仮想通貨FXチャート分析の手法12【ウィリアムズ%R】
- 仮想通貨FX実践
- 中級編
- 仮想通貨FX入門
- 仮想通貨FXチャート分析の手法12【ウィリアムズ%R】
色々仮想通貨FX取引のためのテクニカル分析の方法をご紹介していますが、ここではウィリアムズ%Rというオシレーターをご紹介すると共に、このオシレーターの使い方を解説したいと思います。
このオシレーターは人の名前から名前がつけられているくらい、考案した人物は投資の世界でもとても有名な方です。
では早速このオシレーターの使い方を解説していきましょう。
ウィリアムズ%Rの基本と使い方
ウィリアムズ%Rとは何か??
ウィリアムズ%Rは冒頭でお話した通り、アメリカの著名トレーダー「ラリーウィリアムズ」が考案したオシレーターです。
ラリーウィリアムズはトレードの大会で1年で100倍にしたこともある有名なトレーダーであり、トレードをされている方なら一度は名前を聞いたことがあるかもしれません。
このオシレーターはRSIと同様な見方となっていますが、異なる点は、「短期トレードで有用」なものとなっています。
相場の動きに敏感に動くオシレーターとなっており、足の速い資金の動きを捉えるオシレーターとして利用する方が多く、デイトレーダー向きのオシレーターと言えるでしょう。
特に値動きの激しい仮想通貨取引には使いやすいと言われる方もいます。
ウィリアムズ%Rは一本のラインで示されており、RSIと同様に「買われ過ぎ」と「売られ過ぎ」のラインを示す指標として利用することになります。
数値は0〜100%のレンジで示されており、チャート上での目処は-20%から80%が目処となっています。
具体的な画面は下記のようになっています。
下記はBTCUSDの5分足チャートです。
ウィリアムス%Rを大きく表示していますが、見ての通りでRSIとほぼ変わっていない動きとなっています。
5分足のため動きは激しいように見えますが、短期トレードで有用なことから、このように使うことも必要ということも考えて添付しています。
ここで注意すべきことは他のオシレーターでも同様ですが、
「オシレーターは1つだけで取引を行わないこと」
という事です。
これはとても大事であり、相場が一方方向に推移している場合は、買われ過ぎのラインを永遠と突破し続けながら上昇することもあるため、そこでショートメイクをしたりすると、大きな損失を被る可能性があります。
そのため1材料として判断することが賢明でしょう。
では次にどのようにこの数字が算出されているかご紹介します。
ウィリアムズ%Rの計算方法は?
ウィリアムズ%Rは下記の計算式で算出されています。
%R=(現在値-分析期間の高値)÷(分析期間の高値-分析期間の安値)×100
計算式の意味は
「設定した期間において高値、安値のレンジの範囲で、現在のレベルが高値から何%の位置にあるか、というのが%R」
と考えると理解しやすいかもしれません。
ウィリアムズ%Rを利用した基本的な戦略
この指標を利用した戦略は、RSIと同じように「買われ過ぎ」、「売られ過ぎ」を把握するためのオシレーターであるため、基本的は「逆張りトレード」で利用することになります。
特徴でお話したように、早めにウィリアムズ%Rの数字は動くため、トレード機会も増えることになりますが、一方で早めに反応する分、騙しが多いのも特徴です。
そのためこのオシレーターを使うときは特に「損切り」を徹底しないと大きな損失を被ることになるため、注意しましょう。
また相場が大きく変動した時には、「買われ過ぎ」の中で推移することがあります。
これを「ガーベージトップ」、「売られ過ぎ」の範囲で推移することを「ガーベージボトム」と呼ばれています。
この動きを確認してから、ローソク足が下落トレンドや上昇トレンドに反転する動きを見せたところでエントリーがベストです。
ガーベージトップの例と騙しの例を合わせて1つチャートをご紹介します。
こちらはBTCUSDの日足チャートですが、上昇する前にウィリアムズ%Rは買われ過ぎのラインを突破しているのがわかります。
しかしながらその後急上昇しており、もしも赤の◯のラインでショートのポジションを構築してしまうと大きな損失を被ることは想像に難くないでしょう。
このように1つのオシレーターでの判断は危険なことや、ラインを上下に突破したからと言って闇雲にポジションを取るのは自殺行為と考えて控えるようにしてください。
またウィリアムズ%Rはストキャスティクスでも解説したダイバージェンスが同様に現れることがあり、ストキャスティクスの見方と同様に相場の転換点を察知することが可能となっています。
ダイバージェンスも合わせて見つけるようにしてみましょう。
ウィリアムズ%Rはストキャスティクスを比較
最後にウィリアムズ%Rとストキャスティクスを併せて使うことは有用なのか?という点について解説します。
結論は
「ウィリアムズ%Rとストキャスティクスの併用は不必要」
と言えるでしょう。
理由としてはストキャスティクスと同様の動きが同じだからです。
下記のチャートをご覧ください。
上のオシレーターがウィリアムズ%Rで下がストキャスティクスとなっています。
ストキャスティクスは二本のうち同じ動きをする方を太線として表示しています。
このように御覧頂くと一目瞭然ですが、全く同じ動きをしていることがわかります。
そのため、二本が見にくいということがなければ設定値と同じストキャスティクスを利用してトレードの判断でも問題ないと言えるでしょう。
仮想通貨FXの場合でもテクニカル分析はとても役に立つ投資基準となっており、これを使い熟す事で、トレードスタイルが確立され、より継続的な利益に繋がると思いますので、基礎を習得した後色々アレンジして取り組んでみましょう。