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トランプ氏とハリス氏、2人の米大統領候補の仮想通貨をめぐる報道

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  • 2024.09.10.

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2024年11月に米国大統領選挙を控え、ドナルド・トランプ氏とカマラ・ハリス氏の攻防が激しくなりつつあります。

民主党の候補がバイデン大統領だった時にはトランプ氏の優勢が伝えられましたが、ハリス氏が候補として正式に認められた時から、今度は一転してハリス氏の優勢が伝えられるケースも見受けられるようになってきました。

 

ドナルド・トランプ氏は、以前は仮想通貨について否定的でしたが、2024年5月26日には仮想通貨を支持する声明を発表しており、仮想通貨による政治献金の受付も開始しています。

また2024年7月には、米ナッシュビルで開催されたカンファレンス「ビットコイン2024」にも登壇しているなど、積極的に仮想通貨支持層を取り込む動きが目立っています。

一方のカマラ・ハリス氏は、今のところ仮想通貨に対して何も発言をしておらず、仮想通貨支持層を取り込むための目立った動きは見られません。

 

11月の選挙でどちらが大統領になるかはまだ分かりませんが、この両候補における仮想通貨関連の報道が日々増えてきています。

そのうちの幾つかをご紹介しましょう。

 

 ドナルド・トランプ氏についての仮想通貨関連報道

ドナルド・トランプ氏についての仮想通貨関連はどのようなものがあるのかをご紹介しましょう。

ドナルド・トランプ氏が大統領になるとビットコインは8万から9万ドルに

THE BLOCK トランプ氏なら8万ドルから9万ドル

画像引用:THE BLOCK

 

投資会社であるBernstein(バーンスタイン)のアナリストが、11月の米国大統領選挙でドナルド・トランプ氏もしくはカマラ・ハリス氏のどちらが大統領になるかによって、ビットコイン価格が異なってくると報告していることをTHE BLOCKが2024年9月9日に報じています。

 

この報道によると、バーンスタインのアナリストはドナルド・トランプ氏が大統領に選ばれた場合には、ビットコイン価格は8万ドルから9万ドルに達すると予想していると報じています。

一方、カマラ・ハリス氏が大統領になった場合のビットコイン価格は、3万ドルから4万ドルにまで落ち込む可能性があると予想しています。

 

加えて、分散型予測プラットフォームである「ポリマーケット」によると、現在時点では、ドナルド・トランプ氏が大統領になる予想は52%で、カマラ・ハリス氏が当選するとの予想は47%となっており、ドナルド・トランプ氏がリード状態であることも報じています。

 

ドナルド・トランプ氏の仮想通貨プロジェクトメンバーに不審な人物関与

ドナルド・トランプ氏が2024年8月22日、自身のソーシャルメディアであるTruth Socialで、自分の息子であるリック・トランプ氏とドナルド・トランプ・ジュニア氏が推進している仮想通貨関連プロジェクトの存在を明らかにしました。

 

このプロジェクトは「公式トランプDeFiチャンネル」と表現されており、DeFi(分散型金融)に関するプロジェクトであることが分かりました。

後にこのプロジェクトの正式名称が「World Liberty Financial」で、商標出願もされていることも明らかになりました。

 

しかしこの仮想通貨プロジェクトのメンバーには、2024年7月に200万ドルをハッキングされたDeFiプロジェクトのメンバーだけでなく、女性を口説く方法を指南する動画をYouTubeに投稿していた人物も参画していることが明らかになりました。

CoinDesk.com トランプ氏の仮想通貨プロジェクトに2人の不審な人物

画像引用:CoinDesk.com

 

この事実が明らかになったのは、ドナルド・トランプ氏の周囲の人々が「World Liberty Financial」を売り出すために動いており、その過程で手渡していたホワイトペーパーを米CoinDeskが入手したためです。

 

米CoinDeskの報道によると、このホワイトペーパーにはメンバーが4人記載されており、そのうちの一人は2024年7月に200万ドルの流出で問題になった「Dough Finance」で働いていた人物であることが明らかになっています。

 

もちろん流出事件が起きた企業で勤務していたことが問題なのではありませんが、「World Liberty Financial」の借入サービスや貸付サービス自体が、流出事件を起こした「Dough Finance」と酷似していることが指摘されています。

さらに「World Liberty Financial」のアプリはまだ完成していないものの、コードのレビューを調べてみた限りでは、「Dough Finance」とうり二つであったことが問題視されています。

 

またホワイトペーパーに名前が挙がっているもう一人は、有料コンテンツであるSubifyの共同創業者ですが、過去に「Date Hotter Girls LLC」という会社を起業し、女性を口説く方法を動画でUPしていたことのある人物です。

 

つまり「World Liberty Financial」の最終的な仕組みやアプリコードなどはまだ完成していないため、必ずしも問題になるとは言い切れないものの、現状や関わっている人物を見ていると不安を感じざるを得ないといえるでしょう。

 

カマラ・ハリス氏についての仮想通貨関連報道

もう一人の大統領候補であるカマラ・ハリス氏は、トランプ氏が仮想通貨支持を訴えていても、仮想通貨に対して言及することがなく、その姿勢は本記事執筆時点でも変わっていません。

kamalaharris.com 新たな道へ

画像引用:kamalaharris.com

 

2024年9月9日、ハリス・ウォルツ選挙キャンペーンのサイトが更新され、「A New Way Forward(新たな道へ)」と題した米国大統領選挙に向けた政策の詳細が発表されました。

 

その中には、経済のイノベーションを優先することや、より公平な税制を作り出していくことが述べられていますが、仮想通貨やブロックチェーン技術には言及されていません。

 

実際にカマラ・ハリス氏が仮想通貨やブロックチェーンに対してどのような見解を持っているのは分からないものの、これまで一度も仮想通貨などに言及していないことや、バイデン現大統領の意向を引き継ぐ姿勢から、仮想通貨に対しては否定的なのではないかという見方もあります。

 

短期国債の発行でハリス氏をサポート(アーサーヘイズ氏の予想)

カマラ・ハリス氏が仮想通貨に対して言及しないため、直接的な報道は無いものの、大統領選挙でカマラ・ハリス氏を有利に立たせるため、米国政府によって短期国債が発行され、市場の流動性が高まること。

そしてそのことにより現在弱気相場にあるビットコインが強気相場に転じるだろうと、仮想通貨取引所BitMEXの元CEOであるArthur Hayes(アーサー・ヘイズ)氏が述べています。

 

今週にでもビットコイン価格上昇の可能性と指摘

アーサー・ヘイズ氏は、2024年9月6日にビットコイン価格が下落する可能性を主張し、ショートポジションを建てたことをXで発表していましたが、同月8日にはショートポジションをクローズし、今度は一転して価格上昇の可能性を主張しました。

Arthur Hayes X

画像引用:Arthur Hayes X

 

BTCの空売りをクローズし、3% の利益を上げました。

これは KBW の食事代とバー代をまかなうのに十分な額です。

Bad Gurl Yellen が市場を監視し、週末に声明を発表するため、来週も状況が悪化し続ければ、 $BTCより多くのドル流動性を期待して上昇するかもしれません。

引用:Arthur Hayes X Google翻訳

 

アーサー・ヘイズ氏のビットコイン価格上昇の根拠となるものは、2024年9月6日の雇用統計などの経済指標結果によって米国経済に対する懸念が高まっていることに対し、Janet Louise Yellen(ジャネット・ルイーズ・イエレン)財務長官が米国経済の健全さと、景気は後退しているのではなく、回復しつつあることを訴えたことに起因しています。

つまりイエレン財務長官は、米国の経済状況への不安を解消する内容を発言していたわけです。

 

アーサー・ヘイズ氏は今年8月の時点で、11月の大統領選挙の前には市場の流動性を高めるため、今年年末までに3,000億ドル以上の短期国債発行を含め色々な施策を実施するはずだと述べており、イエレン財務長官の発言によって自身の考えに確信を持ったようです。

 

短期国債を大量に発行すれば、市場は活気を取り戻すため、イエレン財務長官が主張している米国経済の健全さや回復しつつあることが有権者にとって現実のもののように映るでしょう。

つまりイエレン財務長官は、現バイデン政権の施策の正しさを認識させるとともに、バイデン政権の思想を受け継ぐカマラ・ハリス氏を支援するべく動くとアーサー・ヘイズ氏は指摘しているわけです。

 

そして、これらによってビットコイン価格は今週のうちにでも上昇するとアーサー・ヘイズ氏は主張しています。

 

まとめ

2024年11月に実施される米大統領選挙の2人の候補について、仮想通貨関連の報道をご紹介しました。

 

ドナルド・トランプ氏は仮想通貨を推進する考えを持っているようですが、仮想通貨関連プロジェクトはまだまだ不十分で、本当に意味のあるものになるかどうかは不明です。

しかし上で紹介したように、ドナルド・トランプ氏が大統領になれば、ビットコインは8万ドルから9万ドルにまで上昇するとの予想があります。

 

一方のカマラ・ハリス氏が現時点でも仮想通貨に対して言及していないのは、おそらく仮想通貨を認めていないのではないかとも考えられます。

ただしアーサー・ヘイズ氏が主張するように、カマラ・ハリス氏を大統領にするために市場の流動性を高める施策が実施される可能性は高いといえるでしょう。

 

ドナルド・トランプ氏とカマラ・ハリス氏は、9月10日に初めて対面で討論を行う予定とのことですが、注目すべきは両候補がどこまで仮想通貨に対して踏み込んだ発言をするかでしょう。

この討論が今後のビットコイン価格の行方を決めることになるのかもしれません。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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