仮想通貨FXチャート分析の手法26【RVI(相対活力指数)】
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仮想通貨FXをされている方でとても迷うことは「どのテクニカル指標を利用すればいいのか?」ということだと思います。
ここではそのような疑問をきっちり解決してもらうためのコンテンツとしてテクニカル指標を1つ1つ解説しています。
基本的なテクニカル指標から、中上級者向けのテクニカル指標まで網羅していますので、1つ1つの基本的な使い方を学び、自分自身のトレードに役立つような内容になるようポイントを解説しています。
ここでは「RVI(相対活力指数)」について解説します。
RVIの見方とトレード利用法
RVI(相対活力指数)を理解しよう
RVIはメジャーなテクニカル指標ではないため聞き覚えのない方もいると思います。
しかしメジャーではないからと言って使えないテクニカル指標ではありません。
むしろ知られていないからこそ、使い熟すことができれば、他者との差別化もでき、有利なトレードが可能となる場合もあります。
理解して試してみて判断するようにしましょう。
RVIのポイントは「変化の力の計算となる基準を終値に統一されている」ということです。
RVIは相場のパワーやエネルギーを視覚的に判別するために考案されました。
つまり始値よりも終値が高ければ相場は強く、逆であれば弱いというシンプルなロジックとなります。
計算上利用する移動平均線は「単純移動平均線」を利用し、シンプルな計算に近づけています。
ではどのように計算されているかチェックしましょう。
RVIとRSIの違い
RVIとRSIは何が違うのかここで解説します。
RSIとの違いは、RSIの場合は価格の値動きにおける価格の変化のみに焦点を当てて計算されており、絶対値から見た過熱感を視覚的に表していると言えます。
一方でRVIは標準偏差を用いて算出されている点がRSIと大きく異なる点です。
またRVIの使い方の基本は「他のテクニカル指標の補助的な指標」と捉えておくべきでしょう。
次にRVIの見方を解説します。
RVIの見方と使い方
RVIはテクニカル指標の補助的指標として使うことが多いためそれを前提に整理するようにしましょう。
RVIの基本的な見方は「相場のボラティリティが拡大している状況か、縮小している状況かを判断するため」に使われています。
数値は0を基準としてチェックするようにしてください。
①RVIの位置が0以上の場合、ボラティリティは拡大傾向
②RVIの位置が0以下の場合、ボラティリティは縮小傾向
これが最初の基本的な見方となります。
次にRVIは二本のラインで構成されています。
二本のラインの名前は下記になります。
①RVIライン
②シグナルライン
これを利用して買いシグナル、売りシグナルを判断するようになります。
下記のチャートをご覧ください。
bybitのBTCUSDの日足チャートになります。
下段がRVIを示していますが、ストキャスティクスのように二本のラインがあるのがわかります。
これはストキャスティクスと同様の見方でシグナルを判断します。
緑の丸はRVIラインがシグナルラインを上抜けてゴールデンクロスをしているので、買いシグナルとなり、黄色の丸はRVIラインがシグナルラインを下抜けてデットクロスをしているため売りシグナルと判断します。
しかし注意すべきはシグナルはあまり正確ではないということです。
チャートの価格の値動きの黄色の丸の位置である売りシグナルの部分をご覧ください。
売りシグナルはRVIでは点灯しているものの、価格は下がらず緩やかに上昇しています。
このようにRVIだけで判断するのは危険であり、元々RVIは説明した通り「補助的テクニカル指標」であるため、他のテクニカル指標と併用して取引の判断を行いましょう。
RVIと併用すべきテクニカル指標
ではRVIはどのようなテクニカル指標と併用すべきなのか解説します。
使いやすいのはトレンドフォロー時のエントリーポイントを判断するために利用することです。
併用するのは移動平均線であり、具体的にはRVIの買いシグナルと移動平均線のゴールデンクロスが重なった場合にはロングエントリーをするということです。
移動平均線がゴールデンクロスして上昇トレンドの時にRVIが売りシグナルを出していたとしてもそこは無視するようにします。
つまりトレンドに乗ってトレードするときのエントリーポイントの確率を上げるために利用するということです。
では実際のチャート上で判断するタイミングを実例を元に解説します。
bybitのBTCUSD1時間足チャートです。
青色の丸印がトレード判断のポイントになります。
移動平均線は単純移動平均線の25日と50日で設定しています。
この移動平均線の設定は個人の自由になり25日と50日が正しいわけではないのでご注意ください。
移動平均線の日数を変更することでRVIとのタイムラグを無くすこともできる一方で騙しも多くなることを理解しましょう。
上記のチャートでは移動平均線がまずゴールデンクロスを始めます。
しかしこれだけでは買いシグナルとしては材料が乏しく騙しかどうかわかりません。
そのため補助的な材料としてRVIをチェックします。
RVIも移動平均線がゴールデンクロス後遅れてRVIがシグナルを上抜けているのがわかると思います。
この段階でロングポジションを構築しても特に遅くはなく、その後価格は上昇しある程度利益を得ることができるのが理解できるのではないでしょうか。
このように単体でテクニカル指標を使うと心配な点もありますが、併用することで騙しを少なくし、またきっちり自分自身のルールを構築する上でテクニカル指標を併用することはとても重要です。
もちろんRVIは移動平均線だけではなくRSI、MACD、ストキャスティクス 、ボリンジャーバンド等様々なテクニカル指標と併用が可能であり、使い方は千差万別です。
順張り逆張り取引ともに利用できるため、色々試行錯誤しながら試してみましょう。