仮想通貨FX取引の基礎理論5【メンタルコントロール】
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仮想通貨は2017年価格が何十倍にもなるほど、今までの投資商品になかったボラティリティを内包している商品です。
このボラティリティーに魅力を感じ取引を行なっている仮想通貨FXのトレーダーも多いのでは無いかと思います。
仮想通貨のこの大きなボラティリティに加えて、さらにFXでレバレッジをかけるというのは現物株や外国為替のFXを行なっている投資家からするととても恐ろしいものでもあり、取引の難易度というのは高いと言えます。
仮想通貨はボーダレスな通貨であり、また外国為替には存在する「金利」という概念が存在しないことから、通貨と呼びつつも、コモディティ的な要素が強いと言われており、需給のみで相場が動く生き物です。
そのためファンダメンタルズ分析というよりはほとんどの仮想通貨FXのトレーダーはテクニカル分析で取引判断を行なっている状況です。
しかしトレード全てに言えることですが、取引で継続的な利益を上げ続けるための必須事項は「メンタルコントロール」です。
これが出来ないことにはどれだけ知識をつけようとも勝てることは無いと言えます。
今日はそのメンタルコントロールについて詳しく解説したいと思います。
読みながら自分自身が該当するかどうか、自分の性格と照らし合わせながら読み進めてください。
メンタルコントロールの重要性
トレードへの不安に対する感情のコントロール
トレードをするにあたって、きちんとしたロジックを自分自身の中で考え、慎重にエントリーすることというのはとても大切なことです。
そのため最初は小さな金額から取引を行いながらコツを掴むことがとても大切です。
良く外国為替のFXでは「デモ口座」で取引を行なってから、実際の資金を入金してトレードを行なってみましょうという解説が色々なところで見受けられますが、これはお勧めしません。
人間の感情や自分自身の感情がトレードによってどのように移り変わっていくのかというのは実際のお金を利用して体感しないと絶対に理解はできません。
そのトレード時の感情の推移を理解するということはとても大切であり、トレードに勝ち続けるための第一歩の課題です。
不安の感情をどのようにコントロールするかというための対応策の最初の一歩は
「自分自身を理解すること」
これに尽きるためまずは少額でもいいのでトレードを行うようにしましょう。
損失が出る場合や評価損が出ている時のメンタルコントロール
次にトレードで一番恐れる「損失」に対してのメンタルコントロールについて説明したいと思います。
人間は損失に対してとても恐れを抱く生き物です。
また負けを認めることを当然ながら嫌がる生き物でもあります。
そのため仮想通貨FXをやり始めた時にまず起こす投資行動は、
「マイナスが出ると、プラスマイナス0になるまで我慢しようとすること」
です。
しかしこれをやっている限りはまず負け続けるトレーダーになることでしょう。
ではこの損失に対する恐怖をどのようにコントロールすればいいのか。
それはエントリー時に必ずストップロス(逆指値注文)を入れておき、一回に負けた場合の損失をコントロールすることです。
まずはトレードを行い評価損が拡大した場合における自分の感情を把握してみてください。
多分上記で書いたような感情を抱くと思います。
これは普通の感情であり何も変わったことではありません。
しかし一般的な感情のままトレードをしても当然ながら勝つことが出来ないのも事実です。
8割以上が負ける世界なので、普通のことを行なっていても勝てないことを理解しながらトレードに臨むようにしましょう。
そして損失に対してのメンタルコントロールは記載したような方法でもいいですし、自分でまずは冷静に取引をできるようなルールを考えるようにしましょう。
短気な性格のメンタルコントロール
次に短気な性格の方がメンタルコントロールをするためにはどうすればいいか解説したいと思います。
まず短気な初心者が行いやすい行動は、
「なんとなくこっちにいきそうだからエントリーしてみよう」
というとても無策とも言えるエントリーです。
この結末は決まっており、
①「なんとなく儲かった(利益が上がった理由がわからない)」
②「なんとなく損した(損した理由がわからない)」
これではトレードの向上は出来ませんし、ポジポジ病と言われる、理由なしに暇だからエントリーしているのと同様のエントリーと言えます。
そのため短気で我慢が出来ない方は下記をまずチェックしてルールを策定しトレードに臨みましょう。
①使う予定の取引ツールの使い方は全てマスターしているか
②取引のためのロジックはしっかり策定されているか
(エントリーの条件、イグジットの条件、損切りの条件等)
③リスクリワードやトータルリターンを考えた取引ロジックとなっているか
(1勝3敗程度でも利益が上がるロジックとなっているか)
この3つは最低限必要な条件と言えます。
短気な人であればあるほど、取引ルールに基づいて淡々とトレードすることが求められますので、この点はしっかり意識しましょう。
また注意すべきは自分自身が「短気ではない」と思っていても上記の注意すべき行動を行なっていたりした場合は、まず最初に記載した自分の性格を把握するように努めることが大事です。
常に自分の得意な場面できっちりと負けの金額を少なく、利益の幅を極大化できるようトレードを行いましょう。
利益の極大化と感覚的な衝動のメンタルコントロール
仮想通貨FXでは特に利益がで始めるととてつもない勢いで利幅が急拡大することがあります。
このような動きを目の当たりにすると、「自分のトレードは正解であり、もっと利益は伸びる」と自信を持つかもしれません。
しかしそれは前項で記載したようにルール通り行なって取引したとすれば、利益確定のタイミングについても基本的にはルール化されていることでしょう。
そのため自信と過信を勘違いせず、利益が上がり、自分自身の手仕舞いのルールに到達した場合は素直にイグジットすることを守るようにしてください。
ルールを守らず、そのまま保有し利益が上がれば結果的にはいいと思われるかもしれませんが、一番重要なのは、どのような根拠を持ってルールを破り保有し続けたのか?ということを明確にして、その条件もルール化できればOKです。
しかしそれはまず無理でしょう。
次も闇雲にルールを破り利益の極大化を図るといつかトータルリターンで負ける可能性があることを心得てください。
また利益の極大化(利益確定のタイミング)ではなく、エントリー時にも同じように衝動という言葉で説明できるやりがちな投資行動があります。
仮想通貨の世界では特にツイッターで色々な有名なトレーダーが呟いており、ツイートをチェック後相場を見たら相場が大きく上昇しており、飛びついてエントリーしたくなるかもしれません。
しかしこの衝動的なエントリーはいずれ身を滅ぼすことを認識しておきましょう。
仮想通貨ではミラートレードという、誰かのトレードを真似して稼ごうとする個人投資家が多いマーケットでも有名です。
そしてそれで利益を上げているユーザーもいます。
しかし人に頼っている限り一生勝てることは出来ないのは誰でも理解できるでしょう。
取引ルールは真剣にロジックを検証しながら作っていくことが必要であり、トレードを実際に行う場合は機械的に行うことが出来るよう工夫して、衝動や安易な感情、欲深さに負けずに取引を行うようにしましょう。
自信と過信を間違えないメンタルコントロール
最後に取引ロジックをしっかりと構築し、淡々とトレードを行ない、利益が上がっていくフェーズが努力すれば到達するかもしれません。
それは自分に対しての自信となりまたやってきたことが間違っていなかったとも言える瞬間でしょう。
しかし注意すべきは「ロジックが通用しなくなり、連敗が続いた時」です。
常に冷静にルール通り行なっていて利益の上がっていたものが突然機能しなくなると、どれだけ自信を持っていたとしても焦ってしまうものです。
そして次の感情で危険なのは
「今までの投資のロジックは間違っていなかったから次はロットをあげて取り返そう」と考えることです。
トレードでとても危険なのは次で取り返そうとする焦りです。
利益を積み上げるのは難しいですが、あっという間に失うことは簡単です。
この行動に出ると、次の損失は2倍となるため余計に元金を失うスピードも早く、またルールを守ることが精神的な焦りから難しくなる仮想通貨FXのトレーダーはたくさんいることでしょう。
特に仮想通貨の資産を失うスピードはとても早いため、一瞬で全てを失う可能性もあります。
自信を持つのは必要ですが、自信と過信は間違え無いようにしましょう。
メンタルコントロール出来なければトレードは不可
これまでご説明したことでメンタルコントロールの重要性が理解できたと思います。
どうしても仮想通貨の初心者は知識の面から勉強しがちですが、大事なのはまずメンタルコントロールです。
この重要性を理解せず、また疎かにしていては勝つことは不可能でしょう。
また8割が負ける世界とお伝えした通り、8割が抱く感情と同じでは負けるということになります。
まずはロジックを組み立て、少額で実践を行い、ルール以外のことは絶対に取引をしないことが
一番勝利への近道とも言えます。
最初のロジックを作る方法は難しいとは思いますが、仮想通貨FX入門ではそのロジックを構築するための記事を様々に用意していますので別途参照ください。
トレードで連敗が続いたり、嫌なことがあったり、興奮したり色々な感情がこれからやっていく中で入り混じるかと思いますが、「冷静に取引すること」を常に忘れずに相場に臨んでください。