金融大手メディアが2025年にビットコイン10万ドルを予想
- ビットコイン
- 2020.10.07.
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- 金融大手メディアが2025年にビットコイン10万ドルを予想
ビットコインの価格は、将来的に上昇するだろうとの予想はこれまでも多く報道されてきました。
2008年に誕生したビットコインの資産的位置付けは、年々確かなものになりつつあり、昔からの安全資産であるGOLDと肩を並べるほどのものになってきています。
それにつれてビットコインを取引する人や保有する人も増えており、世の中での認知度も高まりつつあります。
さらに発行枚数も事前に2,100万枚と定められているため、これだけ資産的価値や保有者が増えてくると、将来的に価格が上昇することはほぼ間違いないはずです。
しかし現在のビットコイン価格は、未だ2017年の年末に記録した最高値を更新できないでいます。
将来的に上昇するといわれている「将来」とはいったいいつのことなのでしょうか。
また幾らまで上昇するのでしょう。
このような疑問に答えるような内容の報道を、2020年10月5日に米の金融大手メディアが発表しています。
その内容とはどのようなものなのでしょうか。
この報道について、詳しくご説明しましょう。
Bloombergがビットコイン10万ドル達成時期に言及
米の金融関連情報の大手メディアであるBloombergが、ビットコインの現状やボラティリティの推移などを考慮した結果、ビットコイン価格が10万ドル(日本円にしておよそ1,060万円)に達するのは、2025年になるだろうとのニュースを報道しました。
画像引用:Bloomberg
「2025年に10万ドルのビットコイン、歴史的な成長ガイド(Google翻訳)」と題された報道では、2025年に10万ドルにまでビットコインが成長するとした根拠に加え、成長課題なども報じられています。
10万ドルに達するのに今から5年かかる根拠
Bloombergは現在のビットコイン価格から換算して、10万ドルになるには価格の桁数が1桁増える必要があることから、過去に価格が1桁増えた時の経過年数などを基にして10万ドルになるまでの年数を導き出しています。
そして10万ドルに達するのに、2020年からまだ5年かかる理由として、ボラティリティの低下を挙げています。
つまりビットコインは市場が拡大すると同時に価格も上昇していることが読み取れることから、現在はビットコインの資産としての位置付けも高まっていることが分かります。
しかしその一方で、ボラティリティは以前よりも小さくなっているため、価格の上昇は以前と比較して穏やかになってきているとしています。
以下のグラフは、ビットコインのボラティリティ(オレンジグラフ)と価格(白グラフ)を時系列で表したものです。
画像引用:Bloomberg
ボラティリティは丸印が書かれている2016年の年末に最も低くなっており、ちょうど37%の位置にあります。
Bloombergは、ビットコインが資産として成熟するようになれば、その時ボラティリティは37%近くになるであろうと指摘しています。
そしてビットコイン価格が10万ドルに達するまでの期間を予想するのに、ビットコイン価格が1桁増えた過去のデータを活用。
1,000ドルだったビットコインが2017年の年末に1万ドルになるまでに4年かかっていたことから、ボラティリティの低下した現在ではその倍の期間、つまり2017年から数えて8年必要だと考えているようです。
すなわち今から5年後の2025年には価格が1桁増え、10万ドルになっていると予想したわけです。
ビットコインの今後の需要について
Bloombergはこの記事の中で、ビットコイン需要の現状と、将来的な需要の展望についても触れています。
現在のビットコインの需要と密接な関係にある時価総額は、GOLDの9兆ドル(日本円にしておよそ950兆円)に比べると、わずか1,900憶ドル(日本円にしておよそ20兆円)にしか過ぎないことを示しています。
さらに、GOLDは中央銀行によって買い求められているが、ビットコインは中央銀行や機関投資家から見た場合、あまりにも小さな存在であることを指摘しています。
ただし現時点での需要は非常に小さなものであるが、ビットコインの供給量が2,100万枚と限定的であることは、需要の高まりにつながる大きな魅力だと説明しています。
GOLDとの相関関係の高まり
記事の中では、ビットコインとGOLDとの相関関係の高まりについても触れられており、ビットコインはGOLDのデジタル版になるとまで言い切っています。
以下のグラフはビットコイン価格に加え、ビットコイン先物の未決済建玉、さらにGOLD価格と米のGrayscale社提供のBitcoin Trustにおける総資産をひとつのグラフにまとめたものです。
またグラフの下に表示されているのはビットコインとGOLDとの相関関係の強さを示したものです。
画像引用:Bloomberg
このグラフをみると、2017年にビットコイン先物取引がローンチされるまではビットコインとGOLDとの相関関係はほとんどありませんでした。
しかしローンチ以降は急速に相関関係が高まっており、現在の相関指数は0.44にまで上昇していることが分かります。
これらのことからBloombergは、ビットコインが資産としての位置付けを高めるために先物取引は非常に重要な役割を担っていたと説明しています。
Bloombergのビットコインに対する結論
Bloombergの記事の最後には、ビットコインに対する結論的な意見が書かれています。
それは以下のようなものです。
私たちの見方では、ビットコインの採用と価格の上昇を逆転させるには、何か重大な問題が発生しなければなりません。
引用:Bloomberg Google翻訳
これはすなわちBloombergは、ビットコインに対する需要の高まりだけでなく、価格が上昇していくことはほぼ確実であると明言しているのです。
まとめ
米の金融関連情報の大手メディアであるBloombergが、ビットコインに対する需要は確実に高まっていくと同時に、価格も上昇していくこと。
さらに、2025年には10万ドルにまで上昇すると明言した報道についてご説明しました。
本文内でもご説明していましたが、資産としての位置付けが高まるということは、余程何かが起きない限りボラティリティも必然的に小さくなっていくということです。
すなわち仮想通貨FX取引においては、大きな利益を生み出しにくくなるということです。
これらの状況を考えると、少しでもボラティリティの大きなうちに取引して、利益を生み出しておくべきということがお分かりになるでしょう。
仮想通貨FXを取引するのであれば、留意しておかなければならない重要なポイントではないでしょうか。