2021.8.4時点で下落傾向のビットコインは反発するのか
- ビットコイン
- 2021.08.05.
- ニュース
- 2021.8.4時点で下落傾向のビットコインは反発するのか
低迷を続けていたビットコインは2021年7月21日から上昇に転じていましたが、8月1日になってからは再び下落し始め、8月4日21時現在のビットコイン価格は416万円台を推移しています。
今後ビットコイン価格がどのように動くのか、長期的には上昇するだろうとの見方があることは、これまでも何度かご紹介してきました。
しかし仮想通貨FXに取り組む場合、あまり長い視点で値動きを捉えても意味がなく、なるべく直近の値動き予想情報が知りたいはずです。
ここに来て下落傾向のビットコインが反発するのではないかとの予想が出始めています。
またビットコインを大量に購入している動きが観測されており、大量購入は価格上昇の兆しであるともいえます。
これらの情報について詳しくご説明しましょう。
ビットコイン価格予想モデルS2Fで反発の予想説
ビットコインのマーケットアナリストであるWill Clemente(ウィリアム・クレメント)氏が、ビットコインは価格予想モデルであるS2Fの反発ゾーンに入ったと、2021年8月3日にツイートしました。
ウィリアム・クレメント氏の主張によると、ビットコインの現時点での備蓄量と新規供給量から今後の値動きを予想するS2Fモデルの偏差でビットコインをみていくと、下値のトレンドラインが反発するゾーンに入っているとしています。
この偏差というのは、S2Fモデルの推定値に対してビットコイン価格がどうだったのかという値を指しています。
ツイートのグラフをみると過去には2011年、2012年、2015年、2017年に反発ゾーンに入っており、いずれも反発によってビットコイン価格が上昇していったことが読み取れます。
そしてウィリアム・クレメント氏は、今回の反発ゾーンも強気のものであり、反発つまり価格が上昇していく可能性は高いと考えているようです。
S2Fモデル提唱者のPlanB氏の予想は?
ではS2Fモデルを提唱しているPlanB氏は、ビットコインの今後の値動きについてどのような見解を主張しているのでしょうか。
PlanB氏は2021年6月20日に以下のようなツイートをしています。
画像引用:PlanB Twitter
イーロンマスクのエネルギーFUDと中国の鉱業取り締まりがきっかけで、ビットコインは34,000ドルを下回っています。
6月、場合によっては7月に弱さが見られるというより根本的な理由もあります。
2021年の私の最悪のシナリオ(価格/チェーンベース):8月> 47K、9月> 43K、10月> 63K、11月> 98K、12月> 135K
引用:PlanB Twitter Google翻訳
つまりPlanB氏は2021年6月20日の時点で、ビットコイン価格は8月47,000ドル、9月43,000ドルと低迷するものの、10月63,000ドル、11月98,000ドル、12月135,000ドルと上昇していくことを予想しています。
なおこの12月に135,000ドルにまで達するという予想は、最も悪かったケースであり、順調に推移した場合には450,000ドルにまで達するのではないかとも述べていました。
ちなみにこのPlanB氏の予想は、6月20日にビットコイン価格が33,800ドル付近まで落ち込んでいた日にツイートされたものです。
ビットコインが大量購入されていることが判明
今後ビットコイン価格が上昇するかもしれない背景にあるものとして、ビットコインの大量購入があります。
ブロックチェーンデータ分析企業であるCryptoQuantのCEOであるKi Young Ju氏が、ビットコインが大量に購入されているデータがでているとツイートをしています。
画像引用:Ki Young Ju Twitter
誰かがBTCをたくさん買っています。
取引の99%は取引所の外で行われています。
おそらくOTC取引。
有名人が購入を発表した場合、弱気な人は困っている可能性があります。
短期的な価格変動についてはよくわかりません。
引用:Ki Young Ju Twitter Google翻訳
Ki Young Ju氏のツイート内にあるグラフをみると、全ての仮想通貨取引所でのビットコイン保有量は低下しているにもかかわらず、送金されているビットコインは増えていることが分かります。
このことから、OTC取引でビットコインが大量に購入されているのではないかとKi Young Ju氏は予想しているわけです。
このビットコイン大量購入自体は、Ki Young Ju氏だけでなく、他の仮想通貨アナリストも把握しているようですが、誰が購入しているのかは判明していないようです。
仮想通貨取引所のビットコイン保有量に関するデータはCryptoQuantだけでなく、同じくブロックチェーンデータ分析企業であるGlassnodeでも発表されています。
Glassnodeのデータによると、2021年7月末の4日間だけで全仮想通貨取引所で保有されているビットコイン数は258万7000から248万へと、4.1%も減少していたことが分かっています。
このような状態であるにもかかわらずビットコインの送金量が増えているのは、やはりKi Young Ju氏が想像しているようにOTC取引の可能性が高いといえるでしょう。
仮想通貨取引所のビットコイン保有量が減る意味
仮想通貨取引所で保有しているビットコイン量が減少することにはどのような意味があるのでしょう。
ビットコインを売却しようとする際には、個人がコールドウォレットなどに保管しているビットコインを仮想通貨取引所に送金しなければなりません。
仮想通貨取引所に送金するからこそ、売却することが可能になるのです。
つまり仮想通貨取引所で保管されているビットコイン量が増えるほど、所有者は売る気があるとみなすことができるわけです。
一方、今回のように仮想通貨取引所のビットコイン保有量が減少するという場面で考えられることは、所有者がビットコインをしばらくの間は売るつもりがないということです。
すなわち、「現在のビットコイン価格でも満足」しているか、もしくは「しばらくの間は耐えることができる」と考えているという意味です。
この思考の背景には、今後ビットコイン価格が上昇していくと予想していることがあるため、仮想通貨取引所の保有量が話題に上るのです。
大量購入を知られることの意味や影響
Ki Young Ju氏のツイートにあった、「弱気な人が困っている」という表現は、ビットコインを大量購入した人物や企業などが有名であるほど、市場が強気相場になり、価格が上昇していくからです。
過去の例を挙げるならば、テスラ社のElon Musk(イーロン・マスク)氏などがビットコインを大量に購入しただけで価格が上昇したことがあります。
今回のOTC取引で大量購入した人物や企業などが、購入の事実を公表するかどうかは不明ですが、大量購入された事実が広まるほど、ビットコイン価格を押し上げていく可能性があります。
まとめ
下落傾向にあるビットコイン価格は、今後上昇に転じるとの予想についてご紹介しました。
もちろん確実にこの説の通りになるかどうかは不明ですが、長い目でみていくと、ビットコイン価格は上昇していくはずです。
そしてもし紹介した説の通りだとすれば、上昇はもうすぐなのかもしれません。
またチャートから目が離せない時間を過ごさねばならないようです。