.auは、ビットコインが10万ドルになるとするコメントを紹介しているわけです。
ビットコインの安定さに言及した報道
法定通貨や株式が混乱を極めている中でも、ビットコイン価格は安定していることに言及した記事をリリースしたのは、米国の日刊紙であるThe NewYork Times(ニューヨークタイムズ)です。
ニューヨークタイムズは2022年9月27日、「世界中の通貨が暴落しています。 ビットコイン以外。(Google翻訳)」と題した記事をリリースしました。
画像引用:The NewYork Times
この記事がリリースされた時点では、米ドルが他国の法定通貨の価値を下落させただけでなく、株式や債券の価値を破壊していました。
特に英ポンドは不安定になり、過去7日間で5.6%下落し、一時的とはいえ過去最低の1.0327 ドルを記録していました。
このような状況下でも、ビットコイン価格は7日間で6.5%上昇しており、安定していたことをこの報道は指摘しています。
弱気市場でも機関投資家からの需要は維持との報道
ビットコインなどの仮想通貨が弱気市場になっていても、機関投資家の仮想通貨への需要は減速していないと発言したのは、デリバディブ取引専門の仮想通貨取引所BitMEXのCEOであるAlexander Höptner(アレクサンダー・ヘプトナー)氏です。
この内容は、シンガポールで2022年9月28日に開催されたToken2049の会場で発言されたものです。
画像引用:Token2049
アレクサンダー・ヘプトナー氏は、機関投資家は仮想通貨に意欲的であり、現在の弱気相場であっても機関投資家の意欲は減速していないと述べました。
機関投資家の常として、強気相場ではプレッシャーを感じてしまうが、弱気相場はサービスをするための準備に利用できるとともに、長期的展望を持つことができると説明しています。
それゆえに機関投資家は仮想通貨を購入し、保有することを推し進めているが、その一方で、個人投資家は仮想通貨市場から撤退しているとも述べています。
すなわちアレクサンダー・ヘプトナー氏は、ビットコインなど仮想通貨の価格を大きく動かすキーマンとなる機関投資家は、仮想通貨に対する意欲を未だに持ち続けていると述べているわけです。
仮想通貨への規制整備が進めば価格は倍になるとの報道
2022年9月28日、ニューヨーク大学ロースクールで開催されたFireside Chatイベントに、CFTC(米商品先物取引委員会)のRostin Behnam委員長が出席し、仮想通貨に対する規制をCFTC主導で実施すれば、ビットコイン価格は倍になる可能性があると述べました。
この発言は仮想通貨関連情報メディアであるTHE BLOCKで、イベントの翌日の2022年9月29日に報道されています。
画像引用:THE BLOCK
報道によるとRostin Behnam委員長は、仮想通貨関連企業が発展するには規制と公正さが必要であることに加え、以下の内容を発言していたとされています。
CFTC が規制する市場があれば、ビットコインの価格は 2 倍になるかもしれない
引用:THE BLOCK Google翻訳
この発言の背景には、米国での仮想通貨規制は州単位でおこなわれており、米国全体としての明確な規制が存在しないこと。
さらに仮想通貨に対する規制を監督する機関も、Rostin Behnam委員長のCFTCとSEC(米証券取引委員会)との間の線引きが定まっておらず、曖昧な状態であることが影響しています。
それゆえにバイデン大統領が2022年3月9日に大統領令を発令し、現在は仮想通貨規制を明確にするための調査を実施している最中です。
Rostin Behnam委員長のビットコイン価格2倍説は、「CFTCが規制する市場があれば」との前提であり、それにはSECに仮想通貨規制を管轄させたくない意図が透けてみえます。
つまり管轄範囲を定めるのに、投資家を味方に付けたい意図があるとも考えられるわけです。
しかしこの発言は、ビットコインなどの仮想通貨にそれだけの意味や価値があることを認めているとも読み取ることができます。
まとめ
ビットコインなどの仮想通貨が弱気市場になってしばらくの間は悲観的な報道だけが占めていたものの、今になって少しづつビットコインの価格上昇や支持する発言が増えてきたことについてご説明しました。
ご紹介したこれらの発言が正しいかどうか、またその通りになるかどうかは不明ですが、少なくとも仮想通貨に関わる人々や投資家は、弱気市場はいつまでも続かないはずだと考えていることが読み取れるのではないでしょうか。
ビットコインなどの仮想通貨には、今の価格以上の価値があるはずです。
仮想通貨の将来に期待しましょう。