下落傾向のビットコインに強気予想続々
- ビットコイン
- 2020.06.29.
- ニュース
- 下落傾向のビットコインに強気予想続々
2020年5月12日に半減期を迎えたビットコインの価格は、100万円を超えたと思うと、90万円台に下落するなど、あまりはっきりとしない動きになっていました。
そして2020年6月29日17時30分現在tradingviewでは97万円台を推移し、少しづつではあるものの、下落傾向にあります。
このような状況のビットコインに対し、強気の予想を具体的に示した説が幾つかクローズアップされています。
仮想通貨の価格予想は一般的に、価格が下落すると「上昇する」とされる説が注目され、価格が上昇していると「下落する」という説が注目されがちです。
価格の下落は上昇を期待し、価格の上昇は下落を恐れるからこそ、これらの説が注目されるのでしょう。
しかし今回クローズアップされている説は論理的で、説得力のある予想です。
もちろん、間違いなくそうなるとは限りませんが、知識として知っておくべき説であることに変わりないでしょう。
これら複数の強気予想についてご説明しましょう。
過去に暴騰と暴落を的中させたアナリストが強気予想
2018年、ほとんどのアナリストがビットコイン価格は高騰すると予想していた時期に、大幅な下落を予想して的中させ、2019年に価格が低迷していたタイミングでは強気相場を予想して的中させてきた仮想通貨アナリストWilly Woo氏が、あと1ヶ月で強気相場になると予想しました。
画像引用:Willy Woo Twitter
Willy Woo氏はツイートの中で現在活用している分析方法を提示しています。
そしてその方法に基づき、新型コロナウイルスのパンデミックが広がる2020年3月までのビットコイン市場は強気相場の準備段階であったと説明しています。
つまり現在のような状況に陥っているのは、新型コロナウイルスによるもので、あくまでも例外的なものということです。
そのうえで今後1ケ月、つまり7月から3月までの準備段階であったものとは異なる別の強気相場が訪れると予想しています。
Willy Woo氏の的中実績
今回のWilly Woo氏の予想が的中するかどうかは不明ですが、冒頭で説明したように、Willy Woo氏は過去に暴騰と暴落を的中させていた経緯があります。
そのことをご紹介しましょう。
2018年の暴落予想的中
2018年年初のビットコイン価格は190万円近くまで高騰していましたが、同年1月末には90万円を切るまで下落していました。
2月末には120万円台にまで盛り返したものの、3月末には再び下落。
4月末に再び100万円台にまで盛り返しましたが、5月に入るとまたもや下落を始めました。
このような状況下で6,000ドルは最重要ラインでした。
そのため多くのアナリストたちは6,000ドルを割ることなく再び上昇すると予想していましたが、Willy Woo氏だけがこの時点で下落してしまうことを予想しており、その予想通り大きく下落しました。
以下の画像はその予想をツイートしたもので、ツイートの日付は2018年5月24日になっています。
画像引用:Willy Woo Twitter
このツイートの中でWilly Woo氏は、以下のように述べていました。
次は$ 5500〜5700に行くと思います。
$ 7000の持ちは見えません。
ほとんどの場合、少しバランスを取ってから、スライドしていきます。
ここでは長い時間枠です。
引用:Willy Woo Twitter Google翻訳
2019年の暴騰予想的中
Willy Woo氏はビットコイン価格が暴騰するケースでも予想を的中させています。
2019年1月末に35万円台だったビットコインは、4月5月と上昇し始めていました。
5月中旬には90万円近くまで達していました。
そのタイミングでWilly Woo氏はビットコインが強気相場入りしたことを宣言しており、その確率は99%だと説明しています。
なおその後のビットコインは、6月末に150万円台に達し、見事予想を的中させたわけです。
ブロックチェーン分析企業が強気相場を指摘
ブロックチェーンデータ分析企業であるGlassnodeもビットコインが強気相場になると述べています。
その根拠として幾つかのデータを挙げていますが、特徴的なのは1年以上もの間動かされていないビットコイン量です。
そしてそのボリュームがビットコイン史上最高である61.33%にまで達しているという点です。
これまでは61.28%が最高数値で、2016年1月15日に記録されていました。
以下のTwitter画像内のグラフは、オレンジ色のグラフが1年以上動かされていないビットコイン量を示し、黒いグラフがビットコイン価格(USD)を示しています。
画像引用:Glassnode Twitter
このグラフをみると、1年以上動かされないビットコイン量と価格は反比例しており、価格が高騰すると1年以上動かされないビットコイン量は減少していることが明らかです。
複数の根拠となるデータも提示
上記以外にも、強気相場を主張する根拠となる12ものデータを、GlassnodeのCTO(Chief Technical Officer)であるRafael Schultze-Kraft氏がTwitterで示しています。
公開されている12のデータのうちの1つが以下のグラフです。
このグラフでは3年以上動かされていないビットコイン量を青色で示し、2年以上動かされていないものを緑色で、1年以上動かされていないものを赤色で示しています。
画像引用:Rafael Schultze-Kraft Twitter
1年以上移動していない供給–これは史上最高です。
さらに、44%は2年以上移動していません(ATHに近づいています)。
ほぼ30%は3年以上移動していません。
引用:Rafael Schultze-Kraft Twitter Google翻訳
つまりRafael Schultze-Kraft氏はこれらの動向を提示したうえで、ビットコインの強気な傾向が始まると指摘しているわけです。
これら以外にも強気相場を指摘する声
上記で説明した以外にも、ビットコインの強気相場が始まるとの分析が幾つか上がっています。
ビットコインの発行量から相場動向を知るマクロ指標である「プエル・マルチプル」によると、前回の半減期ではこの指標低下とビットコイン価格の底値が一致していたことが分かっています。
その後、ビットコイン価格は大きく上昇していました。
今回もプエル・マルチプル指標が低下しており、前回の半減期のように底値が近いと考えられます。
また過去の傾向では、大口投資家が仮想通貨取引所から出金するのがピークを迎えたおよそ4ケ月後に強気相場が始まっていると指摘する声もあります。
さらに、価格の動きが悪いにもかかわらず、ハッシュレートは下がるどころか上昇し始めています。
これは、マイナーがビットコイン価格は上昇すると予想していることに他ならないのです。
まとめ
ビットコイン価格が下落傾向にあるにもかかわらず強気相場を予想する声が多く、その中でも論理的に信頼できそうな予想について、その幾つかをご紹介しました。
予想はあくまでも予想ですので、絶対に強気相場になるとは限りません。
特に新型コロナウイルスのパンデミックの影響は大きく、米や中南米では多くの死者が出ており、経済的なダメージも非常に大きなものがあります。
このような特殊な状況下で、ビットコインが過去のデータ通りに動くとは言い切れません。
ただ論理的にみた場合、そして過去のケースでは強気相場になっていたという事実は明らかです。
このことをどう判断されるのかはこの記事をご覧になられた方々の判断に委ねるしかありませんが、注目しておくべきタイミングがまもなく訪れることは間違いないでしょう。