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米大統領選の行方はビットコイン価格にどう影響するか

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  • 2020.09.02.

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米国では2020年11月3日に大統領選挙がおこなわれ、共和党の現大統領であるドナルド・トランプ氏と、民主党の前副大統領であったジョー・バイデン氏とが争うことになります。

 

現時点ではあくまでも参考にしかなりませんが、どちらの候補が支持されているかについての2020年8月27日時点のデータでは、トランプ氏が42.5%、バイデン氏が49.6%と報道されているようです。(NHK RealClearPoliticsより引用)

 

そしてこの選挙結果によっては、仮想通貨市場にも影響があるのではないかとささやかれています。

その影響とはどのようなもので、どうして影響が出てくるのでしょうか。

 

この情報について詳しくご説明しましょう。

 

大統領首席補佐官代行がバイデン政権の規制に言及

もし大統領選でトランプ氏が敗れ、バイデン氏が大統領になると、一気に色々な規制を打ち出すのではないかとの主旨を、トランプ政権での大統領首席補佐官代行であったMick Mulvaney(ミック・マルバニー)氏がCNBCの番組インタビューで答えました。

 

CNBCの番組であるSquawkBoxのTwitterが以下のようにツイートしています。

SquawkBox Twitter

画像引用:SquawkBox Twitter

 

「トランプが勝利した場合、同じことがさらに多く見られます。彼は、彼のレッグに対する態度にマーカーを付けました。ジョーバイデンが勝利した場合、非常に短い期間でレッグの絶対的な雪崩が見られます。 時間」と、選挙後の金融株についてミック・マルバニーは言います。

引用:SquawkBox Twitter Google翻訳

 

SquawkBoxのTwitterをみる限りでは、ミック・マルバニー氏はバイデン氏が一気に実施するであろう規制は金融株に対するものと表現しており、仮想通貨や暗号資産などについては何も言及していません。

 

しかしミック・マルバニー氏が述べた金融株つまり株式市場に対する規制は、株価の下落や株式市場の低迷につながるのではないかと危惧する声があります。

そしてさらに株価の下落や株式市場の低迷が起これば、当然仮想通貨に対しても影響を与えることにつながっていくはずです。

 

株価の下落と株式市場の低迷を指摘する声

メリーランド大学ロバートH.スミスビジネススクールのファイナンス学教授のDavid Kass(デビット・キャス)氏は、バイデン氏が2017年に法人税の減税を取り消して、21%から28%にまで引き上げるよう求めていたと、米金融メディアUS Newsの中で説明しています。

US News バイデン氏に関する報道

画像引用:US News

 

さらにデビット・キャス教授は、法人税の引き上げは企業にとって利益の減少となり、さらに株価の下落、そして株式市場の低迷にもつながっていくと指摘しています。

 

株価の下落がビットコインに与える影響とは

では、株価の下落はどのようにビットコイン価格に影響を及ぼすのでしょうか。

それには2通りのパターンが想定されます。

 

まずひとつが、株価が下落したことで、安全資産とされる金融商品に対するセンチメントが上昇するケースです。

つまり、株以外の安全資産と呼ばれるGOLDやビットコインなどに投資先を変えようとする動きが顕在化するということです。

このケースでは、GOLDやビットコインが買われることにつながり、価格も上昇していくことが予想されます。

 

そしてもうひとつが、株価全般が下落することで安全資産とされるGOLDやビットコインも安全とは思えなくなり、これらも売られてしまうケースです。

この場合はGOLDもビットコインも価格が下落していきます。

このケースに近いのが2020年3月、新型コロナウイルスのパンデミックによってほとんどすべての金融資産が下落した場面でしょう。

この時は金融資産を現金化する動きが相次ぎ、GOLDやビットコインも大きく値下がりしました。

 

GOLDとの関係性が強くなりつつあるビットコイン

上の2通りのパターンでは、株価が下落した時にGOLDとビットコインは同じ安全資産であり、両方の価格は同じ動きを示すと説明していることになります。

すなわちGOLDの価格が上昇すればビットコインも価格も上昇し、GOLDが下落すればビットコインも下落すると説明しており、両者の関係性は非常に似たものになっていると説明しているわけです。

 

GOLDとビットコインの関係性について、仮想通貨データ分析企業skewが両者の値動きを同じ時間軸のグラフでまとめています。

skew Bitcoin vs Gold

画像引用:skew Bitcoin vs Gold

 

グラフの黒い折れ線はビットコイン価格を表しており、オレンジ色の折れ線はGOLD価格をあらわしています。

このグラフをみると、2020年3月に両者ともに大きく価格が下落していますが、これは新型コロナウイルスのパンデミックによる下落のタイミングです。

 

この下落の前はGOLDとビットコイン価格は大きく乖離していますが、3月の下落以降の両者は非常に似通った動きをするようになっています。

特に7月頃から現在までの動きをみると、両者の関係性を強く感じるものになっていることが分かるでしょう。

 

現状での不確定要素は多い

今回ご紹介した説は、全てが仮説に基づいたものです。

 

例えば大統領選でバイデン氏が勝つかどうか、現状ではまだ分かりません。

実際の選挙までまだ2ケ月残っているからです。

 

またバイデン氏が勝ったとしても、2017年当時主張していたように、企業の法人税引き上げに着手するかどうかは分かりません。

2017年当時と現在では、新型コロナウイルスのパンデミックがあるように状況が違いすぎます。

 

さらにバイデン氏が大統領になり、法人税引き上げを実施したとしても株価が下落するかどうかは不透明であり、加えてGOLDやビットコインに資産を移すとも限りません。

つまり全てが仮説に基づいて推察したものというわけです。

 

しかし株価とGOLDやビットコインの価格がどう関係してくるのか、そしてそれぞれがどのような場合にどんな動きをするのかのパターンは理解いただけたはずです。

 

まとめ

米の大統領選挙でバイデン氏が勝った場合、バイデン氏が取る政策によってはビットコイン価格にも影響してくることについてご説明しました。

 

米大統領は世界経済にも大きな影響を与える大変重要なポストです。

米大統領の政策によってビットコイン価格が影響を受ける可能性は十分にあり、仮想通貨FX取引に取り組むのであれば、来る11月3日の大統領選挙の行方、そして新しい大統領の取る政策については注目しておく必要があるでしょう。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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