ボリンジャーバンドが予告するビットコインの価格変動

2020年10月8日時点のビットコインは、1ケ月ほど前からボラティリティが小さくなっており、105万円台から116万円の間を推移しています。

また長期的視点でみてみると、新型コロナウイルスのパンデミックで価格が急落した2020年3月を除いて、2019年以降から現在までそれほど大きな価格変動がない状態といえます。

2020年10月7日のニュース記事「金融大手メディアが2025年にビットコイン10万ドルを予想」内でご説明したように、資産としての地位が確立できてきたためにボラティリティが小さくなってしまったのでしょうか。

このままでは2017年に記録した最高値を更新することなど到底できません。

しかしビットコイン価格をテクニカル指標のひとつであるボリンジャーバンドを使って分析してみると、非常に大きなボラティリティが発生することが予想できると注目を集めています。

この予想について詳しくご説明しましょう。

ボリンジャーバンドの幅が極端に狭くなっている

2020年3月の急落を除けば、2019年以降に価格変動が少ないビットコイン価格は、ボリンジャーバンド幅が2016年以降、初めて0.95以下になっています。

このことはビットコイントレーダーであるNunya Bizniz氏が2020年10月6日にツイートし、大きな話題となっています。

画像引用：Nunya Bizniz Twitter

ボリンジャーバンドの幅はかつてないほど狭くなっています。

ボラティリティが入ってくる？

引用：Nunya Bizniz Twitter Google翻訳

ボリンジャーバンドとボラティリティの関係性

冒頭で説明したように、ボリンジャーバンドはテクニカル分析手法のひとつで、米の投資家であるジョン・ボリンジャーによって開発されました。

通貨FXや仮想通貨FXなどのように、常に価格が変動する相場において、特定の期間の価格を把握しようとすれば平均値を算出するしかありません。

しかし平均値では、その期間中の価格が安定して推移していたのか、平均値から大きく逸脱して上下動していたのかが分かりません。

そこでその期間の相場におけるボラティリティ、つまり振れ幅を価格データから測定し、統計学的見地から変動範囲を予測してチャートに表示するというものです。

ボリンジャーバンドはレンジ相場になると幅が狭くなりますが、相場においてこの状態は次に動くためのエネルギーを貯めているとされます。

一方、価格変動が大きな相場ではボリンジャーバンドの幅が広くなりますが、この状態は貯めたエネルギーを放出している状態とされています。

つまりボリンジャーバンドが狭くなっている状態は、エネルギーを放出しようとする前触れ、すなわち大きく価格が動く前触れであるとされているのです。

なおボリンジャーバンドについての詳しい説明は、仮想通貨FX入門記事「仮想通貨FXチャート分析の手法6【ボリンジャーバンド】」をご覧ください。

前例のないボリンジャーバンドの狭さ

以下の画像はNunya Bizniz氏のツイートにある、グラフ部分だけを抜粋拡大したものです。

上側のグラフはビットコイン価格を示しており、下側のグラフがボリンジャーバンドを示しています。

画像引用：Nunya Bizniz Twitter（tradingview）

このグラフをみるとボリンジャーバンドは2016年に0.95を記録していますが、現在はその数値を割り込んでおり、この状態は一度も経験がない狭さだということが分かります。

ボリンジャーバンドのこの状態が、次に価格が大きく動くためのエネルギーを貯めている状態だとすると、もう間もなくビットコイン価格は大きく動くのではないかと考えられるわけです。

投資家から期待されるビットコインのボラティリティ

ビットコインのボラティリティの高まりを最も期待しているのは投資家でしょう。

Global Macro InvestorとReal Vision GroupのCEOであるRaoul Pal氏は、ビットコインに大きな価格変動が起こるであろうことを2020年10月7日にツイートしています。

画像引用：Raoul Pal Twitter

ビットコインの30日間の歴史的なボラティリティは急速に低下しており、20％台です。

過去にそれは7回20％volに達しました。

価格は6倍に急上昇し、数か月でボリュームは80％に達しました。

1回（2018年11月）の価格が急落しました。

いずれにせよ、大きな動きがすぐに来ています。

引用：Raoul Pal Twitter Google翻訳

Raoul Pal氏は、ボラティリティが20％台にまで低下したのは過去に7回あり、そのうちの1回だけ価格が下落したことを指摘しています。

すなわち残りの6回においては、価格が6倍にまで高騰しており、その時のボラティリティは80％台にまで達していたことを述べています。

仮想通貨FX取引においては大きなチャンスか

Nunya Bizniz氏はボリンジャーバンドの幅がこれまでにないほど狭くなっていることを訴え、Raoul Pal氏はボラティリティが20％台にまで低下していることを述べています。

そしてこの2人ともに、大きな価格変動がまもなく訪れることはほぼ間違いないと考えていることもお分かりいただけたでしょう。

ボリンジャーバンドやボラティリティだけではビットコイン価格が上がるのか、それとも下落するのかは分かりません。

しかしビットコインを現物取引ではなく、FX取引をするのであれば大きな価格変動は利益を得るビッグチャンスになるはずです。

あとはどのタイミングでその価格変動が訪れるのかが問題でしょう。

まとめ

通貨FXなどの価格変動の激しい相場予想に用いられるボリンジャーバンドが、ビットコインで急速に狭くなっていること、さらにボラティリティも狭くなってきていることから、ビットコイン価格が大きく値動きをするのは間もなくであるという予想情報についてご説明しました。

どちらの情報も注目度が高いということは、それだけビットコイントレーダーが大きな値動きに期待しているという証だといえます。

仮想通貨FX取引で大きな利益を得るチャンスが目の前にあるとするならば、この好機を逃す手はありません。

価格が上昇するのか、下落するのかははっきりしませんが、しばらくの間はチャートに注視ししておく必要があるでしょう。

そしてもし動き出すようであれば、是非チャンスをものにしてください。