仮想通貨FXチャート分析の手法22【ウィリアムズアリゲーター】
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仮想通貨FXはボラティリティの高い仮想通貨の上にレバレッジというものを利用して元金以上のリスクを取るため、とてもエントリーポイントというのは重要になります。
よくあることは、トレンドがしっかりと見極められていたとしても、エントリーポイントの位置が悪いことから、損切りに遭ったり、無駄な損失を被るケースが出ることが多く、テクニカル分析を利用してきちんとしたエントリーポイントでコストのいいタイミングでポジションを持つことが利益を継続的に出して行くためには重要なことになります。
仮想通貨FX入門では、様々なテクニカル指標の見方や使い方を解説していくとともに、仮想通貨FXを行う皆さんの一助となるような解説を心掛けながら記載しておりますので、しっかりとベースとなる知識をつけ、トレードに役立ててください。
ここでは「ウィリアムズアリゲーター」について解説したいと思います。
ウィリアムズアリゲーターの見方と使い方
ウィリアムズアリゲーターとは何か
ウィリアムズアリゲーターはトレンド系のテクニカル指標で移動平均線を3本利用してエントリーポイントを探っていくテクニカル指標です。
名前の通りワニの口を移動平均線の動きに例えて作られた指標になります。
これが考案された背景は、マーケット全体のトレンドは実際に15%から30%しか出ない中で、そのトレンドが発生した時にきちんとついていけるようにということを意識して考案されました。
トレンドを把握する精度はとても高く、移動平均線でのトレンドフォローのトレードを行いたい方で、移動平均線の種類や日数が上手く設定できないという仮想通貨FXのトレーダーがいたら一度このウィリアムズアリゲーターを試してみるのも一考でしょう。
ウィリアムズアリゲーターは下記の3種類の移動平均線を利用して構成されています。
この移動平均線はそれぞれ何日か未来を示していると言われているのが特徴です。
- 緑色の移動平均線:5期間の指数平滑移動平均線で3期間分先を表しているもの
- 赤色の移動平均線:8期間の指数平滑移動平均線で5期間分先を表しているもの
- 青色の移動平均線:13期間の指数平滑移動平均線で8期間分先を表しているもの
この3本でウィリアムズアリゲーターは構成され、トレード判断に利用することになります。
ウィリアムズアリゲーターの見方
次にウィリアムズアリゲーターの基本的な見方について解説します。
ウィリアムズアリゲーターは大きく2つの見方にまず分かれます。
①3本の移動平均線が横ばいで幾度も交差するマーケットの時
→トレンドレス(sleeping 状態で口を閉じているイメージ)
②3本の移動平均線が綺麗な方向性を示している時
→トレンド発生(hunting状態でワニが口を開けているイメージ)
この2つに大きく分かれます。
次にそれぞれの移動平均線の動き方に着目してみたいと思います
実際のチャートを確認しながらチェックしましょう。
下記はbybitのBTCUSD4時間足チャートになります。
最初に黄色の丸印の推移をご覧ください。
それぞれ3本の移動平均線の差があまりなく、相場が横ばいで推移しているのがわかると思います。
これはトレンドレスな状況のためエントリーチャンスはありません。
このような場合、無理にポジションは持たないようにしましょう。
次のポイントは赤色の丸印の動きになります。
3本の移動平均線が上方向へ交差しゴールデンクロスが発生しているのがわかると思います。
これが確認できた時点でポジションはどこでロングエントリーするかを考えるようになります。
基本的なエントリーポイントは緑の移動平均線にタッチしたらロングでエントリーしていき、赤色や青色のラインを割れる位置でイグジットするというのが基本的な戦略となるでしょう。
ここには改善の余地があるため、色々試してみるのもいいかもしれません。
ウィリアムズアリゲーターと併用すべきテクニカル指標
次にウィリアムズアリゲーターと併用すべきテクニカル指標をご紹介します。
このウィリアムズアリゲーターは文字通り、ウィリアムズ氏が考案したもので、テクニカル指標を作成する人間としてとても有名な方です。
そしてこの方はウィリアムズアリゲーターと併用できるようにとウィリアムズフラクタルというテクニカル指標を考案しました。
そのためこの解説でもウィリアムズフラクタルが併用するテクニカル指標としては好ましいと考えて解説したいと思います。
利用方法は簡単であり、サインも明確なためトレードする場合はこれを利用するのは一考でしょう。
こちらはbybitのBTCUSD4時間足チャートです。
先ほどとほぼ同じ局面で画像を作成しています。
ゴールデンクロスが起きた後に三角の印がついているのがわかると思います。
これがウィリアムズフラクタルというものです。
このサインの見方は上記の場合、
「ローソク足が赤色の移動平均線を上回っている場合に、下向きの三角形が現れた場合は買い」というサインになります。
これはあくまで上記のように綺麗な上昇トレンドが出ている時であり、下落トレンドの場合は逆となります。
下落トレンドの場合は
「ローソク足が赤色の移動平均線を下回っている場合に、上向きの三角形が現れた場合は売り」ということになります。
上記のチャートの場合にも上向きのサインはありますが、ローソク足の位置が赤色の移動平均線より上に位置しているため、そのサインは無視となります。
ウィリアムズアリゲーターはトレンドが発生している時にとても有益はテクニカル指標となりますが、これだけでなく別のテクニカル指標を用いることによってより制度の高いトレードのサインを確立することができるため、テクニカル指標を利用するときは1つだけチェックせず色々必ず組み合わせることを徹底しましょう。
特にウィリアムズ氏が考案したものは自身でトレードを考えた時にあったほうがいいなというものを考案しているそうなので、ウィリアムズが考案したテクニカル指標を組み合わせるというのも思いつく簡単な組み合わせと言えそうです。
慣れてきた場合は、別のテクニカル指標を組み合わせてより、効率的な資金管理とトレードができるよう考えてみましょう。