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機関投資家がビットコイン価格上昇に備え始めた

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  • 2022.03.17.

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2022年2月24日にロシアがウクライナへ侵略攻撃を始めてから、今日で既に3週間経ちました。

 

侵略が始まった頃は、世界経済が大きな打撃を受けると考えられており、S&P500なども下落傾向にありました。

しかし下落は一時的なもので、現在は復調しつつあります。

またビットコイン価格も2月24日には大きく値を下げたものの、現在は上昇傾向にあります。

今後のビットコイン価格がどうなるか、行く末が気になるところでしょう。

 

そんななか、機関投資家がビットコインの価格上昇に備え始めている様子が伺えるニュースが飛び交っています。

実際にどのような動きがあるのでしょうか。

 

またロシアによるウクライナへの侵略戦争が終われば、ビットコインは金融システムの中で重要な役割を担うことになるとの説も発表されています。

 

これらのことについて詳しくご説明しましょう。

 

米コインベースから12億ドルのBTCが流出

ビットコイン価格はしばらく低迷が続いており、2月24日のロシアによるウクライナ侵略を契機に一段と値下がりしましたが、ここに来て価格は上昇傾向を示し始めています。

 

そして今後の価格上昇を期待している動きが米の仮想通貨取引所であるCoinbase(コインベース)でみられたことをブロックチェーンデータ分析企業であるGlassnode(グラスノード)がNewsletter内で発表しています。

Glassnode Newsletter コインベースからのBTC流出

画像引用:Glassnode Newsletter

 

グラスノードが発表しているグラフでは、赤い棒グラフが週当たりの流出量を示しています。

これを見ると、直近の週に31,130BTCがコインベースから流出していることが分かりますが、この流出量は過去のデータと比較すると2017年の流出量に次いで大きなものです。

 

2017年の9月は、ビットコインが強気市場になっていたタイミングであり、その後大幅に価格上昇した時です。

 

コインベースのBTC保管量は大幅減

コインベースから31,130BTCのBTCが流出したことにより、現在コインベースで保管されているBTCの残高は649.5k BTCにまで低下しているとグラスノードは説明しています。

 

またこのコインベースのBTC残高は、2020年4月のATH(過去最高値)だった時から比較すると36.6%の減少になっているとのことです。

 

この傾向に関して、グラスノードは以下のように説明しています。

 

このような大規模な流出は、実際にはCoinbaseバランスの一貫した傾向の一部であり、過去2年間で階段状に下降しています。

引用:Glassnode Newsletter Google翻訳

 

コインベースから流出したBTCの行き先

ではコインベースから流出したBTCはどうなっているのでしょうか。

BTCをドルなどに交換、すなわち現金化されているのでしょうか。

そのことに関してもグラスノードは追跡しており、Newsletter内で説明しています。

 

以下のグラフはビットコインのISSR(非流動供給ショック率)を示したもので、流動性のないウォレット、つまり支出履歴のないウォレットに保管されたビットコイン量を示したものです。

Glassnode Newsletter ビットコインISSR

画像引用:Glassnode Newsletter

 

このグラフによると流動性のある、すなわちビットコインを動かしているウォレットに保管されているビットコイン量と比較すると、支出履歴のないウォレットに3.2倍量のビットコインが保管されるようになったと報告しています。

 

これはつまり、当分動かすつもりのない仮想通貨を保管するためのウォレットに、ビットコインを保管するボリュームが3.2倍になったということであり、コインベースから流出したビットコインは長期保管するためにこのウォレットに移動されたということを意味しています。

 

ビットコインを長期保管ウォレットに移動する意味

ではビットコインを長期保管するためのウォレットに移動するのにはどのような意味があるのでしょうか。

 

この動きは、当分の間、ビットコインを売却するつもりがないことを意味しています。

ビットコインを売却するためには、仮想通貨取引所にビットコインを預けておかなければ売却できませんが、仮想通貨取引所であるコインベースから引き出してウォレットに保管するのは、長期間にわたって売却する意思がないからです。

 

すなわち、長期間保存しておけばビットコインの価格が上昇するはずだと考えていることに他なりません。

 

ウクライナへの侵略戦争終結後のビットコインについて

ビットコインが、ロシアによるウクライナ侵略戦争後にどうなるか、言及している報道も見られます。

 

クレディ・スイスの短期金利戦略のグローバル責任者であるZoltan Pozsar(ゾルタン・ポズサー)氏が、ロシアによるウクライナ侵略戦争が終結すれば世界の通貨システムが変わり、ビットコインの可能性を大きく広げることになるかもしれないと主張していると報じられました。

BITCOINNEWS.com

画像引用:BITCOINNEWS.com

 

ゾルタン・ポズサー氏が主張しているのは、ロシアがウクライナを攻撃したことで、G7などがロシアの外貨準備金を差し押さえた1週間前に、これまでの国際経済体制であったブレトン・ウッズII体制の基盤が崩壊したこと。

 

さらに今回の戦争が終結すれば、新しい国際経済体制であるブレトン・ウッズⅢ体制をすぐにでも構築しなければならず、その時にはどんな金融取引手段よりも安定的であり、かつ信頼のおける分散型金融取引システムであるビットコインの可能性が広がるだろうと述べています。

 

その可能性について、ゾルタン・ポズサー氏は以下のように述べていると報道されています。

 

好戦的なロシアの銀行に対する制裁が十分に深刻な商品供給ショックをもたらす場合、西側の投資家は彼らの資産をドルの安全面から別の価値のある店に移すことを選ぶかもしれないと主張した。

「お金は二度と同じになることはありません」とポザールは書いています。

「そしてビットコイン(それがまだ存在する場合)はおそらくこれらすべての恩恵を受けるでしょう。」

引用:BITCOINNEWS.com Google翻訳

 

今後のビットコイン価格の可能性

ビットコイン価格は現在1BTCが450万円台ですが、高騰していた2021年11月上旬には760万円台にまで値上がりしていました。

その頃には1,000万円台にまですぐにでも値上がりするとの説も見受けられましたが、実際にはこれらの説は外れてしまいました。

 

しかし将来的にはビットコインの価値は高まるとの考え方は多くの人に納得されており、今回紹介した機関投資家の長期保管行動はその考え方を肯定するものでしょう。

 

また機関投資家が、戦争後の新しい金融システムによってビットコインが恩恵を受けるとの説を考慮したうえで長期保管しているとは言い切れませんが、いずれビットコインの価値が高まっていく可能性に言及した説として、理解しておくべき内容ではないでしょうか。

 

まとめ

ビットコインが将来的に値上がりすることを確信できる情報2つをご紹介しました。

機関投資家は明らかにビットコインの将来性を有望視しているでしょう。

またロシアによるウクライナへの侵略攻撃も、ビットコインの将来的な可能性を広げることにつながっていることがご理解いただけたはずです。

 

これらの情報は、今すぐに値上がりするという根拠にはなり得ませんが、今後のビットコイン像をイメージするのに役立つはずです。

また一刻も早くロシアによるウクライナ侵略が終結し、ビットコインの可能性が広がっていくとともに、価格も上昇していくことを願ってやみません。

 

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