ビットコインの好調さだけでなくアルトコインシーズンも到来か?
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- 2025.07.13.
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- ビットコインの好調さだけでなくアルトコインシーズンも到来か?
ビットコインは2025年7月10日に続き、翌11日にも史上最高値を更新し、本記事執筆時点では118,000ドル台を推移しています。
この背景には米FRBによる早期利下げの示唆発言や、雇用統計の好調さに加え、米財務省による仮想通貨規制の整備や緩和への期待があるとされています。
また7月10日と11日にはビットコイン現物ETFに大規模な資金流入があったことも指摘されています。
ただ、ビットコイン現物ETFへの流入額の方が大きすぎ、マイニングされるビットコイン量が追いついていないことも指摘されています。
そのことも影響してか、2025年のビットコイン平均価格予想は予想各者において開きがあるようです。
そんな中、アルトコインが仮想通貨市場のシェアを獲得し始める兆候との説が報道され、大きな注目を集めています。
ビットコイン価格の今後の予想に加え、アルトコインシーズンについてのニュースについて詳しくご紹介しましょう。
二日続いたビットコインの史上最高値更新
ビットコインは2025年7月10日と翌11日の二日続けて史上最高値を更新し、本記事執筆時点でもその価格帯を維持しています。
2025年4月には76,000ドル台にまで下落していたことを考えると、わずか3ケ月程で42,000近く上昇したわけです。
この背景には米国内における利下げへの期待や雇用統計指標の好調さだけでなく、仮想通貨に対する規制が整備される可能性や緩和される可能性への期待も大きいとされています。
加えて、ビットコイン現物ETFへの大規模流入も影響しているようです。
下の画像はビットコイン現物ETF への流入額を示すFARSIDEのデータです。
赤枠の2025年7月10日のTOTALは1,175.6(11億7000万ドル)、11日のTOTALは1,029.6(10億3000万ドル)と、それまでと比べて圧倒的に増えていることが分かります。
画像引用:FARSIDE
ビットコイン現物ETFに10億ドルを超える額の資金流入があったのは、2024年1月にビットコイン現物ETFがローンチされてからわずか7回しかありません。
そしてその7回のうちの2回が、7月10日と翌11日のものとなります。
また今回より前に10億ドル以上の流入があったのは2025年1月17日で、流入額は10億7000万ドルでした。
ビットコイン現物ETFへの大量資金流入における留意点
ビットコイン現物ETFに大量の資金流入があることは、それだけビットコインへの期待度が大きいということではありますが、一方で留意しておくこともあります。
それはビットコインがマイニングされる1日量より、ビットコイン現物ETFで買われる量の方が多いということです。
そのことはBitwiseInvest(ビットワイズ・インベストメント)の最高投資責任者であるMatt Hougan(マット・ホーガン)氏が指摘しており、2025年7月12日、Xに以下のような投稿をしています。
ビットコインネットワークは1日に約450ビットコインを新規生産しています。
昨日はETFが約10,000ビットコインを購入しました。
引用:Matt Hougan X Google翻訳
そして、仮想通貨を主軸とした金融サービス企業であるJAN3 Financial(Jan3フィナンシャル)も、このことに関してXに投稿しています。
画像引用:JAN3 Financial X
7月9日、ビットコインETFの需要は、1日あたりの採掘供給量の22倍に達しました。
供給量:450BTC
需要量:9,963BTC
不均衡は拡大し続けています。
引用:JAN3 Financial X Google翻訳
つまりこのような需要と供給のアンバランスさが続くと、価格的に持続させることは難しいと指摘しているわけです。
今後のビットコイン価格予想も各者で開き
需要と供給のアンバランスさが影響しているのかどうかは不明ですが、2025年のビットコイン平均価格予想について、予想している各者によって開きがあるようです。
BitMEX創業者であり、現在は仮想通貨アナリストとしても活躍しているArthur Hayes(アーサー・ヘイズ)氏は、8月までは短期的に9万ドル程度にまで落ち込むものの、それ以降は楽観的に考えているようです。
仮想通貨取引プラットフォームのChangellyは平均価格を109,046ドルと予想し、経済情報を提供しているTrading Economicsは107,256ドルと予想しています。
比較的高値で予想しているのは金融メディアであるBenzingaで、平均125,027ドル。
仮想通貨情報プラットフォームであるCoinCodexは129,090ドルと予想しています。
さらに高値になると予想している人物も存在します。
スタンダード・チャータード銀行のデジタル資産調査責任者だけでなく、仮想通貨ファンドBitweseのリサーチ責任者も20万ドルに到達すると予想しています。
もちろんこれ以上の高額な予想をしている人物も存在していますが、これほどまでに予想金額に開きがあるのは、需要と供給に開きがある故なのかもしれません。
ビットコイン価格は上昇するもドミナンスはわずかに低下
前述のようにビットコイン価格は史上最高値を更新するなど、これまでにない高騰を続けています。
普通に考えると、これだけ高騰するのであればビットコインのドミナンス(仮想通貨の中でのビットコインの占有率)も上昇するはずでしょう。
しかし実際にはビットコインのドミナンスは上昇しておらず、それどころか若干ではあるものの下がっているのです。
これが需要と供給のアンバランスさに由来するものかどうかは不明ですが、明らかにこれまでとは異なっています。
画像引用:TradingView BTC.D chart 1ケ月
さらに、ビットコインのドミナンスがほんのわずかに下がっている状態で、アルトコインの価格が上昇しています。
下の図は、本記事執筆時点のETHUSDのチャートです。
2025年7月10日から価格が上昇していることが見て取れるでしょう。
ETH以外にも、ミームコアは1263%増、モグコインは75.01%増、ステラでは67.43%増となっています。
アルトコインシーズン到来の可能性も
一般的にビットコインのドミナンスが低下する現象は、アルトコインによる市場シェア獲得の兆候であると言われており、「アルトコインシーズン」に入ったことを示すともいわれています。
現在はビットコインのドミナンスがわずかしか低下していないにも関わらず、アルトコインの価格が上昇しつつある状況です。
今後ビットコインドミナンスがどのように変化するかは不明ですが、もし今後ビットコインドミナンスが大きく低下すれば「アルトコインシーズン」が到来したといえるでしょう。
また、現在のビットコインドミナンスのままアルトコイン価格が上昇し続けたとすれば、それは新たな資金がビットコインだけでなくアルトコイン市場に対しても流入している可能性を示すものといえます。
まとめ
ビットコイン価格が二日続けて史上最高値を更新したことに加え、ビットコイン現物ETFへの資金流入額とビットコインの供給量にバランスが取れていないことから、現在の価格のまま推移し続けることはあり得ないということ。
さらにアルトコインシーズンが到来した可能性についてもご説明しました。
ビットコイン価格が今後どのように推移するかは不明ですが、需要と供給のバランスから考えると、大きく高騰するか、それとも大きく下落するかのどちらかでしょう。
また、もし「アルトコインシーズン」が到来したのであれば、仮想通貨FXにおいて、ビットコインだけでなくアルトコインの取引も視野に入れるべきでしょう。
そのためにもビットコインドミナンスとアルトコイン価格との関係性にも注意しておくべきだといえます。
まさに仮想通貨FXを取引するのにピッタリのタイミングなのかもしれません。