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仮想通貨FXチャート分析の手法20【プライスチャネル】

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仮想通貨FXはとてもボラティリティが高く、今まで外国為替のFXを行ってきた投資家でも苦戦を強いられるマーケットです。

 

外国為替のFXと大きな違いは「金利」という概念が仮想通貨のマーケットではなく、金利がないため各国の法定通貨がその国のファンダメンタルズで金利が影響する一方で、仮想通貨にはその概念がありません。つまりファンダメンタルズ分析というものが必要ではなく、需給で動いているマーケットと言えるでしょう。

 

需給で動くマーケットだからこそテクニカル分析が外国為替のFX以上に必要であり、スワップポイントのような金利差による収益もないことから、キャピタルゲインで差益を狙っていくトレードしかありません。

しっかりここでテクニカル分析による基礎を抑えトレードに活かして頂ければと思います。

 

ここでご紹介するテクニカル指標は「プライスチャネル」です。

では早速解説に移ります。

 

プライスチャネルとは?トレードのための利用方法

プライスチャネルとは?

プライスチャネルとは、中心線を基準に上下2本のバンドで構成されたものです。

プライスチャネルは別名で「ドンチャンチャネル」や「HLバンド」と呼ばれています。

2本のラインはそれぞれ名前がついており、上限のラインを「アッパーバンド」、下限のラインを「ロウアーバンド」と呼ばれています。

形はボリンジャーバンドと似ており、ボリンジャーバンドと併用するトレーダーを見受けられます。

日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、これを機会に一度試してもいいかもしれません。

 

まずこのプライスチャネルは欧米では人気のテクニカル指標で、その人気の高さの理由はシンプルな見方で誰でも利用しやすいという点が挙げられます。

プライスチャネルは基本的には順張りトレードに向いている指標と言われており、トレンドフォロー型の仮想通貨FXのトレーダーは利用しやすいと言えるでしょう。

 

プライスチャネルの見方

次にプライスチャネルの見方について解説したいと思います。

プライスチャネルは最初にご説明した通りとてもシンプルな見方で利用するものです。

またプライスチャネル単体で取引を行うことはせず、必ず他のテクニカル指標と併用することが必須となります。

プライスチャネルで方向性を把握し、他のテクニカル指標でエントリーポイントを正確に測ってエントリーすることがベターと言えます。

 

では基本的なことをご説明します。

まず設定する数値は20日で設定し、取引を行っているトレーダーが多いと言われています。

この理由はリチャードドンチャンという米国の投資家が、「相場は4週間を周期としてトレンドや相場が変化する」ということを経験則上から見出したと言われており、過去20日間における高値や安値を更新すると、トレンドが続きやすいという法則があると言われています。

 

エントリーのタイミングは下記になります。

①ローソク足がアッパーバンドを上抜けた場合がトレンドブレイクと判断しロングエントリー

②ローソク足がロウアーバンドを下抜けた場合がトレンドブレイクと判断しショートエントリー

これが基本的なプライスチャネルの取引方法となります。

 

では実際のチャートからトレンドブレイクのタイミングをチェックしたいと思います。

下記はbybitのBTCUSDの4時間足チャートです。

bybitのBTCUSD4時間足チャート

水色の○印のポイントをご覧ください。

中間線あたりを推移しながらレンジとなった後大きく上昇、アッパーバンドがつられて高値ブレイクする形となっています。

この時点でトレンドが上昇トレンドに入ったと判断します。

 

先ほど解説した通り、騙しも多いものであるため、このプライスチャネルと併せて、「MACD」や「ADX」、「プライスオシレーター」等併用すると騙しを少なく回避することができます。

 

プライスチャネルの注意点

プライスチャネルは先ほどご説明した通り、20日の高値や安値を基準としてブレイクしたかでエントリーのタイミングを測ります。

このブレイクを確認した後、トレンドはまだ継続すると判断してエントリーすることになりますが、20日の高値や安値を更新するということはある程度価格の大きな変動が起きていることは想像しやすいでしょう。

 

そして出来高の少ない状態でのブレイク等になった場合、騙しがとても多くなり、レンジ相場に回帰して、何度も損切りを余儀無くされるケースも出てきます。

トレンドが出ない場合はかなり痛手を受けやすいテクニカル指標ということは認識しておきましょう。

これは言い換えると、プライスチャネルは「逆張りトレードとしても利用できる」ということを意味しています。

明らかなレンジ相場な状況であった場合は、ブレイクを騙しと考えて逆張りでエントリーし、明確にトレンドが変わったと判断できる位置にストップロスの注文を入れることでどちらにも対応できます。

 

またもう1つの注意点は設定する日数を短くすることで、騙しが多くなり誤ったトレードする可能性が高くなります。

日数を短くするメリットは「トレンド初期段階ですぐにサインが出るため、早期にエントリーができること」という点が挙げられますが、言い換えると「騙しもサインと見なしてしまう可能性が多くなるということ」になります。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

リスク警告

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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