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韓国仮想通貨取引所UPbitのハッキング犯人は?

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  • 2019.11.29.

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  • 韓国仮想通貨取引所UPbitのハッキング犯人は?

UPbit

画像引用:UPbit

 

韓国の大手仮想通貨取引所であるUPbitがハッキング被害にあったことを発表しました。

これによってイーサリアムおよそ53億円相当が流出したとされています。

 

このハッキングについて、世間では犯人探しがもう始まっており、色々な説が流れています。

また通常は大きな流出事件が起きると仮想通貨価格は大きく下落するものですが、今回の事件後のビットコイン価格はどう動いているのでしょうか。

 

ハッキングの詳細と現在有力とされている犯人説、そしてビットコインの値動きについてご説明しましょう。

 

韓国仮想通貨取引所UPbitがハッキング被害を公表

2019年11月27日、韓国の大手仮想通貨取引所であるUPbitがハッキングにあったことを自社サイトで発表しました。

UPbitハッキング発表

画像引用:UPbit

 

ハッキングされたのはUPbitが顧客対応用としてホットウォレットに保管してあったイーサリアム342,000ETH分で、韓国ウォンでは580億ウォン、日本円にしておよそ53億円相当にあたります。

 

UPbitの発表によると、ホットウォレットから流出したのは日本時間の午後1時で、送金先のアドレスは以下の通りです。

0xa09871AEadF4994Ca12f5c0b6056BBd1d343c029

 

なおUPbitではちょうどホットウォレットからコールドウォレットに移動させていた時であり、今回流出した以外にも大量の通貨移動が認められましたが、それはUPbitがコールドウォレットに移動させた形跡だったようです。

 

流出後のUPbitの対応

UPbitのホットウォレットからイーサリアムが流出したことが発覚して、すぐにUPbitは入出金を停止させています。

停止させるにあたってはサーバー点検を理由にしていましたが、おそらくこれ以上の被害を防ぐとともに、状況の把握と今後の対応策を検討していたのでしょう。

 

さらに上記の発表の中で、以下のように説明しています。

会員の皆様の資産には、被害がないようにわからない財布に送信されたETH 342,000個はアップビート資産として充当する予定です。

関連の作業を進行中であり、完了できれば再度申し上げます。

(中略)

入出金が再開されるまで、少なくとも約2週間程度かかることが予想されます。この作業が終わったら、再び申し上げます。

引用:UPbit Google翻訳

 

つまりハッキングされたことを発表する時点で、顧客に対して流出した分は補償すること、そして復旧までに2週間ほどかかることを明言しているわけです。

この非常に素早い対応によって、顧客が不安に感じることは大きく低減されたといえます。

 

UPbitハッキングの犯人は?

今回のUPbitハッキング事件について、その犯人は北朝鮮であるという説と、内部犯行説がささやかれています。

どちらの説にも確たる証拠があるわけではありませんが、どういう理由でこの説がささやかれているのかをご紹介しましょう。

 

セキュリティ企業が主張する北朝鮮犯人説

ブロックチェーンセキュリティプログラム開発企業であるSlowMist社は、北朝鮮などの外部から攻撃を受けた可能性が高いと分析しています。

SlowMist

画像引用:SlowMist

 

SlowMist社は、UPbitが今年に入ってから北朝鮮からと思われる攻撃を何度も受けていることを指摘し、ハッカーの特徴として同じサイトを何度も攻撃することで、相手の隙を伺うことを挙げています。

そのため北朝鮮が犯人ではないかと主張しているわけですが、もうひとつの説として完全に否定することができないのが、内部の人間による犯行とのことです。

 

仮想通貨アナリストが主張する内部犯行説

北朝鮮などの外部から攻撃されたとする説に対し、UPbitの内部の人間による犯行だとの説を主張しているのは、仮想通貨アナリストであるJoseph Young氏です。

Joseph Young Twitter

画像引用:Joseph Young Twitter

 

Joseph Young氏は自身のTwitterの中で、以下のようにツイートしています。

 

「ハッカー」は、UPbitがコールドウォレット(TRONなどの他のaltなど)に暗号化転送を行っていたときにタイミングを合わせました。

したがって、内部の仕事である可能性は外部の違反よりも高いと思います。

引用:Joseph Young Twitter Google翻訳

 

Upbitが発表していたように、ホットウォレットからコールドウォレットに大量の仮想通貨を移動させていたタイミングでハッキングされたことは間違いなく、そのタイミングは外部の人間には分かりえないということなのでしょう。

 

ただこれもJoseph Young氏がツイートしたように、あくまでも可能性が高いというだけであり、それだけで内部犯行であることを断定するのは難しいでしょう。

 

この事件の韓国国内への影響

Upbitは韓国国内の仮想通貨取引所の中でもセキュリティがしっかりしており、安心できる大手取引所という評価を受けていたようです。

そのUpbitから大量のイーサリアムが流出したことは、大きなショックとして韓国内では報道されています。

 

加えて、韓国国内にある仮想通貨取引所が一斉にハッキング被害を防ぐためにセキュリティの強化を図るのではないかとの予想から、ブロックチェーンなどのセキュリティ関連企業の株価が一気に高騰しました。

ただ韓国の仮想通貨取引所が実際にセキュリティを高める動きをした事実は確認できていませんが、それだけ大きなショックを与えたということでしょう。

 

Upbit流出事件によるビットコイン価格への影響

通常、大量の仮想通貨流出などの事件が起きると、流出したのがどの通貨であってもビットコイン価格を下げる動きになることが一般的です。

 

それは仮想通貨や仮想通貨取引所に対する信頼感が薄れてしまうことから、取引から離脱する動きにつながってしまうからです。

これは過去の流出事件でも明らかになっています。

 

では今回のUpbitから53億円相当のイーサリアムが流出した事件は、ビットコイン価格にどのような影響を与えたのでしょうか。

tradingview BTCJPY

画像引用:tradingview BTCJPY

 

上記のチャートは、2019年11月29日0時過ぎのtradingview BTCJPY5日分のものです。

チャートの中の赤い丸印がUpbitからの発表によって影響したと思われる動きです。

 

日本円にしておよそ2万円ほど下がっていますが、下落後すぐに上昇に転じていることが分かります。

どうしてこのような動きになったのでしょうか。

 

下落の原因はやはり流出が報道されたからでしょう。

しかしそれがすぐに上昇に転じた原因として考えられるのは、Upbitの対応にあるのかもしれません。

前述したように、Upbitは流出してしまったことを発表した際、顧客に対する補償や復旧までの予定について説明しています。

この対応が安心感を生み出し、これだけの下落に留まったのかもしれません。

 

またもしUpbitの対応がこれほどのものではなく、顧客の保証がどうなるか分からず、復旧もいつになるか分からなければ事件としての重大さがクローズアップされることになり、ビットコイン価格を大きく下落させることにつながっていったのかもしれません。

 

まとめ

韓国の大手仮想通貨取引所であるUpbitから53億円相当のイーサリアムが流出した事件に関連し、ささやかれている犯人説やビットコイン価格への影響についてもご紹介しました。

 

この事件の犯人が北朝鮮なのか、それとも内部犯行だったのか、はっきりする日が来るのかどうかは不明ですが、流出事件が起きるたびに仮想通貨への信頼感は薄れると同時に、またかという思いを抱いてしまいます。

 

仮想通貨の将来を考えると、流出事件はこれ以上起きてはなりません。

例え取引所が補償してくれたとしても流出した事実は消すことができず、失った信頼を取り戻すには膨大な時間と労力、そして費用が掛かります。

 

世界中の人々が安心して、どんなところでも仮想通貨を使うことができるようになるのは、いったいいつなのでしょうか。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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