仮想通貨FX取引の基礎理論6【トレードでやりがちなミス】
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仮想通貨FX取引を行なっているトレーダーで、100%勝ち続けるトレーダーなど存在しません。
常にトータルリターンで物事を考え、リスクリワードのいいものへ投資し続け、結果的に利益を出し続けることができるものです。
1勝9敗でも利益が上がるようなトレードがベストですが、何がベストかは人それぞれであり、個人に依存するところでもあるでしょう。
また勝ち続けるトレーダーでも、やはり基本的なミスは起こしています。しかし利益を出している所以はやはりその些細なミスというのが一般的なトレーダーと違い、限りなく少ないことが要因といえます。
そのメンタル面のミスをまず無くすことがトレーダーとしては必須の事項とも言えるでしょう。
メンタルコントロールと題してトレーダーとして守るべき事項を別の記事で記載していますのでご覧ください。
ここではメンタルコントロールの続編として、初心者の仮想通貨のトレーダーが行なってしまいがちな取引時のミスをご紹介したいと思います。
読みながら自分の投資行動と照らし合わせつつ読み進めてもらえるといいでしょう。
トレードにおけるやりがちなミス
準備せずにトレードを行うこと
最初にやってしまいがちなのは、闇雲にトレードをして、賭け事と同様のものとなってしまうことです。
もちろん最初は自分自身を理解するために、トレードを行い評価損益の動きを見ながら、自分がどのような感情の動き方をするのかを理解するための勉強代として行うのであれば問題ありません。
しかしいきなりお金を証拠金として充当し、取引を始めるのは愚行としかいえません。
まずはしっかりと基礎的な知識から学び、ある程度リスク管理ができる程度まで勉強してからトレードは行うようにしてください。
また利用する仮想通貨業者の注文方法、テクニカル分析の使い方は事前にきちんと理解し、咄嗟の対応もできるようにするのは当然と言えるでしょう。
可能であればデモ講座ではなく実際の現金を入れて、本当に少額の取引で自分が考えたトレードアイデアを実践しながらブラッシュアップしていきつつ、負けにくいトレード戦略を構築することが大切です。
トレード戦略、つまりトレードルールを定めることで冷静なトレードを行うことができ、感情がトレードに反映されなくなるため、機械的なトレードが行いやすくなります。
このトレードルールをきっちりいくつも決めるということが大切です。
感情を優先して決めたことを守れない
これも初心者にはやりがちなミスです。
トレードを行うと理解できますが、人間は損が出ていると、どうしてもマイナスを受け入れずにいつか戻ってくると考えるトレーダーが多くいます。
それはトレードルールを定めていたとしても、そのルールから逸脱したりしてしまうものです。
このルールを守れない特に重要なポイントは「損切りのポイント」と「利益確定のポイント」です。
まず「損切りのポイント」はエントリー後に必ず損切りラインにストップロスの注文を入れると思いますが、そのストップに引っかかりそう
になると、「もしかしたら少し戻るかもしれないから、そこで止めよう」と根拠のない理由から、ストップロスの注文を撤回したり、レートを変更したりしてしまいます。
しかしそれはいずれ負けてしまう典型的なトレーダーのパターンです。
「決めたことは必ず行うこと」
これは子供でも出来そうですがお金が入ると難しくなるものです。
また利益確定については、最初の目指していたターゲットまで我慢できずにポジションを手放してしまうということが多くあります。
感情として、利益が出ていると目の前にある利益をマイナスにしたくないという感情が働いてしまうからです。
しかし利大損小が大事であり、常に利益の極大化は必ず必要な作業ともいえます。
ここはルールで決めたターゲットまで外さずきちんと持っていくようにしましょう。
そしてそこに達成したらそれ以上は逆に狙わず淡々と利益確定することが大切です。
買ったトレード、負けたトレードを覚えていない、記録していない
これはトレードを行なった後に、そのトレードに関してきちんとメモしているか、フィードバックができているかをチェックするものであり、最初はこんなことはどうでもいいと1つ1つのトレードを大事にせず、勝った、負けたを繰り返しながら一喜一憂してしまいます。
そもそもトレードを始める理由は利益を出して資産運用を行うことです。
決してカジノのような博打をするためにトレードをしているわけではなく、勝っているときのトレード、負けている時のトレードそれぞれ色々考えるべきことや、課題点を見つけることが出来ます。
そしてそのような課題を持って次に活かしながらブラッシュアップすることが大切なのです。
記憶の片隅にもないトレードは絶対行うことの無いように気をつけましょう。
大事なお金を利用してトレードしているのでそのお金を投資したことによる対価は勉強代も含まれていると考えて臨むようにしましょう。
損切りをしない
これも仮想通貨FX初心者にはやりがちなミスでしょう。
トレードしてマイナスが出ていても、トレンドは合っているから持っておくようにしようと考えてそのまま放置してしまうことです。
その放置が戦略的なのか、感情的に行なっているのかで話は大きく変わります。
最初の項目でお伝えした、トレードのルールを策定し、それをしっかりと守っていればなんら問題はありません。
損切りをしないということも、戦略的では無い限り可能性としては無くなりますが、通常仮想通貨で損切りをしないということはありません。
よくガチホといって、buy and holdのように保有し続けるということが以前は流行っていましたが、仮想通貨FXのようにトレードで上下の変動を利益に繋げると考えればこれはなかなか難しいでしょう。
また仮想通貨には外国為替のように金利というものがなく、日々外国為替のFXのように金利が入るわけでもありません。
どこかで反対売買を行わないと一生利益は出ないことになります。
そのため損切りというのは一旦精神面を落ちつせるために必要なことと捉えておきましょう。
トレンドの把握を失敗する
まず初心者のうちに絶対やってはいけないことは「逆張り」です。
逆張りとはトレンドとは反対の方向へポジションを持ち、ちょっとした反動を利益に繋げるようなトレードを指していますが、これはかなり難しいトレードといえます。
投資の世界では昔から「chart is friend(トレンドは友達)」という言葉があります。
この言葉があるくらい勝率で考えると、トレンドと同じ方向へポジションを持つことが正解なのです。
また初心者の場合トレンドの方向性自体を見誤ることも多々あります。
トレンドフォローと思いきや、実は自分が定めたトレード期間でチャートを見ると逆張りになっているということもあるでしょう。
そのため仮想通貨FXの初心者のトレーダーの方はまずトレンドの方向性を見定める力をつけることが最優先となります。
そして次にその方向性でトレードを行い、安定した利益に繋げることが重要です。
その後戦略を増やすと考える中で逆張りに挑戦するのはいいでしょう。
まずはトレンドの方向性をきちんと把握しその方向でポジションを取るようにしましょう。
最後に
ここまでで、ある程度やりがちなミスや少し自分自身がやってしまっていた行動というのがあるかと思います。
誰かがこっちと言っているからとか、多分なんとなくこっちだろうとか、理由の無いトレードをしてしまっていたのでは無いでしょうか。
しかしこれを行なっている限りどれだけテクニカル指標の知識をつけたとしても、テクニカル分析を極めたとしても必ず上記の行動を行なっている限り負けることになります。
大事なのは別の記事で記載しているメンタルコントロールであり、ここで記載している失敗しがちなことを行わないことです。
これは知識という問題ではありませんが人間の本能とは逆のことを行わないといけ無いため精神的な負担というものは大きくなるでしょう。
この精神的な負担をコントロールしたり、慣れるということも立派なトレードの練習です。
まずはここからみなさん始められてはいかがでしょうか。