下落傾向にあるビットコイン価格の今後の予想
- ビットコイン
- 2021.01.21.
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- 下落傾向にあるビットコイン価格の今後の予想
2020年の年末から価格が上昇し始めたビットコインは、2021年1月8日に1BTCあたり430万円台を突破した後に下落傾向を示し、2021年1月20日現在では360万円を切るところまで下落してきました。
チャートをみる限りでは明らかに下落傾向を示しているようですが、それでももう間もなく上昇に転じると予想する仮想通貨専門家の声が多数見受けられます。
またファンドマネージャーを対象に実施している金融商品についての調査でも、ビットコインのロングポジション、すなわちビットコインの買いが他の金融商品を抑えて1位となっていることが分かりました。
ただし米ではビットコインへの期待は大きいようですが、独ではビットコインの今後について悲観的な見方をしている意見が多いようです。
これらの情報の詳細についてご説明しましょう。
仮想通貨FXを取引する際の参考になさってください。
2021年1月8日以降下落傾向のビットコイン
冒頭でご説明したように、昨年末から上昇を始めたビットコイン価格は、2021年1月8日にはこれまでの最高値である430万円台を突破しました。
しかしその直後から下落し始め、1月11日には310万円台にまで急落してしまいました。
その後、410万円台にまで回復しましたが、現在また下落傾向に陥っていることがチャートから読み取ることができます。
画像引用:tradingview BTCJPY
それでも上昇を予想する専門家たちの意見
ビットコイン価格は上記のような値動きをしていますが、このような状況でもビットコイン価格は大きく上昇することを予想している専門家たちの声が多く見受けられます。
もう間もなくの上昇を予想する米投資会社CEO
ビットコイン価格がもう間もなくアップサイドする可能性が高いと予想しているのは、米の投資会社Vailshire Capital ManagementのCEOであるJeff Ross(ジェフ・ロス)氏です。
Jeff Ross氏は2021年1月19日に以下の内容をツイートしています。
画像引用:Jeff Ross Twitter
差し迫ったブレイクアウト。
方向性は未定です。
Macroview:非常に強気。
オンチェーン分析:非常に強気。
おそらく上向きの動き。
短期ディップは力強く購入されます。
Vailshire Partners LPは、確実にロングのままです。
引用:Jeff Ross Twitter Google翻訳
つまりJeff Ross氏は、もう間もなくビットコインは方向は分からないもののブレイクアウトすると断言しており、マクロとオンチェーン分析のどちらも非常に強気であることを考えると、おそらく上昇していくだろうと主張しているわけです。
そして自らがCEOを務めるVailshire のパートナーたちは確実にロングポジション、つまり「買い」のままでこの状況を迎えると述べています。
・48,000ドルを超えるとビットコインは次のフェーズに移行
ビットコインが今後一定の価格を超えた場合、後戻りできない次のフェーズに突入すると主張しているのは、仮想通貨価格の予想モデルであるS2F(ストック・フロー)を考案した著名アナリストであるPlanB氏です。
PlanB氏は2021年1月19日のツイートで、ビットコインの次のフェーズについて説明しています。
画像引用:PlanB Twitter
#bitcoinのより大きな月足ジャンプ
48,000ドルは、毎月のドットの間に素晴らしいギャップを作成します。
これらのギャップは通常、戻りのないポイント(赤い矢印)を示します。
#phase5への相転移
引用:PlanB Twitter Google翻訳
つまりPlanB氏は、ビットコイン価格が48,000ドルを超えると、これまでとは異なる5番目のフェーズに突入するため、後戻りすることはないだろうと主張しているわけです。
最も多く取引された金融商品は「ビットコインの買い」
英の通信社であるREUTERSが2021年1月19日付けで、米の大手銀行であるBank of Americaが定期的に実施している金融ファンドマネージャーに対する調査結果を掲載しています。
画像引用:REUTERS
「最大の市場バブルと見なされているビットコイン、米国のハイテク株-投資家調査(Google翻訳)」と題されたニュース記事によると、調査対象のファンドマネージャーが2020年12月に最も多く取引されたと挙げていたのは「IT企業株の買い」でしたが、2021年1月には「ビットコインの買い」が最も多く取引されたとしています。
また「ビットコインの買い」が最も多く取引されたと回答したのは、全対象者の36%にも上っていることが分かりました。
なお2020年12月の調査では、1位が「IT企業株の買い」で、2位は「米ドルの売り」、3位が「ビットコインの買い」となっており、2021年に入ってから大きく逆転したことになります。
「ビットコインの買い」が1位になった背景について
「ビットコインの買い」が2021年に入ってから1位になった背景には、92%の回答者が今後インフレが進むと予想していることが挙げられます。
インフレへのリスクヘッジ手段として、NASDAQ上場企業であるMicroStrategy社だけでなく、米のソフトウェア企業であるSquare社などがビットコインを購入していること。
さらにヘッジファンド界の巨星といわれるPaul Tudor Jones(ポール・チューダー・ジョーンズ)氏までがビットコインのインフレに対するリスクヘッジ性を高く評価しつつあることも追い風になっていると指摘しています。
これら大手企業やPaul Tudor Jones氏のビットコインに対する取り組みについては、2020年10月24日のニュース記事「ビットコインの資産価値は2020年5月より高まったとの説」内で紹介した通りであり、これらが投資家の行動を左右したといえるわけです。
ビットコインはバブルであり今後価格が半減との意見も
Bank of Americaの調査は米の金融ファンドマネージャーに限定されたものですが、REUTERSの記事は、独の大手ドイツ銀行が資産運用者に対して実施した調査結果についても触れています。
その中には現在の金融資産の価格に関する内容があり、およそ90%の人が現在の金融資産の価格はバブル状態であると考えていることが分かったとしています。
さらに金融資産の中でもビットコインは、およそ50%の人がバブル度はMAXであると考えていること。
加えて多くの資産運用者は、およそ12ヶ月でビットコインの価格は半減する可能性が高い、つまりビットコインバブルが崩壊すると考えていることが分かったとしています。
両極端なビットコイン価格の予想
ビットコイン価格の今後を予想したニュースをご紹介しました。
大きく上昇するという予想や、一定の価格を超えるとこれまでとはフェーズが異なってくるという予想がある一方で、全ての金融資産はバブルであり、その中でもビットコインのバブル度は最大であるとの意見もありました。
確かに新型コロナウイルスのパンデミックによる金融緩和政策によって、今後インフレが一気に広がるとの見方は多くあり、リスクヘッジのために金融資産を手にする投資家は増えているでしょう。
しかしビットコインを、従来の金融資産と同次元で判断することは無理があるようにも感じられます。
仮想通貨が新しい金融資産の形態として認識されつつあり、世の中に定着してきている状況はもはや後戻りすることはないと考えられなくはないでしょうか。
まとめ
大きく価格が上昇し、その後下落してしまっているビットコインを仮想通貨FXで取引する際に参考になりそうなニュースを複数ご説明しました。
紹介したのはあくまでも今後の予想であり、誰の説が正しいのかは、全く分かりません。
またどのタイミングで大きく価格が動くのかも不明ですが、今後大きく動くであろうことはほぼ間違いないでしょう。
その動きをいち早く察知し、利益に結び付けていくためには、チャートを注視するしか方法はないのかもしれません。
この機会を逃さず、少しでも利益に結びつけてください。