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時価総額1兆ドルを下回ったビットコインはピークを過ぎた?

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  • 2021.03.26.

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  • 時価総額1兆ドルを下回ったビットコインはピークを過ぎた?

ビットコイン価格は2021年3月13日に670万円を記録しましたが、その後多少の上下はありますが、下落傾向を示しており、2021年3月26日6時30分現在、570万円を少し切ったところで推移しています。

 

2021年3月19日のニュース記事2021年のビットコインは平均28万8000ドルになるとの説では、2021年のビットコイン価格は平均で28万8,000ドルにまでなるだろうと主張している説とその根拠についてご紹介しました。

 

このような強気の説がある一方で、ビットコインの時価総額が1兆ドルを下回ってしまったことが明らかになりました。

またこれまでビットコインを大量に購入し、価格高騰の原因にもなっていたクジラのアドレス数も2021年3月以降増えていないことが報告されています。

 

これらのことから、ビットコインは強気相場のピークを過ぎたのではないかとの説も流れ始めています。

これらの情報の内容などについて、詳しくご説明しましょう。

 

ビットコインの時価総額が1兆ドルを割り込む

ビットコインの時価総額は1兆ドルが強力なサポートラインになっているため、これを割り込んでしまうことはないだろうと一部の仮想通貨アナリストが、2021年3月21日にツイートしていました。

 

しかし仮想通貨データ分析企業であるCoinGeckoが発表したデータによると、ビットコインの時価総額は2021年3月25日に1兆ドルを割り込んでいることが明らかになりました。

CoinGecko ビットコイン時価総額30日推移

画像引用:CoinGecko ビットコイン時価総額30日推移

 

つまり仮想通貨アナリストの予想はあっさりと外れてしまったということになります。

そして時価総額1兆ドルはあっさり割り込んでしまい、2021年3月26日7時3分時点の時価総額はおよそ9800億ドルほどとなっています。

 

時価総額1兆ドル超えの期間は短かった

CoinGeckoの時価総額データの90日推移をみると、ビットコインの時価総額が1兆ドルを超えていた期間はそれほど長いものではなかったことが分かります。

 

CoinGeckoのグラフから読み取れるのは以下の日数となります。

 

  • 2021年2月20日~2月22日までの3日間
  • 2021年2月23日の1日間
  • 2021年3月9日~3月25日までの17日間

 

時価総額が減少した理由とは

これほど短期間にビットコインの時価総額が減少してしまった理由とはどのようなものなのでしょうか。

 

仮想通貨トレーダーであり、アナリストでもあるジョシュ・ラガー氏は、この理由について2021年3月25日にツイートしています。

Rager Twitter

画像引用:Rager Twitter

 

このツイートの一部を抜粋し、翻訳すると以下のようなものとなります。

 

ビープルはキャッシュアウトするのが賢明でした。

未実現利益は銀行に入るまで実現されません。

それはETHまたはBTCです。

引用:Rager Twitter Google翻訳

 

つまりジョシュ・ラガー氏は、クジラがビットコインの利益を確定させるために動いたと説明しているわけです。

 

データ分析企業が強気相場ピーク超えの可能性を指摘

ビットコインの強気相場がピークを越えて終盤戦に向かっているのではないかと仮想通貨データ分析企業によって指摘されており、このことも時価総額1兆円を割り込んだ要因とも考えられます。

 

これは仮想通貨データ分析企業であるGlassnode(グラスノード)のレポート、「The Week On-Chain」の2021年3月22日版に記述されています。

Glassnode The Week On-Chain 12,2021

画像引用:Glassnode The Week On-Chain

 

このレポートによると、2018年3月から現在まで、ビットコインを保有しているクジラのアドレス数はそれほど変わっておらず、その一方で1BTC以下を保有するアドレス数が増えているとのことです。

 

そこでリザーブリスクと呼ばれる価格への長期保有者からの信頼度の指標で分析したところ、現在はビットコインを長期保有している人から新たに購入した人に「富の移転」と呼ばれる現象が起こっている段階であることが分かると説明しています。

 

また強気相場は3つのフェーズをたどり、それぞれのフェーズに移行する際には「富の移転」が起こることから、現時点のフェーズを知ることができると説明しています。

 

そしてこれらのことを考え合わせると、現在の状況は強気相場の後半の状況に似ている、つまりビットコインの強気相場はピークを越えたのではないかと推測できるとしているわけです。

 

他にもビットコイン強気相場のピーク超え指摘

Glassnodeが主張する、ビットコインの強気相場がピークを越えたとの説と同様の説を唱える人物が他にも存在しています。

 

それが中国のマイニング企業BTC.TOPのCEOであるJiang Zhuoer(ジャン・ザール)氏です。

 

Jiang Zhuoer氏は、中国の仮想通貨ジャーナリストであるWu Blockchain氏に対して、ビットコインのトレンド転換についての考えを説明し、Wu Blockchain氏は2021年3月21日にその内容をツイートしていました。

Wu Blockchain Twitter

画像引用:Wu Blockchain Twitter

 

中国の大手鉱山労働者の1人である江棹煥はWuBlockchainに、最新の複数モデル調査によると、最も速いのは2021年9月で、最も遅いのは2022年6月が強気相場から弱気相場に変わると語った。

引用:Wu Blockchain Twitter Google翻訳

 

つまりJiang Zhuoer氏は、ビットコインの強気相場は早ければ今年の9月、遅い場合でも来年6月には弱気相場になると考えているということです。

なおこの考えを持っているのはJiang Zhuoer氏だけではないとツイートしたWu Blockchain氏は述べており、中国に多く存在するブロックチェーン企業の所要な人物も同じ考えを持っているとしています。

 

その理由として挙げているのが、新型コロナウイルスによる経済停滞からの回復です。

米では積極的な金融政策が展開されつつあり、世界的にはワクチン接種も進みつつあります。

これらによって世界的に経済が回復してくると、従来の金融資産の代替え的存在であるビットコインから脱却して、元の資産に戻っていくのではないかと考えていると説明しています。

 

ただしWu Blockchain氏によると、この予想はビットコイン価格に大きな影響力を持つ機関投資家が、どのようにビットコインと向き合うかによって変化するものであり、機関投資家の動き次第で楽観的なものになるかもしれないとも述べています。

 

まとめ

ビットコインの時価総額が1兆ドルを下回った事実に加え、その原因や今後について言及しているニュースもお伝えしました。

 

ビットコイン価格は現時点で下落傾向にあるのは事実であり、今回ご説明したデータや根拠も間違ってはいないのでしょう。

だからといって、間違いなくビットコイン価格が下落していくかどうかは誰にも断言できません。

 

価格が上昇しているタイミングでは、上昇する理由を探し、そのことを大きく報じますが、下落している時にもその理由を探して大きく報じます。

今回も、下落理由に焦点をあてた報道が目立っていますが、実は上昇する可能性につながる情報も報じられているのです。

 

もちろん、大きく報じられた理由が正しいこともあるでしょうが、その通りにならないことも多いのです。

Wu Blockchain氏が機関投資家の動き次第であることを述べているのも、そのひとつの例でしょう。

 

これらのことを理解したうえで、これらの情報をあくまでも参考として、ご自分の意思で仮想通貨FX取引に取り組んでください。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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