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仮想通貨FXチャート分析の手法18【バランスオブパワー】

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仮想通貨FXでは必ずみなさんが行なっているテクニカル分析。

仮想通貨FX入門では、テクニカル分析に重点を当てて1つ1つテクニカル指標を解説しています。

 

仮想通貨FXを行うに当たって危険とか、危ないとか不安になることがありますが、きちんと勉強して、ルールを確立し淡々を行うことができれば難しいものではありません。

 

まずは基礎知識をつけて自分の中で1つ1つのテクニカル指標がどのように作られ、そして、どのような用途のために考案されたかを理解すれば、応用で自分のものとできるでしょう。

ここでは「バランスオブパワー」について解説していきたいと思います。

 

バランスオブパワーの基礎と使い方

バランスオブパワー(BOP)とは?

バランスオブパワーはイゴールリヴシン氏によって開発されたテクニカル指標です。

トレンド系のテクニカル指標として使われており、バランスオブパワーを利用すると、現在の価格の位置というのが天井なのか、谷底で推移しているのかが把握できると言われています。

 

バランスオブパワーの数値のレンジは-1から+1の間で推移しており、市場の行き過ぎを判断する上でも有用でしょう。

またプラスに近づけば近づくほど上昇トレンドの強さを表しており、マイナスに行けば行くほど下落トレンドの強さを表していると判断できます。

つまりトレンドの強さをこのレンジの数値で判断するということになります。

 

特徴としてはRSIであれば買われ過ぎのところではショートポジションを取り、売られ過ぎの場面ではロングポジションで逆張りを行う等テクニカル指標でトレード判断ができることもありますが、このバランスオブパワーでは明確なトレード判断のシグナルというものがないため、この点は覚えておきましょう。

では実際のチャートでどのように使っていくべきなのかを次に説明します。

 

バランスオブパワーの使い方

バランスオブパワーは基本的に他のテクニカル指標と併用して見ることが必須になるものです。

よく仮想通貨やFXのトレーダーが併用するテクニカル指標はRSIやストキャスティクスで利用することが多いため、チャート見ながら解説したいと思います。

下記はbybitのBTCUSDの日足チャートになります。

bybitのBTCUSD日足チャート

上記は中断がバランスオブパワーで、下段がRSIとなります。

青色の○印がポイントとなります。

 

バランスオブパワーが上昇トレンドの強さを示している中で、RSIは過熱気味から一旦落ち着きを取り戻しているのがわかると思います。

つまり上昇トレンドが過去のチャートの動きから理解でき、バランスオブパワーからも上昇トレンドの強さを確認し、そのトレンドが強い中でもロングのエントリー機会を探るためにRSI利用としたのが上記のチャートの説明になります。

 

次にストキャスティクスと組み合わせて利用した場合を見てみます。

バランスオブパワーとストキャスティクスを組み合わせたチャート

上記のチャートは中断がバランスオブパワーで下段がストキャスティクスになります。

ストキャスティクスはゴールデンクロスとデットクロスで売買判断ができますが、上記の場合ストキャスティクスがゴールデンクロスする中で、バランスオブパワーは上昇トレンドの強さを表しており、ここがエントリーポイントとなります。

その後チャートは上昇方向で推移していることから、エントリーにはいいタイミングだったことが結果的に理解できるでしょう。

初心者の方はストキャスティクスと併用するのが利用しやすいかもしれません。

 

トレードの一番大きなポイントは「コストのいい場面でエントリーすること」です。

方向性が当たっていたとしてもコストが悪く、レバレッジをかける以上はできる限りコストのいいポイントでエントリーすることが継続的な利益を上げ続けるポイントになります。

このことをしっかり理解してテクニカル分析を行うようにしましょう。

 

またバランスオブパワーの設定はデフォルトとして14日が設定されていますが、時間足チャートや15分足で利用する際は必ず自分で使いやすい設定日数を考えて設定するようにしましょう。

 

日足や週足で短い日数を設定してしまうと騙しのタイミングが多くなり売買判断に大きく影響を与えてしまいます

騙しが多いと無駄なコストが発生し、トータルのPLに影響が出るため、自分が使いやすい日数を徹底的に調べて利用するべきでしょう。

 

バランスオブパワーの計算式は?

ではバランスオブパワーの数値はどのように計算されているのかを解説したいと思います。

バランスオブパワーは下記の計算式でできています。

 

バランスオブパワー=(終値ー始値)÷(高値ー安値)

 

この計算式がベースとなり、設定期間の指数平滑移動平均線を算出し、そのラインがバランスオブパワーになっているということです。

4本値の位置を利用してパワーバランスを測っているのが計算式から理解できると思います。

 

バランスオブパワーの注意点

バランスオブパワーを利用するに当たって注意点があります。

最初の説明に記載した通り、バランスオブパワーはあくまでトレンドの強弱を測るだけのものであり、トレード判断ができるものではありません。

ゴールデンクロスやデットクロスのようなものはなく、あくまで現在のトレンドが実際はどの程度の強さなのかを測るものとして理解してください。

そのため必ず上記で解説したように他のテクニカル指標との組み合わせはトレードを行う上で必須となります。

 

次に上記の式から理解できる通り、4本値から計算されているため、週末またぎで窓がチャートでできてしまった場合は計算上正しい強さを測るものとしては機能しなくなります。

しかし仮想通貨は24時間365日動いているため、この心配はないと言えるでしょう。

 

仮想通貨はトレンドが一旦スタートすると、数ヶ月そのトレンドが継続することが多いマーケットです。

マーケットでも「trend is friend」と呼ばれるようにトレンドフォローが安定して利益が出やすいと言われています。

もしトレンドフォローで仮想通貨FXを取引されるときはバランスオブパワーを利用してみてください。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

リスク警告

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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