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bitbankTrade営業終了でbitbank.ccへ

  • 取引所
  • 2019.05.05.

国内初の仮想通貨レバレッジ取引所bitbankTradeがサービス終了を発表しました。

以前はbitbankTradeを使っていたけれども、最近は他の国内取引所や海外取引所がメインになっていたという方も多いのではないでしょうか。

 

bitbankTradeが誕生した頃と比較すると、現在は多くの仮想通貨レバレッジ取引所があり、海外の仮想通貨レバレッジ取引所を利用する人も増えています。

このような環境の中で、なぜbitbankTradeがサービスを終了することになったのかについてご説明しましょう。

また、今後注力すると発表したbibank.ccの特徴についても紹介します。

 

 bitbankTradeがサービスを終了する理由

2019年3月31日、ビットコインFX専用の取引所bitbankTradeの営業が終了しました。

bitbankTradeは、公式サイトにおいて、営業を終了する理由を次のように述べています。

 

現在では国内にも幾多の取引所が存在していること、また、弊社別サービスbitbank.ccが国内1位、世界8位の売買代金を誇る様になったこと等から、bitbankTradeの流動性への寄与度合いが低減し、その役目を終えたと判断した為、サービスを終了させることといたしました。

引用:https://www.bitbanktrade.jp/

 

つまり、bitbankTradeの流動性が少なくなったことが、サービス終了の要因となったようです。

 

bitbankTradeがサービスを終了したことで、2019年5月現在、国内でレバレッジ取引を行える取引所は以下の7ヶ所になりました。

 

  • bitFlyer
  • GMOコイン
  • Zaif
  • DMMbitcoin
  • Liquid by Quoine
  • BITPoint
  • BTCBOX

 

bitbankTradeだけがレバレッジ取引サービスを提供していた頃から、業者は増えていますので、競合は激しくなっているはずです。

また、海外取引所を利用する人も増えているため、競争もより厳しくなったのでしょう。

 

特に海外取引所は、ゼロカットシステムを採用している上に100倍などの高レバレッジ取引が一般的になってきていることも、多くのユーザーを惹きつけている理由でしょう。

 

国内取引所にとっては、いかにして海外取引所にユーザーが流れないようにするかが重要になってきています。

 

bitbankTradeの経歴

bitbankTradeは、2015年7月に国内初の仮想通貨レバレッジ取引を行える取引所として誕生しました。

そして、当時世界最大のビットコイン取引所だったOKcoin(現 OKex)と取次を行うことで、世界最大級の取引出来高を提供しています。

しかも、国内取引所の中では珍しく、「ゼロカットシステムの追証なし」を実現した取引所でもありました。

 

ゼロカットシステムを実現できたのは、利用者の決済利益からキャピタルゲインフィーという決済手数料を徴収し、その積立金からマイナス残高分を補填していたからです。

しかしその分「手数料が高い」という印象が強く、決済手数料のない他の取引所にユーザーが流れていった可能性があります。

 

廣末社長の経営ポリシー

bitbankTradeがサービスを終了することになったのは、ビットバンク株式会社の廣末社長の経営ポリシーにも関係があるかもしれません。

 

というのも、ビットバンク株式会社の代表取締役社長である廣末紀之氏は、幻冬舎のメディア「新しい経済」の2018年に行われたインタビューにおいて、次のようなエピソードを話しています。

 

それによると、廣末社長がbitbankを立ち上げる以前、10分単位300円から乗れるお気軽レンタカーと称してカーシェア事業を展開したところ、当時はかなり話題になったようです。

しかし、事業開始前から「土地を持っている企業がカーシェア事業に参入してきたら、即撤退しよう」と廣末社長は考えていました。

なぜなら、カーシェアリング事業は土地確保が必須の事業であり、あちこちに土地を保有していたり、地主とコンタクトを取りやすい業種が圧倒的に有利だと判断していたそうです。

そのため、駐車場経営事業を展開するパーク24がカーシェアリング事業に参入してきたとき、廣末社長はすぐに事業を売却したというエピソードでした。

参照:幻冬舎「新しい経済」インタビュー

 

つまり、廣末社長は事業を撤退するタイミングを前もって決めており、そして決めたタイミングで確実に撤退するポリシーをもっているということがうかがえます。

 

今回のbitbankTradeのサービス終了も、あらかじめ考えていたタイミングなのかもしれません。

 

余談ですが、廣末社長がキャリアをスタートさせたのは野村証券です。

いわゆる“損切り”が重要なことは、サラリーマン時代に身をもって体験していたのかもしれません。

 

bitbank.ccの特徴

画像引用元:bitbank.cc

 

bitbankTradeは、惜しまれながらサービスを終了してしまいましたが、bitbank公式サイトにおいて、現物取引を行えるbitbank.ccの態勢を強化することを発表しています。

 

bitbank.cc を圧倒的No.1の取引所とするべく、全社一丸となってより一層の態勢強化に注力して参ります

引用:https://www.bitbanktrade.jp/

 

このbitbank.ccの特徴は次の3つです。

 

  • 「取引所」形式で購入できる通貨が多い
  • 取引手数料にマイナス手数料を採用
  • スプレッドが狭く、利益を上げやすい

 

特徴をひとつずつ見ていきましょう。

 

「取引所」形式で購入できる通貨が多い

bitbank.ccの特徴は、「取引所」形式で購入できる通貨が多い点です。

そのために多くの通貨を安価に購入でき、また高値で売却することができます。

 

ちなみに、あえて「取引所形式」にするのは、通貨の価格が割高な「販売所」形式だと、bitbankよりも通貨をたくさん取り扱っている業者があるからです。

「取引所」は「販売所」形式よりも安価に購入できますので、bitbank.ccは他の取引所よりも価格面で有利といえるでしょう。

 

bitbank.ccの取扱通貨と取引できる通貨ペアをみてみましょう。

 

取扱通貨通貨ペア
ビットコインBTC/JPY
リップルXRP/JPY
ライトコインLTC/BTC
イーサリアムETH/BTC
モナコインMONA/JPY、MONA/BTC
ビットコインキャッシュBCC/JPY、BCC/BTC

 

主要どころの6通貨をしっかり抑えています。

 

bitbank.ccは、「取引所」形式での取扱通貨数が国内取引所の中でNo.1なので、さまざまな通貨をお得に購入したい人におすすめです。

 

取引手数料にマイナス手数料を採用

bitbank.ccの取引手数料は、メイカー(※)手数料にマイナス手数料を採用していることが特徴です。

(※)メイカーは、流動性をもたせる注文方法のことで、注文板に載っている注文を消費せずに行う注文を指します。

 

これによって、メイカーで取引すればするだけ、どんどん手数料が増えていくようになっています。

具体的な取引手数料を見てみましょう。

 

メイカー手数料テイカー手数料
-0.05%0.15%

※すべての通貨ペア

 

メイカー手数料はマイナス0.05%となっていますので、メイカーで注文を行うと、手数料を引かれるのではなく、逆にリベートをもらえることになります。

 

例えば、10万円分の仮想通貨をメイカーで注文を出すと、50円(10万×0.05%)のリベートを獲得できます。

メイカー手数料を上手く使えば、このようにわずかながらも資金を増やしていくことができるわけです。

 

もう一方のテイカーは、逆に注文板に載っている注文を消費する注文方法のことで、この時は0.15%の手数料が取られます。

 

スプレッドが狭い

bitbank.ccの魅力は、流通量が非常に多くスプレッドが狭い点です。

 

スプレッドとは、売値と買値のベストレートの差のことを指し、売値と買値の差が小さいほど、僅かな値動きで含み益が生じるため、利用者が利益を出しやすいとされています。

 

次の画像は、2019年5月3日22時30分ごろの国内取引所の「BTC/JPY」のスプレッドを一覧にしたものです。

 

画像引用元:ビットコイン/円(BTC/JPY)リアルタイムレート-みんなの仮想通貨

 

ご覧の通り、63万円以上のビットコインの市場価格において、bitbankのスプレッドはわずか1円です。

他の取引所よりも格段にスプレッドが小さいことがお分かりいただけると思います。

 

上記の画像はビットコインのスプレッドですが、他の取扱通貨についても同様にスプレッドは小さくなっています。

 

スプレッドが狭いため、少し値動きするだけで含み益が生じますので、利用者が利益を出しやすい取引所だと言えます。

 

海外FX業者に傾く利用者は多い

bitbankTradeがサービスを終了したのは、競争が厳しくなり、流動性が悪くなったのが原因です。

 

仮想通貨のレバレッジ取引は、FX(外国為替証拠金取引)とは異なり、国内取引所を使っても海外取引所を使っても適用される税率は変わりません。

つまり、特別な理由がない限り、利用者は海外取引所と国内取引所を同じ土俵で比べることになります。

 

国内取引所のレバレッジ倍率が4倍に統一されつつある中、海外取引所は最大200倍までレバレッジをかけて取引を行える取引所もあるなど、利用者にとっては海外取引所のほうが魅力的に映るでしょう。

しかも、海外取引所はゼロカットシステムを採用しており、証拠金以上の損失が出る心配もありません。

 

自由かつ安心して取引できる海外取引所が魅力的に見えることは、利用者にとって紛れもない事実といえるでしょう。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

リスク警告

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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