大口投資家がビットコインの買い集めに走り始めた
- ビットコイン
- 2021.07.07.
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- 大口投資家がビットコインの買い集めに走り始めた
ビットコインは2021年5月に入ってしばらくしてから大きく価格を下げ、その後、2ケ月間にわたって調整局面が続いています。
今後の値動きには誰もが注目しているところですが、ここにきてビットコインの売り圧力が低下したこと、さらに大口投資家がビットコインを買い集め始めていることが報道されています。
ただその動きなどから、すぐに価格上昇だと判断するのは早計かもしれません。
本格的に価格が上昇するのは10月末、もしくは年末になってからだという説もあります。
これらの情報に関して、詳しくご説明しましょう。
仮想通貨取引所のビットコイン保有量が減少傾向
仮想通貨に関連したデータ分析企業であるSantiment(サンティメント)社が、仮想通貨取引所のビットコイン保有量が非常に減少していることを2021年7月5日にツイートしました。
画像引用:santiment Twitter
取引所でのBitcoinの供給の比率は勇気づけられて、1月初旬以来の最低値まで下落しました。
6か月の安値は、より主要な$ BTCの売却のリスクが減少していることを一般的に示しているため、有望な兆候です。
引用:santiment Twitter Google翻訳
ビットコインを売却するには、仮想通貨取引所にビットコインを預けなければなりません。
またビットコインを長期保有する場合には、仮想通貨取引所にあるビットコインを自分のコールドウォレットなどに送って保管することがほとんどです。
すなわち仮想通貨取引所にビットコインが大量に保有されている状態は、売却したい意思があることを示しているといえるわけです。
2021年5月には仮想通貨取引所にビットコインが大量に流入しており、その後、ビットコイン価格が大きく下落した経緯もありました。
サンティメント社が説明しているように、2021年1月初旬と変わらないほど保有量が激減したということは、多くの投資家が当分の間ビットコインを売却するつもりがないことを示しています。
つまりビットコインの売り圧力そのものが大きく減少したといえるわけです。
大口投資家がビットコインを買い集め
ビットコインを大量保有する大口投資家が、2021年7月に入ってからさらにビットコインを買い集めていることが、上の項で説明した仮想通貨データ分析企業サンティメント社のツイートに加え、同じく仮想通貨データ分析企業Glassnode(グラスノード)社のデータでも明らかになりました。
サンティメント社のツイート
サンティメント社は独自のデータ分析結果として、100BTCから10,000BTCを保有している大口投資家のアドレスで2021年7月に入ってから保有量がさらに増加しており、およそ6週間の期間で10万BTC増加していることを2021年7月4日にツイートしています。
画像引用:santiment Twitter
グラスノード社のデータを引用したツイート
オンチェーンアナリストとして多くの人々に知られているWilly Woo氏が、グラスノード社のデータを引用して、クジラと呼ばれる大口投資家がビットコインを買い集めていることを2021年7月3日にツイートしました。
画像引用:Willy Woo Twitter
くじら: モムモムモム… BTC今日はとてもおいしいです。
引用:Willy Woo Twitter Google翻訳
ビットコインが底値になるのは10月末との説
仮想通貨取引所からビットコインがコールドウォレットに移されただけでなく、クジラと呼ばれる大口投資家がビットコインを買い集めていることから、誰もがビットコイン価格はすぐに上昇するのではないかと考えてしまうでしょう。
しかしビットコインはまだまだ弱気トレンドであり、価格が上昇していくのは2021年10月末に底値を打ってからであるという説を主張している人物もいます。
その説を主張しているのはCAIAインベストメントマネージャーである、Timothy Peterson(ティモシー・ピーターソン)氏です。
ティモシー・ピーターソン氏はビットコイン価格とハッシュレートとの比率を見ていくと、ビットコインはまだまだ弱気トレンドの中にあり、今年10月末になってから価格は上昇していくだろうと2021年7月2日に4度の連続したツイートを発信しました。
ビットコインのハッシュレートは2021年7月3日に調整され、これまでに類を見ないほどのマイナス調整で、-27.94%となりました。
ハッシュレートがここまで大きくマイナス調整された背景には、世界的にも大きな割合を占める中国のマイナーが厳しくなった中国政府の規制から逃れるため、海外へ移転する作業の最中であり、マイニングができない状態にあることが影響しています。
一般的にハッシュレートが上昇するとビットコイン価格も上昇し、ハッシュレートが下落するとビットコイン価格も下落するともいわれています。
ティモシー・ピーターソン氏もハッシュレートのマイナス調整の背景を理解したうえで、ビットコイン価格とハッシュレートの関係性はビットコイン価格の天井を示すためには有効だと主張しています。
そしてティモシー・ピーターソン氏が指標としているハッシュレート比率は今も下落し続けていることから、ビットコインはまだ上昇傾向にないとしています。
さらに4番目のツイート(上記画像)の中で、以下のように説明しています。
P(h)の現在の傾向に基づくと、このバブルは10月31日までに崩壊を終えるでしょう。
引用:Timothy Peterson Twitter Google翻訳
つまり2021年10月末にはビットコイン価格の下落基調は終焉を迎え、上昇していくことが考えられると主張しているわけです。
同様の結果を示唆するS2Fモデル
実はティモシー・ピーターソン氏が主張するハッシュレート比率と同様、2021年年末にかけて価格が上昇するとの結果を導き出している指標も存在しています。
それが著名なアナリストでもあるPlanB氏が提唱しているストック・フロー(S2F)モデルです。
PlanB氏は、今後の6ケ月、つまり2021年年末に運命の分かれ道が来るとの主旨を説明しており、ティモシー・ピーターソン氏とは若干の時期的なズレは多少あるものの、トレンドが変化することを主張しています。
まとめ
ビットコイン価格が、現在の調整局面から上昇トレンドに変化するのではないかと考えられる要素や情報についてご説明しました。
仮想通貨取引所のビットコイン保有量が減って、売り圧力が減少するとともに、大口投資家がビットコインを買い集め始めたと聞くと、すぐに価格も上昇すると考えるのが普通でしょう。
しかし今すぐ上昇するのではなく、10月末以降もしくは年末から本格的に上昇すると主張するアナリスト達も存在しています。
どの説が正しいのかは不明ですが、ただ一つ言えることは、近い将来ビットコイン価格は本格的に上昇していくという説が主流だということです。
仮想通貨FXで利益を大きく上げることができるタイミングが近づきつつあることは間違いないでしょう。
またチャートから目が離せない日々が続いてしまいそうです。