2021.6.4.ビットコイン価格下落の理由と今後の予想
- ビットコイン
- 2021.06.04.
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画像引用:tradingviewBTCUSD
ビットコイン価格は2021年5月12日に大幅下落してから、6月4日現在まで回復することなく低迷を続けています。
下落した時の最低価格は340万円台にまで落ち込んでいましたが、現在は404万円台で推移しています。
このビットコイン価格下落の一因として、テスラ社のイーロン・マスクCEOのツイートが挙げられていますが、6月4日の同氏のツイートがさらなる下落の一因になっていると指摘する声もあります。
イーロン・マスクCEOのツイートとはどのようなものだったのでしょうか。
そして、今後ビットコイン価格はどうなっていくのでしょうか。
これらに対する専門家たちの声を含めてご紹介しましょう。
テスラ社CEOのツイートが6.4.の下落要因
ビットコイン価格は2021年6月4日に1,000ドル以上下落しました。
本記事冒頭の画像はtradingviewのBTCUSD5日間チャートですが、少しづつ上昇していたビットコイン価格が40,000ドルに到達する前に1,000ドル以上下落しているのが分かるでしょう。
一体何が回復傾向にあったビットコイン価格を下落させたのでしょうか。
テスラ社イーロン・マスクCEOのツイート
ビットコイン価格が下落基調になった2021年6月4日の10時7分に米テスラ社のイーロン・マスクCEOがビットコインに対するツイートをおこなっていました。
そのツイートが以下の内容です。
画像引用:Elon Musk Twitter
このツイートは、大事な人との惜別や恋人が別れてしまうことをテーマにした、米のロックバンドであるリンキン・パークの曲の一部を引用したものです。
そもそもこの曲は別れを惜しんだものではなく、最後にはお互いがどうでもよくなってしまうという冷めてしまった関係を表現しています。
しかも#Bitcoinタグの横にはハートが壊れたマークまで入っています。
これらから想像できるのは、テスラ社がビットコイン市場に対して冷めてしまったのではないかということ。
さらに過去に購入していた大量のビットコインを、今後売却してしまうのではないかという疑念を抱いてしまいます。
このように感じさせるツイートによって、ビットコイン価格が下落したのではないかと指摘されているわけです。
イーロン・マスク氏の仮想通貨相場操作疑惑
これまでビットコイン市場は、イーロン・マスク氏のツイートなどによって価格が変動したことが何度もありました。
テスラ社がビットコインを大量購入したことに加え、電気自動車の決済にビットコインを導入することも公開したため、ビットコイン価格が高騰する契機になりました。
その後、ビットコインのマイニングに化石燃料が使われていることによる環境破壊への懸念、さらにビットコイン決済を一時停止することを発表すると、今度は一転してビットコイン価格は下落しました。
そして今回のビットコインに対する別れのメッセージで、またもやビットコイン価格は下落してしまったわけです。
これらのことに対して、ビットコイン相場を操作しているのではないかとの声も挙がっています。
事実、イーロン・マスク氏は過去に株式市場の相場操作をSEC(米証券取引委員会)から疑われており、今後ツイートする際には、その内容について弁護士に了解を得てから公開することになっていました。
なおビットコインに関するこれまでのツイートについて、弁護士を介していたかどうかは不明です。
意見が分かれる今後のビットコインの値動き
テスラ社のイーロン・マスクCEOのツイートがある度に価格が変動してきたビットコイン価格は、今後どのように動いていくのでしょうか。
今後のビットコインの値動きに関しては、色々な意見があるようです。
どのような意見があるのかご紹介しましょう。
Bloombergは10万ドルまで上昇する可能性に言及
米の大手情報サービス会社であるBloombergは、自社で発行しているレポート(Bloomberg Galaxy Crypto Index)6月版の中でビットコイン価格の今後について言及しており、10万ドルにまで達する可能性を述べています。
画像引用:Bloomberg Galaxy Crypto Index
Bloombergはこのレポートの中で、2021年4月は価格が上昇しすぎていたこと、そして5月に入ってから調整が入ったことで、テクニカルのサポートラインの改善につながったと捉えているようです。
またBloombergのストラテジストであるMike McGlone(マイク・マクグローン)氏は、5月に価格が下落した背景である中国における仮想通貨のマイニングや取引規制について、これによってマイニングのエネルギーを化石燃料に頼らないものに注力できるとポジティブに受け止めています。
そしてこのことが2021年のビットコインをより強固な基盤とすることにつながるとも説明しています。
ビットコイン価格の調整は終わっていないとの意見
著名な仮想通貨トレーダーであるPeter Brandt(ピーター・ブラント)氏は、ビットコインの価格調整はまだ終わっておらず、最悪の調整局面が訪れるのではないかと考えているようです。
ピーター・ブラント氏が予想している最悪の調整局面とは21,000ドルであると説明しています。
また保有するビットコインを取引する、スポット取引のポジションを持っている場合は、まだしばらく保有しておくべきだろうと述べています。
画像引用:Peter Brandt Twitter
底を打ったようだが予測は困難
著名な投資家で、起業家、トレーダーでもあるBob Loukas(ボブ・ルーカス)氏は、ビットコイン価格は5月に底を打ったようだと考えているものの、まだ2ヶ月ほどは下落の可能性があることも指摘しています。
そして5月末の時点で、中間トレンドが下落方向であるものの、長期トレンドは強気を保っているとも発言。
そしてトレンドがはっきりしていない時点での取引の難しさに言及している時もあれば、20,000ドルにまで下落する可能性も指摘しているなど、明らかに今後の予測に迷っている様子もうかがえます。
経験豊富な仮想通貨トレーダーであっても、今後のビットコインの値動き予想は難しいことの表れだといえるでしょう。
まとめ
ビットコイン価格が2021年6月4日に下落した一因であるイーロン・マスク氏のツイートについてと、今後の値動き予想について何人かの発言をご紹介しました。
イーロン・マスク氏のツイートがビットコイン相場の操作にあたるのかどうかは、今後何らかの動きがあるかもしれません。
また今後の値動きについては、ご紹介したように専門家であっても意見はバラバラです。
つまり明確なトレンドが出来上がっていないということです。
だからこそイーロン・マスク氏のビットコインに対するネガティブなツイートによって、ビットコイン価格が影響を受けやすくなっているということもいえるでしょう。
仮想通貨FXは、明確なトレンドが出ている方が利益につながりやすく、リスクも少ないといえます。
もし今、仮想通貨FXを取引するのであれば、自分なりの危機回避策を講じておくべきなのかもしれません。