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ビットコインとS&P500との関係高まりで見えるもの

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  • 2020.07.06.

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  • ビットコインとS&P500との関係高まりで見えるもの

2020年7月6日現在、ビットコイン価格は相変わらず100万円を少し切ったところで推移しています。

ビットコイン価格は長期的には上昇するとは言われていますが、長期的とはいったいどのぐらいの期間を指しているのか、納得できる指標となるものはあまり多くありません。

 

また現在のビットコイン市場自体が、強気相場なのか、弱気相場なのかもあまりよく分かりません。

これらはおそらくビットコイン価格がレンジ相場で推移し続けているからでしょう。

 

せめてどうなればビットコイン価格が上昇していくのか、もしくは下落していくのかなどを判断できる材料はないのでしょうか。

 

仮想通貨データ分析企業がビットコインと米国株式市場の動向を示す株価指数であるS&P500との関連を指摘するデータを示しています。

さらにブロックチェーン情報企業は、ビットコインの長期保有者が増えていることを示しています。

 

これらから見えてくることとは、どのようなものなのでしょうか。

 

これらの情報について、詳しくご説明しましょう。

 

ビットコインとS&P500との関係が高まっている

これまでビットコインは株価などとの関係は少なく、どちらかといえばGOLDのような安全資産であるとの見方をされてきました。

最近では米とイランとの緊張状態時にGOLD価格が上昇した際、ビットコイン価格も高騰していたことなどがその顕著な例でしょう。

 

しかしここにきて、仮想通貨データ分析企業であるSkew社が、ビットコインと米の株式市場における株価指数S&P500との関係が高まっていることを指摘するデータを公表しています。

 

以下のグラフは、2019年7月から2020年7月2日までのビットコインとS&P500の相関関係を示したグラフです。

Skew Analytics Bitcoin-S&P500 Realized Correlation

画像引用:Skew Analytics Bitcoin-S&P500 Realized Correlation

 

このグラフをみると、両者の相関関係は2020年6月30日にこれまでの最高値であるプラス66.2%を記録しています。

また1年間を平均した場合でも37%を超えており、これもこれまでの最高平均値に達しています。

 

ただしこのグラフの期間中(1年間)、何度も30%から50%を超えるほどのマイナスになっている時もあるなど、S&P500との相関関係が今と逆を示しているケースも見受けられます。

 

つまりビットコインとS&P500の関係は常に一定の相関関係があるわけではないものの、今の高い相関関係にある間は、ビットコイン価格の指標になり得る可能性があるということになります。

 

ビットコインが景気刺激策の恩恵を受ける可能性

米の株式市場は新型コロナウイルスのパンデミックにより一時低迷しはじめましたが、トランプ大統領の景気刺激策によって以前よりも好調さを保っています。

 

トランプ大統領の景気刺激策については、2020年6月26日のニュース記事「米の1兆ドル景気刺激策はビットコイン価格に好影響か?」内でも説明していますが、3月に個人と企業に対して2.2兆ドルの直接給付をおこない、さらに1兆ドルの追加景気刺激策を準備しています。

 

この追加景気刺激策の実施は7月からといわれていましたので、これが実施されるとS&P500はさらに上昇する可能性があります。

S&P500が上昇すると、現在高い相関関係にあるビットコイン価格も上昇していく可能性があると考えられるわけです。

 

ビットコイン長期保有者が増加の一途

ビットコインに関する最近の傾向として挙げられるのが、長期保有者が増えつつあるという点です。

 

以下のグラフは、ブロックチェーン関連情報企業であるIntoTheBlockがブログ内に掲載している2019年6月から2020年6月までの間で、ビットコインを1年以上保有しているアドレス数を示したものです。

IntoTheBlock Bitcoinhodling

画像引用:IntoTheBlock Bitcoinhodling

 

このグラフをみるとビットコインを1年以上保有しているアドレス数は、一度も減ることなく増え続けていることが分かります。

2020年5月末時点のアドレス数は1952万で、6月末には1992万にまで膨れ上がっています。

 

しかもこのグラフの期間中である2019年7月にビットコイン価格は120万円を突破して以降、その後は一度もその価格以上に上昇していません。

さらに2020年3月には新型コロナウイルス影響で大きく下落しています。

つまり1年間で価格はおよそ25%もダウンしているにもかかわらず、長期保有者数は前年と比べて22%増えていることになります。

 

価格上昇を期待する人が増えている

長期保有者が増えている理由としては、ビットコインを購入した時から価格が上がっていないということが挙げられます。

つまりビットコインを売却すると損失が出てしまうということです。

 

価格は下落していても、それ以上に今後ビットコイン価格は大きく上昇するはずだと考えている人が多く存在しているからこそ、長期保有しているケースが多いと考えられます。

 

マイナーもビットコイン価格上昇を予想

ビットコイン価格が上昇すると考えているのは一般投資家だけではありません。

ビットコインのマイナーもビットコイン価格の上昇を予想しているようです。

 

以下のグラフは2020年7月6日時点のハッシュレートをあらわしたものです。

Hash Rate

画像引用:Blockchain.com Hash Rate

 

このグラフをみると、2020年7月5日現在のハッシュレートは122.0EH/sであることが分かります。

しかもビットコイン価格が100万円を少し切った状態で推移しているにもかかわらず、ハッシュレートは上昇し続けていることが分かるでしょう。

つまりそれだけ多くのマイニングがおこなわれているということです。

 

マイナーはマイニング報酬としてビットコインを得ることができますが、2020年5月12日の半減期以降は6.25BTCが報酬となっています。

半減期でマイニング報酬が半分になっているからこそ、ビットコイン価格は少しでも上昇しないと、マイニングすればするほど損失が大きく膨らんでいくことになります。

 

しかしハッシュレートをみる限りでは、マイニングを抑えているようには見受けられません。

すなわちマイナーは、ビットコイン価格が上昇していると予想しているということになります。

 

上記の材料から見えてくること

ビットコインとS&P500との関係性、そしてビットコインを1年以上保有している長期保有者数の増加、ハッシュレートの上昇などについてご説明しました。

 

これらの材料が示していることは、やはりビットコイン価格は今後上昇していくのではないかということです。

 

ただ今のレンジ相場から抜け出して上昇していくためには、何らかの新たな材料が必要なのではないかと考えられます。

それはおそらくS&P500などの株式市場が、トランプ大統領による1兆ドルの追加景気刺激策の実施によって、更なる上昇を果たす時ではないでしょうか。

それまでは、やはり今のレンジ相場のまま推移することになってしまうのかもしれません。

 

これらを総合的に考えると、現在のビットコイン相場は強気でもなく、かといって弱気でもない、様子見相場といったところといえるのではないでしょうか。

 

まとめ

低迷しているビットコインは今後どうなっていくのかについて、S&P500や長期保有率、ハッシュレートの現状をご説明しつつ、考察も加えてみました。

 

もちろん、今後間違いなく価格が上昇すると断言はできませんが、多くの人々がビットコイン価格は上昇すると考えており、その期待感が価格を押し上げていく可能性は非常に大きいと考えられます。

 

ビットコイン価格とS&P500の相関関係は、現時点での非常に重要な指標となり得ますので、今後はビットコインのチャートだけでなく、S&P500などの米株式市場にも注意を払っていく方が良さそうです。

それが価格上昇の合図になるのかもしれないのですから。

 

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