最高値から下落しつつあるビットコイン価格の今後の動きは
- ビットコイン
- 2025.01.11.
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- 最高値から下落しつつあるビットコイン価格の今後の動きは
2024年12月17日に10万8,000ドルという最高値を記録したビットコインは、本原稿執筆時には9万4,000ドルにまで下落しています。
特に2025年1月10日には9万1,000ドル台にまで下落しており、その後少し盛り返したわけです。
1月10日は米雇用統計の発表があり、その発表後に大きく下落しているわけですが、その下落要因とはどのようなものなのでしょうか。
また今月20日にはDonald John Trump(ドナルド・ジョン・トランプ)氏の米国大統領就任式が行われますが、トランプ氏は選挙期間中に仮想通貨を後押しする発言を繰り返しており、仮想通貨は今後大きく値上がりするだろうといわれていました。
しかし、ここにきてビットコイン価格が調整している現実を考えると、果たして今後のビットコイン価格はどうなるのでしょう。
そこで、アナリストたちは今後のビットコイン価格をどう予想しているのかについてご紹介しましょう。
2025年1月10日の米雇用統計のビットコイン価格への影響
2025年1月10日に発表された米雇用統計は予想をはるかに上回る結果でした。
画像引用:MINKABU
非農業部門雇用者数の予想が16.4万人だったのに対し、発表されたデータは25.6万人と予想をはるかに超える好調さであることが分かりました。
つまり労働市場が非常に好調であり、強いということが明らかになったわけです。
労働市場が好調であるということは、FRB(米連邦準備制度理事会)が一刻も早く金利を下げる必要がないということとも言えます。
また金利が下がらなければ、ボラティリティが大きくリスクの大きい仮想通貨に投資しなくても、株式投資などのリスクの少ない投資に傾く可能性が高くなり、結果的に仮想通貨への投資が減る、すなわち流入が減少してしまうと考えられます。
すなわち、労働市場の好調さがビットコイン価格の下落につながったと考えるのが妥当だということです。
今後のビットコイン価格に対する予想
史上最高値から1万7,000ドルも下落してしまったビットコイン価格は、今後どのような動きを示すのでしょうか。
仮想通貨アナリスト達が現在のビットコインの値動きや今後の価格について見解を発表しています。
価格が上昇するという意見だけでなく、下落する可能性について言及している意見も合わせてご紹介しましょう。
ビットコイン価格が上昇する可能性に言及した意見
ビットコイン価格が今後上昇する可能性に言及した意見をご紹介しましょう。
ビットコインは強気だが逆行現象が起きている
仮想通貨トレーダーであり、アナリストでもあるRekt Capital(レクト・キャピタル)氏は、2025年1月10日にビットコインは強気であるが、相場では逆行現象が起きているとXに投稿しています。
画像引用:Rekt Capital X
ビットコインはレンジローサポートの 91,000 ドルで強気のダイバージェンスの兆候を示しています
引用:Rekt Capital X Google翻訳
レクト・キャピタル氏はXにビットコインの日足チャートを掲出しており、分析結果もチャートに示し、ビットコインのRSI(相対力指数)をみると、9万1000ドルのレンジローサポートで強気の逆行現象の兆候があると解説しています。
また史上最高値を記録した後の大幅下落についても同日、Xに投稿しており、過去のビットコイン市場でもみられた傾向であることに加え、反転していく可能性が高いことにも言及しています。
ビットコインは、価格発見の第 7 週に現在の -15% の引き戻しを開始しました
この引き戻しのタイミングは、過去の傾向と一致しています
これは、このサイクルの最初の価格発見修正です
その結果、反転の可能性が高いです
引用:Rekt Capital X Google翻訳
ビットコインは今後10年以内に150万ドルに到達する
もうひとつのビットコイン価格予想は、直近の価格予想ではないものの、大きな価格上昇を大胆に予想しており、今後10年以内に150万ドルに達するだろうと宣言しています。
この大幅な価格上昇を予想しているのはネットワークエコノミストであり、論文「ビットコインの価値モデルにおけるメトカーフの法則」を発表しているTimothy Peterson(ティモシー・ピーターソン)氏です。
ティモシー・ピーターソン氏は、これまでもビットコイン強気派として多くの人々に知られており、ビットコインが世界的に広がるのはもう時間の問題だと説明していました。
また論文内では、従来の通貨モデルはビットコインでは機能しないものの、ネットワーク接続性に関する数学的な法則によれば、ビットコインの価値は説得力のある説明になる」と解説しています。
このような論文を発表しているティモシー・ピーターソン氏が、2025年1月8日に「2035年までにはビットコインが150万ドルに達するだろう」とXに投稿しています。
画像引用:Timothy Peterson X
時は2035年。
ビットコインの価格は150万ドル。
どこかで誰かが「今はビットコインを買うのに良い時期か?」と尋ねている。
引用:Timothy Peterson X Google翻訳
ビットコイン価格が下落する可能性に言及したコメント
ビットコイン価格が今後下落する可能性に言及したコメントをご紹介しましょう。
7万7900ドルまで下落する可能性もある
Material Indicatorsの共同創設者であるKeith Alan(キース・アラン)氏は、ビットコイン価格が下落した場合には、7万9,000ドルまで下落する可能性があると2025年1月9日、Xに投稿しています。
画像引用:Keith Alan X
この動きが、私たちが予想していたような大幅な調整に発展するかどうかはわかりませんが、参考までに、86,500ドルへの動きは、最高値から20%の調整を表します。
そのレベルが維持されない場合は、CMEギャップが77,900ドルまで下がる可能性があると思います。
抜粋引用:Keith Alan X Google翻訳
キース・アラン氏は単に下落すると予想しているのではありません。
Xの投稿では、テクニカルサポートが91,500ドルで、セカンダリーサポートが86,500ドルであること。
さらに入札流動性が3億ドル以上あることを紹介しつつ、状況が悪化しない場合にはテクニカルサポートが維持されると説明していますが、セカンダリーサポートである86,500ドルが維持されない場合には77,900ドルまで下落する可能性があると説明しています。
まとめ
2025年1月10日の米雇用統計発表でビットコイン価格が大きく下落した原因と、今後の価格に言及したアナリストたちの投稿をご紹介しました。
ドナルド・トランプ氏が1月20日に大統領就任した後、ビットコイン価格がどうなるかは不明ですが、これまで同氏が選挙期間中に発表していた仮想通貨に対する数々の施策が実施されれば、ビットコイン価格は上昇するとの意見が大多数です。
しかしそれまでの間に、下落した価格が上昇するのか、また大きく下落するのかは不透明です。
またアナリストによって大きく意見が分かれるのは、それだけ不透明であることの証明かもしれません。
仮想通貨FXを取引する際には、くれぐれも慎重な取引を心掛けてください。
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