半減期を経たビットコインの価格上昇の可能性について
- ビットコイン
- 2024.04.25.
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- 半減期を経たビットコインの価格上昇の可能性について
ビットコインは2024年4月20日の午前9時10分頃に、4回目となる半減期イベントを完了しました。
過去の半減期におけるビットコイン価格は、半減期ごろには一時的に調整局面となっていましたが、しばらくしてから最高値を更新するなど大きく上昇していました。
4回目の半減期を経たビットコインが、これまでの半減期と同様の動きを示すのか、つまりしばらくすれば史上最高値を更新して上昇するのか、多くの注目が集まっているはずです。
これまでに増して注目を集めているビットコインですが、価格上昇の可能性について言及しているニュースが報道されています。
またビットコインだけでなく、イーサリアムに関しても価格上昇の可能性があると報道されています。
これらのニュースについて、詳しくご紹介しましょう。
ビットコインのトレンドが上昇になる可能性がある
英の金融大手であるSCB(スタンダードチャータード銀行)が、現在の市況はビットコインのトレンドを上昇に促す可能性があると分析したことが仮想通貨関連情報メディアであるThe Blockによって、2024年4月23日に報じられました。
画像引用:The Block
「Bitcoin has room to trend higher in less leveraged market(Google翻訳:ビットコインはレバレッジの低い市場で上昇傾向にある)」と題された報道によると、スタンダードチャータード銀行のアナリストが、現在のビットコインの相場についてレバレッジが下がっているため、間もなくこの市況の悪化は終わり、トレンドは上昇に転じる可能性があると指摘していると報じています。
上昇に転じる可能性の根拠としてスタンダードチャータード銀行のアナリストが取り上げているのが、レバレッジを効かせたロングポジションが強制清算されていることです。
それが顕著だったのが、4月13日の2.6億ドルのロングポジション清算です。
画像引用:coinglass
スタンダードチャータード銀行のアナリストは、この日のロングポジション清算規模は23年10月以降では最大の規模であったことを指摘しており、なおかつこの悪いニュースは既に価格に織り込み済みであることから、この清算によって価格上昇のトレンドが始まったと考えていることも明かしています。
この考えの背景には、ロングポジションの大規模な清算が発生すると、仮想通貨市場はそれに反応して価格が上昇傾向に転じることが多いというのがあるからです。
つまり大きく価格が下落すると、その後に大きく上昇することが多いということです。
スタンダードチャータード銀行のビットコイン価格予想
スタンダードチャータード銀行は、2024年3月18日にビットコインに関するレポートを発表しています。
そのレポート内では、ビットコイン現物ETFが順調に推移し、外貨準備管理者によるビットコイン購入が始まれば、ビットコイン価格は2024年末までに15万ドル(およそ2,322万円)に到達し、2025年に25万ドル(およそ3,870万円)まで上昇する可能性を示していました。
そして2024年4月23日の報道でも、その予想は覆しておらず、これまで通りの価格予想を通しています。
イーサリアム価格も予想
実はスタンダードチャータード銀行は、2024年3月18日のレポート内でイーサリアムの価格予想も公表していました。
その価格は2024年末に8,000ドル(およそ123万円)というものでしたが、ビットコイン価格予想と同様に2024年4月23日の報道でもその価格予想は覆していません。
ただこの予想はあくまでも、米国においてイーサリアム現物ETFがSEC(米国証券取引委員会)によって承認されることが前提となっています。
イーサリアム現物ETFの承認については、GrayscaleとFranklin Templetonの申請をSECは判断を延期することが2024年4月23日に明らかになっています。
Grayscaleのイーサリアム現物ETF上場申請に対しては2024年6月23日まで延期となり、Franklin Templetonについては2024年6月11日まで延期が決まっていることが報道されています。
つまりスタンダードチャータード銀行のイーサリアムについての価格予想は、前提条件が崩れてしまったことになります。
ビットコインは半減期の50日から100日後に価格が急上昇との説
拠点をアジアに置く仮想通貨取引企業であるQCP Capitalが、2024年4月22日に半減期後のビットコイン価格の上昇について、自社の見解を自社サイト内で発表しました。
画像引用:QCP Capital
QCP Capitalの発表では、ビットコイン価格は半減期の50日から100日後に急上昇する可能性が高いと予測しています。
その根拠としては、これまでの過去3回の半減期後の値動きを参考にしているとのことで、半減期の50日から100日後に価格が上昇しているため、このサイクルが繰り返されるのであれば、4回目の半減期後も同様の動きを示すことが考えられると説明しています。
また数週間後にはもっと大きな「買い」のポジションが建てられるだろうとも予想しています。
仮想通貨取引所Bitfinexが半減期後の動向に関するレポート公開
仮想通貨取引所であるBitfinexも2024年4月22日、ビットコインの半減期後の動向についてのレポートを公開しています。
画像引用:Bitfinex blog
仮想通貨取引所からの出金がピーク
そのレポートでは具体的な価格についての言及はないものの、半減期後のオンチェーンデータを見る限りでは、トレンドはポジティブであると説明しています。
そのことを裏付ける例として、仮想通貨取引所からのビットコイン出金は、2023年の1月以降においてピークに達していることを挙げています。
通常、仮想通貨取引所から仮想通貨を出金するのは、長期的な保存を目的とした行為であり、仮想通貨取引所に仮想通貨を移すのは、売却することを目的とした行為だといわれています。
つまりビットコインの価格上昇を期待して、長期保存しようとする投資家が非常に増えているということになります。
需要と供給のバランスが崩れ価格が大きく上昇する可能性
さらに半減期後の需要と供給バランスについてもレポートに記述されています。
半減期後にビットコインが供給される額について、Bitfinexは1日あたり3,000万ドル(およそ46億円)から4,000万ドル(およそ61億円)相当だと試算しています。
しかしながら、ビットコイン現物ETFへの1日あたりの平均純流入額は1.5億ドル(およそ232億円)であることから、需要と供給のバランスが崩れていることを指摘しており、これによってビットコイン価格が大きく上昇する可能性があると述べています。
ただし、ビットコイン現物ETFは純流出していた日もあったことから、承認後すぐの頃と比較すると安定傾向に入っている可能性もあること。
さらに米経済の動きや中東情勢、FRB(連邦準備理事会)の政策金利などの影響も受けることも指摘しています。
ブラックロックのビットコイン現物ETFは4月24日に流入ゼロ
Bitfinexのレポートではビットコイン価格に大きな影響を及ぼす可能性の高いビットコイン現物ETFが、安定傾向に入っていることを指摘していましたが、Farside Investors(ファーサイド・インベスターズ)の速報で、これまで高い流入を誇っていたブラックロックのビットコイン現物ETF であるIBITが、承認以来はじめて4月24日の流入がゼロであったことが明らかになっています。
すなわちBitfinexがレポート内で懸念していたように、ビットコイン現物ETFは安定傾向に向かっていることが証明されたことになります。
まとめ
4回目となる半減期を経たビットコインの価格が今後上昇するのかどうか、また上昇するのであれば、それはどのような根拠なのかなどについて、関連したニュースをいくつかご紹介しました。
しかし予想はあくまでも予想にすぎません。
状況を分析することはできても、実際にどのような動きになるのかは誰にも分からないのです。
予想を鵜呑みにしてしまうのは非常に危険ですが、情報として予想の根拠を理解しておくことは重要だといえます。
これらのニュースを参考にして、是非仮想通貨FXで大きな利益に結びつけてください。