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ビットコインの大幅下落の可能性と買いチャンス説

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  • 2020.04.15.

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  • ビットコインの大幅下落の可能性と買いチャンス説

新型コロナウイルスの感染拡大によって金融資産市場全体が大きな打撃を受け、ビットコインも同様に大幅な下落に至ったことは記憶に新しいでしょう。

 

その後ビットコイン価格は少しづつ持ち直しているものの、2020年4月14日現在は74万円台を行き来するなど不安定な動きをみせています。

 

一方、新型コロナウイルスの感染拡大は終息の動きすら見えず、1ヶ月後には半減期も控えていることなどから、ビットコイン価格が今後どうなっていくのか、仮想通貨FXを取引する人にとってはまさに暗中模索の状況でしょう。

 

そんな中、ビットコインは2021年まで弱気相場が続くこと、さらに下落した際は買いのタイミングになるとコメントしている人がいます。

 

その内容について詳しくご説明しましょう。

 

3,200ドルを下回れば底値で買いのタイミング

かつて米国で禁止薬物などを不正に販売しており、「ドラッグのeBay」とも呼ばれていた闇サイト「シルクロード」を運営し、終身刑となっているRoss Ulbrichtが、自身のブログ内で今後のビットコイン相場について言及した記事を公開しました。

 

その記事によると、ビットコインは2021年まで弱気相場が続くこと、そして価格が大きく下がった際には買いのタイミングであると主張しています。

Ross Ulbricht blog

画像引用:Ross Ulbricht blog

 

Ross Ulbrichtについて

闇サイトを運営して逮捕・投獄された人物のビットコインの予想に、どれだけ真実味があるのでしょうか。

そこで、簡単にRoss Ulbrichtについてご説明しましょう。

 

Ross Ulbrichtは闇サイト「シルクロード」を運営するにあたり、匿名化ソフトTorを利用していただけでなく、支払いなどにはビットコインを導入していました。

ビットコインの導入はもちろん匿名性を高めるためのものですが、「シルクロード」を立ち上げた2011年当初から導入していました。

つまり非常に早い時期からビットコインを導入しており、現金化も手掛けていたのではないかと考えられます。

 

Ross Ulbrichtの予想とは

Ross Ulbrichtが予想しているのは以下のようなものです。

 

まずビットコインの2011年から今日これまでの相場は、大きく2つのサイクルに分かれているとしています。

ひとつは2011年から2017年末までの強気相場で、下図の「IMPULS(bull market)」と書かれた部分です。

そしてもうひとつが2018年から現在までの弱気相場で、下図の「CORRECTION(bear market)」と書かれた部分にあたります。

Ross Ulbricht blog

画像引用:Ross Ulbricht blog

 

彼はビットコイン相場の動きをウェーブ(波)と表現しています。

つまり高値の天井から安値の底までの動きが波と同じという意味です。

彼のいう通り2011年から現在までの価格の推移は、まるで波と同じように動いていることが分かります。

また細かくみていくと、大きな波の間に小さな波が幾つもあることも分かるでしょう。

 

彼の説によると、過去の高いウェーブは「Ⅰ」であり、現在は低いウェーブ「Ⅱ」に向かっている途中であるとしています。

 

また2018年の年末に3,100ドルにまで価格が下落したポイントを「A」。

2019年の高値のポイントを「B」。

そして現在のビットコインは「C」の位置に向かっており、これまでで最も大きな弱気市場のうち、最後の波の真っただ中にいるとしています。

これはつまり「B」のポイントから、また3,000ドル台にまで落ち込む場面「C」が出てくると指摘しているわけです。

 

3,000ドル台という価格は、2020年3月に新型コロナウイルスによって金融市場全てが大きく下落した際の価格を下回るものになります。

 

Ross Ulbrichtが考える底値とタイミング

Ross Ulbrichtの考えでは、ビットコイン価格の下落は一時的に3,000ドルを下回ることがあるかもしれないが、その後には「確実に」反発してこのグラフに記載されていない高値の波である「Ⅲ」に向かっていくとしています。

つまり、底を打ってから絶好の買いのタイミングが来ると述べているわけです。

 

そしてビットコインの底値として意識しておくべき価格について、3,200ドルを下回った時に底値が来る可能性が高いとしています。

 

ではその時期はいつ頃なのでしょうか。

彼は底値が来るタイミングとして考えているのは、ビットコインの半減期が終わった6月もしくは7月頃ではないかとしています。

 

また留意しておくべき事項として、底値を打ったからといってすぐさま強気相場に移るとはいえず、しばらくは弱気相場が続く可能性もあることを説明しています。

 

BitMEXのCEOも3,000ドル台下落を予想

Ross Ulbrichtはビットコイン価格が3,200ドルを下回った時に底値が来るとし、目安として3,000ドルまで下落することを予想しています。

しかし3,000ドル台にまで下落することを予想しているのはRoss Ulbrichtだけではありません。

 

実は、世界でも有名な仮想通貨取引所BitMEXのCEOであるArthur Hayes氏も3,000ドル台にまで下落することを予想しています。

これは2020年4月9日付けのBitMEXのブログ内で述べたものです。

BitMEX blog

画像引用:BitMEX blog

 

このブログは、新型コロナウイルスが世界の金融システムを変えてしまうとした内容のものでした。

 

そしてこの中でArthur Hayes氏が述べたのは以下のようなものでした。

世界の基軸通貨となっている米ドルは新型コロナウイルスの蔓延によって大量に発行されるものの、意図して中国にはスワップさせておらず、ドル建て決済が必要な国にも米ドルは行き渡らない。

その結果、これらの国は自国の通貨を大量に発行することになり、米ドルの価値は大きく下がってしまう。

つまり大規模なインフレが起こる。

そうなった時、世界の金融市場は再び打撃を受け、S&P500は暴落してしまうだけでなく、「ビットコインも3,000ドルに暴落する可能性がある」と指摘しています。

 

下落後に最大のチャンスが来る

Arthur Hayes氏のブログでも下落だけを予想しているのではなく、その後に来る大きなチャンスについて言及しています。

 

ビットコインは大きく価格が下落した後、早い段階で復活し、2020年の年末に20,000ドルにまで到達するだろうと予想しています。

つまり大規模なインフレによって、価値が変わることのないGOLDとビットコインに多くの人が殺到するからだと述べているわけです。

 

そしてその時に所有しておくべきものは、GOLDとビットコインだけであると指摘しています。

 

まとめ

ビットコイン価格が今後大きく下落する可能性と、その後に反発して急騰する可能性を指摘している2人の説をご紹介しました。

 

Ross Ulbrichtはチャートの動きを分析して結論を導き、Arthur Hayes氏は世界の経済状況から考察したものです。

2人の説はアプローチこそ異なりますが、結果はくしくも似たものになっています。

どちらの説も納得させられるものであり、おそらく世界は今後極度のインフレに突入し、ビットコイン価格は高騰していく傾向であることが予想されます。

 

ただ、いつその動きが顕在化していくのかは大きな問題です。

いつ3,000ドルにまで下落するのか。

いつから高騰していくのか。

仮想通貨FXに取り組む人が最も知りたいのは「いつ」のはずです。

 

こればかりは自分なりに判断するしかないのかもしれませんが、非常に悩ましい問題です。

しばらくの間は、チャートと世界の経済関連ニュースの両方をしっかりチェックしておいた方が良さそうです。

 

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