ウォーレン・バフェットがビットコイン1BTCを所有
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- 2020.02.09.
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- ウォーレン・バフェットがビットコイン1BTCを所有
世界的にも著名な米の投資家ウォーレン・バフェット氏の名前は、どなたも聞いたことがあるはずです。
世界でも最大といわれる投資持株会社バークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、CEOでもある彼は、アメリカでも最高位の勲章「大統領自由勲章」を受章している人物です。
そんなウォーレン・バフェット氏が、初めてビットコインを1BTC所有したというニュースが入ってきました。
しかも彼が所有したことでビットコイン価格が16%も上昇したといわれています。
このニュースについて詳しくご説明しましょう。
ジャスティン・サン氏が1BTCをプレゼント
仮想通貨プラットフォームTRONの創設者でCEOでもあるジャスティン・サン氏が、投資の神様とも称される米投資家のウォーレン・バフェット氏とのランチオークションをおよそ5億円(456万7,888ドル)で落札しました。
食事を共にしたジャスティン・サン氏はビットコイン1BTCとTRONをウォーレン・バフェット氏にプレゼントし、受け取ってもらえたことをTwitterに書き込み、その結果ビットコイン価格は16%上昇したと述べています。
ウォーレン・バフェット氏のランチオークション
ウォーレン・バフェット氏との昼食を最大7人の友人とともにできる権利は、毎年オークションに掛けられています。
今回ジャスティン・サン氏が落札したランチオークションは20回目であり、毎年1億円以上の高額で落札されています。
なお落札金は全てサンフランシスコを拠点として活動をおこなっている慈善事業団体であるグライド財団に寄付されており、貧困や不平等に苦しむ人々の支援に活用されています。
画像引用:GLIDE財団
本来は2019年7月に食事する予定だった
ウォーレン・バフェット氏とのランチは、本来なら2019年7月25日におこなわれる予定になっていました。
しかしランチの直前である23日に落札者のジャスティン・サン氏が腎結石になり、延期されていました。
バフェット氏とのランチのようす
ウォーレン・バフェット氏とジャスティン・サン氏およびその友人とのランチは、2020年1月23日に、米ネブラスカ州の「Happy Hollow Club」でおこなわれたようです。
その時の様子は、ジャスティン・サン氏がツイートしています。
画像引用:Justin tron Twitter
なおこのランチに友人として参加したのは、ライトコイン創設者であるCharlie Lee氏、eToro創設者のYoni Assia氏、Huobiの最高財務責任者であるChris Lee氏、そしてBINANCE慈善基金トップのHelen Hai氏の4人でした。
ウォーレン・バフェット氏にBTCとTRXをプレゼント
ウォーレン・バフェット氏とのランチに際し、ジャスティン・サン氏はプレゼントを持参していました。
それがジャスティン・サン氏のスマートフォンのアプリに保存されていたビットコインとトロンでした。
プレゼントしたビットコインは1BTCで、トロンはウォーレン・バフェット氏の誕生日である1930年8月30日と同数の「1,930,830TRX」を贈りました。
またトロンをプレゼントした際には、その送信速度の速さに驚かれたとジャスティン・サン氏は説明しています。
ランチオークションを落札したジャスティン・サン氏からのプレゼントではあったものの、ウォーレン・バフェット氏はビットコインとトロンを気持ちよく受け取ってくれたため、同氏が初めて仮想通貨の代表格であるビットコインを所有したことになります。
ランチ時の会話とは
このランチでは、どのような会話がされたのでしょうか。
その内容に関しては、ジャスティン・サン氏が仮想通貨やブロックチェーン、ビジネス、日常生活についてだったと報告しています。
ウォーレン・バフェット氏は特にブロックチェーン技術に対する可能性を認めていたようで、今後10年でブロックチェーン技術が決済にどう活かされていくのかという点に興味を持っているものの、多くの課題があるとも考えているようです。
またビットコインについてジャスティン・サン氏が次世代の通貨であると説明した際、ウォーレン・バフェット氏は、自分の孫は米ドルで財産を相続すると確信していると、微笑みながら答えたそうです。
仮想通貨に否定的な姿勢に変化?
実はウォーレン・バフェット氏は仮想通貨や仮想通貨業界に否定的な人物として知られていました。
仮想通貨はバブル的な存在であり、ビットコインに対しては「まるで殺鼠剤を二乗にしたほどの殺傷力を持っている」などの他にも、「独特の価値がない幻想である」などと表現しており、毛嫌いしていたことは知れ渡っていました。
ただし上記のランチ時の会話内容でも分かるように、ブロックチェーン技術には関心を寄せていたようです。
そんなウォーレン・バフェット氏が、プレゼントとはいえビットコインを受け取ったことは事実であり、大きな変化といえなくもありません。
このランチに同席したeToro創設者のYoni Assia氏は、ウォーレン・バフェット氏の仮想通貨への見方は以前と比べると良くなったのではないかと述べていることから、仮想通貨業界への好影響につながるのではないかとみられていました。
ビットコイン価格が16%上昇
ウォーレン・バフェット氏にビットコインをプレゼントし、受け取ってもらえたことにより、ビットコイン価格が16%上昇したと、ジャスティン・サン氏はツイートしています。
@ウォーレン・バフェット
彼の最初のBitcoinを受け取った!
この幸運なビットコインは彼のSamsung Galaxy Foldに安全に保管されています。
彼にこのBitcoinを贈ったので、BTCは16%増加しました!
それが月に続くことを願っています!
引用:Justin tron Twitter Google翻訳
なおジャスティン・サン氏のこのツイートは、メディアNewsLogicalでも紹介され、実際にビットコイン価格が上昇しているTradingviewのチャート図も掲載されています。
画像引用:newslogical「Source: Tradingview.com」
ビットコイン価格への影響は本当?
投資の神様ともいわれるウォーレン・バフェット氏がビットコインを所有したことは、ビットコインにとっては大きなニュースといえます。
しかもこれまでブロックチェーン技術に関心を寄せていたものの、ビットコインには批判的な言葉しか発してこなかったことが余計に反響を呼んだのでしょう。
ただし、今回のビットコイン所有はウォーレン・バフェット氏が自身で購入したものではありません。
またランチオークションに5億もの大金を払ってくれた人に対する礼儀として受け取っただけか、もしくは慈善事業団体のグライド財団のためを思って受け取ったのかもしれません。
さらにビットコイン価格が16%上昇したことも、たまたまタイミングがあっただけかもしれません。
しかし仮想通貨取引をしている人々やビットコインを所有している人々にとって、明るい話題であることには変わりないでしょう。
それが価格上昇につながったと考えられなくもありません。
まとめ
ウォーレン・バフェット氏がビットコインを1BTC所有したニュースについてご説明しました。
ビットコインは昔と比べて多くの人々に認知される存在になりつつあります。
しかしその位置付けは株や債券、金などと比べるとまだまだ高いとは言えない部分もあります。
いつかはウォーレン・バフェット氏のような投資の神様が自ら率先して購入するような存在になって欲しいものです。