無人のコンビニで使える仮想通貨決済スマホアプリが配信
- 仮想通貨関連
- 2019.05.14.
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無人コンビニで利用できる仮想通貨決済用のスマホアプリが新しく登場しました。
「そもそも無人コンビニって何?どこにあるの?」
「仮想通貨決済ってどうやるの?」
などの疑問をお持ちの方も多いでしょう。
そこで本記事では、今回採用された仮想通貨決済アプリと、それを使うことができる無人コンビニについて詳しくご紹介しましょう。
無人コンビニで使える仮想通貨決済アプリが配信
2019年4月25日、アプリ開発を手がけるアイフルリークモバイルは、無人コンビニで使える仮想通貨決済アプリ「ロボットマートチャレット」の配信を発表しました。
これは、仮想通貨をスマホ上に保管するモバイルウォレット機能とチャット機能を兼ね備えたソリューション「Challet(チャレット)」シリーズの第一弾として発表したものです。
スマホに保管した仮想通貨を他のアドレスへ簡単に送付することができるため、店舗における仮想通貨決済に活用できます。
アプリを使える無人コンビニは、無人コンビニサービスを提供するロボットセキュリティポリスが運営する「ロボットマート」です。
現在は日本橋茅場町に1店舗があります。
アプリに保管できる仮想通貨は2019年5月現在イーサリアム(ETH)のみですが、今後対応する仮想通貨の種類を増やすかどうかについては触れていません。
なお、クレジットカード決済や銀行振込については今後対応するとしています。
無人コンビニ「ロボットマート」とは?
画像引用元:ロボット無人コンビニ ROBOT MART
無人コンビニ「ロボットマート」とは、ロボットセキュリティポリスが手がける、店員を一切配置しないコンビニ店舗サービスです。
接客は、ソフトが搭載されたロボット数台だけ。
万引きなどの監視は、コールセンターと接続された監視カメラで対応します。
決済は、QRコード決済アプリ「PayPay」、または今回リリースされた仮想通貨決済アプリ「ロボットマートチャレット」のみで行います。
現金やクレジットカードでの支払い、非接触型ICカードなどの決済システムには対応していません。
では、実際にどのような購入の流れになるのか見てみましょう。
コンビニに入店した顧客は、棚から欲しい商品をピックアップし、決済コーナーにもっていきます。
決済コーナーのテーブル上の所定の位置に商品を並べると、設置されたディスプレイに購入金額が自動で表示されます。
つまり、いちいち商品をバーコードリーダーにかざして読み取ってもらう操作は必要はありません。
並べるだけで合計金額が出るのは、かんたんで便利です。
合計金額が出たあとは、「PayPay」または「ロボットマートチャレット」を使って決済を行います。
ちなみに、「PayPay」はヤフーが手がけるQRコード決済アプリで、銀行口座からチャージしたり、クレジットカードと連携したりすることで支払いを行います。
ロボットマートの店舗概要は、以下の通りです。
店名:ロボットマート日本橋店
所在地:東京都中央区日本橋兜町20-6 兜町ファーストビル1F (地下鉄東西線・日比谷線から徒歩3分)
アプリ「ロボットマートチャレット」の使い方
画像引用元:ロボット無人コンビニ ROBOT MART
アプリ「ロボットマートチャレット」の使い方をみてみましょう。
なお、このアプリの使い方についての説明などは、現時点(2019年5月)で一切書かれていないため、初めての人には使い方が分かりにくく、どちらかといえば、「ウォレット」アプリを利用したことのある方には使いやすいでしょう。
またスマホの紛失や盗難などに備え、プラベートキーを厳重に保管しなければなりませんので、管理は少し面倒に感じるかもしれません。
もし、仮想通貨を保管する「ウォレット」アプリを使ったことが無い場合には、プライベートキーの保管を徹底するようにしてください。
ロボットマートチャレットを使う全体の流れ
「ロボットマートチャレット」を使う流れを見てみましょう。
ロボットマートチャレットを使って仮想通貨払いを利用するときは、最初に設定が必要です。
設定
- イーサリアムを仮想通貨取引所で購入する
- ロボットマートチャレットで新規ウォレットを作成する
- 秘密鍵を紙に控える
- 仮想通貨取引所から、ロボットマートチャレットへ通貨を送金する
このように、あらかじめ仮想通貨取引所で通貨を購入しておき、その購入した通貨をスマホに送金する作業が必要です。
次に、決済に使うときの流れを見てみましょう。
利用
- ロボットマートで商品を決済コーナーに持っていく
- 表示されたQRコードをアプリで読み込む
- 通貨を送金する
決済するときは、それほど手順は難しくありません。
ただし、「3.通貨を送金する」のときに必要な「送金手数料」については、利用者が負担しなければならず、2019年5月現在の送金手数料は、1.81円になっています。
では、詳しい手順について見ていきましょう。
(1)設定
まず、アプリ「ロボットマートチャレット」をスマホへインストールしましょう。
以下からダウンロードできます。
インストールしたら、アプリを立ち上げ、利用規約をご確認ください。
画面中央部の「マイウォレット」をタップしましょう。
※スマホ画面キャプチャ
そして、「Menu」→「Wallet新規作成」と進み、パスワードを入力します。
このパスワードは、ウォレットへアクセスするためのパスワードですので、忘れないように控えておきましょう。
パスワードの入力が完了したら、新しい「ウォレット」が作成されます。
※スマホ画面キャプチャ
この「Wallet・・」の下に書かれている「0x・・・」という英数字が、このウォレットのアドレスとなります。
ウォレットの右にあるメニュー「≡」をタップし、「プライベートキー」を表示します。
この「プライベートキー」と前出の「アドレス」を紙に控えておきましょう。
このアプリが起動しなくなったり、スマホを紛失したりした時、この2つがないと保管した資産にアクセスできなくなってしまいますので、必ず控えるようにしましょう。
特に「プライベートキー」は、自分のスマホ以外には保管されておらず、再発行することもできません。
プライベートキーを失くすことは、資産を失うことと同義であることを理解しておいてください。
なお、このプライベートキーの保管は、他のウォレットアプリでも同様ですので、特にこの「ロボットマートチャレット」の管理だけが煩雑なわけではありません。
「アドレス」と「プライベートキー」を紙に控えたら、このアドレス宛にイーサリアム(ETH)を送金してください。
アドレスにイーサリアムが着金すると、仮想通貨決済が使えるようになります。
(2)利用
続いて、実際に「ロボットマートチャレット」で決済を行ってみましょう。
ロボットマートへ行って決済コーナーに商品を持っていくとQRコードが表示されます。
アプリを立ち上げ、QRコードを読み込ませましょう。
※スマホ画面キャプチャ
あとは、送金する金額と送金手数料を確認して送金するだけです。
まとめ
有人のコンビニはまだ仮想通貨決済に対応しているところはなく、仮想通貨決済は普及しているとは言えない状況です。
しかし今回の仮想通貨決済アプリのリリースで、仮想通貨決済も今後は普及してようになるのかもしれません。
ただし、モバイルウォレットアプリは、一般的なスマホ決済アプリよりも管理が煩雑になってしまうため、今後広く仮想通貨決済を普及させるには、ITに詳しくない人でも使える、管理が煩雑ではない仕組みも必要となるでしょう。