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ビットコイン価格はやや上昇するも人々の関心は薄い

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  • 2020.07.07.

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  • ビットコイン価格はやや上昇するも人々の関心は薄い

2020年7月7日17時現在、ビットコイン価格は99万円台で推移しています。

7日午前中に100万円越えを果たしたものの、それから少し下げた状態を維持しているわけです。

この価格は7月3日から6日までの98万円台から比べるとおよそ1万円ほど上昇してはいますが、強気と呼べるほどのものではありません。

 

このような価格帯を推移するビットコインに対して、世の中の人々はどのように受け止めているのでしょうか。

仮想通貨アナリストや業界関係者からは価格の上昇を予想する声も聞かれます。

しかし常にビットコインに関わっているのではなく、価格が大きく上昇するかもしれないタイミングの時だけ関心を持つ人々がどう感じているのかを知ることは、非常に大きな目安となるはずです。

 

ブロックチェーンや仮想通貨などに特化したニュースメディアが、仮想通貨市場に対する世の中の関心度について分析した結果を発表しています。

 

このレポートの内容について詳しくご説明しましょう。

 

ビットコインに対する関心度を調査

仮想通貨関連情報メディアであるTheBlockが、ビットコインをはじめとした仮想通貨全般に対する世の中の関心度について分析したデータを、2020年7月6日に発表しました。

TheBlock crypto

画像引用:TheBlock crypto

 

「ビットコインが世の中に受け入れられるのはまだ夢であることを明らかにするデータ(Google翻訳)」と題されたTheBlockの記事では、ビットコインなどの仮想通貨に対して世の中がどの程度関心を持っているかを判断する材料として、Googleでの検索ボリュームや仮想通貨取引所のTwitterに対するフォロワー数、さらにビットコインのウィキペディアに対するページビュー、そしてビットコインとUSDのペアでの出来高などを分析しています。

 

ビットコインのGoogle検索ボリューム

ビットコインに対する関心度が高まっているかどうかを知る手段の1つとして、TheBlockはGoogleでの「Bitcoin」に対する検索ボリュームを分析しています。

 

Googleにおける検索ボリュームの分析は、過去にビットコイン半減期でどれほど多くの人が注目しているかを知る方法として活用されています。

2020年5月2日のニュース記事「ビットコインの価格予想に半減期は無意味との説」内では、「bitcoin halving(ビットコイン半減期)」の検索ボリュームが変化してきている実例を紹介しています。

 

以下のグラフは、2017年10月1日の週から2020年6月21日の週での、Googleにおける「bitcoin」検索ボリュームの変化をあらわしたものです。

TheBlock crypto

画像引用:TheBlock crypto

 

このグラフをみると、この期間内で「bitcoin」の検索ボリュームが最も多かったのは2017年12月17日の週で、その後2019年6月23日の週や2020年5月10日の週に上昇はしているものの、2017年の検索ボリュームには到底及んでいないことが分かります。

数値的には、2017年の検索ボリュームピーク時のおよそ8分の1程度となっています。

 

大手仮想通貨取引所公式Twitterのフォロワー

TheBlockは大手仮想通貨取引所として知られるBinanceやCoinbaseなどの公式Twitterフォロワー数において、2018年をピークにして増加ペースが減りつつあることも指摘しています。

 

公式Twitterへのフォロワー数は2018年1月時点で、週平均254,000増加していました。

しかし2020年に入ると、週平均で5,340の増加と、50分の1の増加率に大きく落ち込んでいるとのことです。

 

ウィキペディアのビットコインページPV

さらにTheBlockでは、ウィキペディアの「Bitcion」ページビューについても言及しています。

Wikipedia Bitcoin

画像引用:Wikipedia Bitcoin

 

ウィキペディアの「Bitcoin」ページビューは、2017年12月3日の週にピークとなっていましたが、Google検索ボリュームや仮想通貨取引所の公式Twitterフォロワーと同様に大きく減少しており、2020年6月時点でピーク時の31分の1にまで減少しているとのことです。

 

BTC/USDの取引出来高

さらにBTC/USDのペアにおける取引出来高についても、TheBlockは分析しています。

 

これまでの取引出来高のピークは2017年12月17日の週で、およそ170億ドルでした。

しかし2020年の年初から6月までの1週間の平均取引出来高は25億ドルとなっています。

この平均取引出来高はピーク時のおよそ7分の1となり、上記のデータなどと同様に大きく減少していることが分かっています。

 

ビットコインだけではない関心度の低下

上で説明したように、ビットコインに対するGoogle検索ボリュームや公式Twitterフォロワー数、ウィキペディアPV、取引出来高は、ビットコイン価格が高騰していた2017年の年末の時期をピークにして低迷しています。

 

これはすなわちビットコインに対して関心度が低下しているといえます。

もちろんその背景には、ビットコイン価格がピーク時よりも下がっていることが挙げられるでしょう。

しかし、関心度が低下しているのはビットコインだけではありません。

他の仮想通貨においても同様の現象が起こっています。

 

TheBlockのリサーチ部門責任者であるLarry Cermak氏は、以下のようなツイートをしています。

Larry Cermak Twitter

画像引用:Larry Cermak Twitter

 

イーサリアムの検索はビットコインの約10分の1であり、ほぼ同じ傾向を示していることを付け加えることが重要です

引用:Larry Cermak Twitter Google翻訳

 

つまりアルトコインで知名度が高いイーサリアムであっても、検索ボリュームはビットコインのおよそ10分の1しかないこと。

さらにその少ない検索ボリュームにおいても、ビットコインと同様に減ってきていると指摘しているわけです。

 

ポジティブな見解を記述

TheBlockのレポートは、2017年年末のピーク時に比べて現在は仮想通貨市場に参加する人数が減っているのではないかと指摘しています。

 

ただ2017年年末から2年以上経過した現在は、仮想通貨市場が色々な規制を受けると同時に、細かな制度化がおこなわれています。

今後、ビットコイン市場に多くの人がなだれ込んでくるであろう強気相場になった時には、2017年の時よりしっかりと健全な対応ができるはずだと、ポジティブな見解を述べています。

 

ビットコインに対する関心度と価格

「ビットコインだけではない関心度の低下」の項で触れていたように、ビットコインに対する関心度が低下しているのは、ビットコイン価格がそれほど上昇していないということが背景にあるはずです。

 

価格が上昇していけばその分注目度も高まるでしょうし、市場に参入する人も増えてくるでしょう。

 

しかしTheBlockが述べているように、現在のビットコイン市場は2017年の年末の時より色々な規制や制度が厳しくなった一方で、充実してきているともいえ、金融資産として正しい取引ができる環境が整ってきています。

 

いうなれば、2017年のビットコイン価格の高騰は、ビットコインのバブル期だったのかもしれません。

価格の高騰だけに目がくらんでしまい、ビットコインのことを何も分からずに取引していた人がほとんどだったのではないでしょうか。

もしそうだとすれば、今からがビットコイン本来のポテンシャルを発揮できる時期なのかもしれません。

 

まとめ

ビットコインに対する現在の関心度は、2017年のピーク時と比べてどうなっているのかについて、TheBlockのレポートなどからご説明しました。

 

関心度が低下している現時点では、価格が大きく上昇することは難しいのかもしれません。

しかし関心度が上がる何か、例えばトランプ大統領の追加景気刺激策によってS&P500やNASDAQが大きく上昇することがあれば、それにつれてビットコイン価格も上昇し始める可能性も十分にあります。

 

少しづつではあるものの価格が上昇してきているビットコインに、そのような動きが出てくることを期待しましょう。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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