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トランプ候補がビットコインの戦略的準備金計画を発表するとどうなる?

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  • 2024.07.26.

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bitcoin2024 ドナルド・トランプ氏登壇予定

画像引用:bitcoin2024

2024年11月に実施される米大統領選挙では、ドナルド・トランプ大統領候補とカマラ・ハリス副大統領の事実上の一騎打ちの様相を呈しています。

トランプ候補は仮想通貨を容認するスタンスをとっており、それによって仮想通貨関連企業からの献金が大幅に増えていることも明らかになっていますが、ハリス副大統領は指名が遅れた分、仮想通貨に対するスタンスはあまりはっきりしていません。

 

トランプ候補は、2024年7月25日から27日まで米ナッシュビルで開催されるカンファレンス「ビットコイン2024」に登壇する予定で、報道によるとトランプ候補が登壇するのは7月27日でその席上、米国の戦略的準備金としてビットコインの保有を計画していると発表する可能性が高いとされています。

 

大統領選挙の行方はまだ分からないものの、もしトランプ候補が大統領になり、ビットコインを戦略的準備金として保有した場合、ビットコイン価格はどうなっていくのでしょうか。

仮想通貨FXを取引する人にとって、非常に関心の高いビットコインが戦略的準備金として保有された場合の値動きなどについてご説明しましょう。

 

「ビットコイン2024」にトランプ候補が登壇

The Bitcoin Conferenceが主催するビットコインの年次カンファレンスである「ビットコイン2024」にトランプ候補が主要講演者として登壇することが明らかになっています。

ビットコイン2024

画像引用:bitcoin2024

 

トランプ候補が登壇するのは2024年7月27日PM2時(米時間)からおよそ30分間で、その席上でトランプ候補は、米国の戦略的準備金としてビットコインを保有する考えがあることを発表するのではないかと推測されています。

もちろんこれは正式な発表があったわけではないものの、この情報は2024年7月20日の米CNBCでも取り上げられていたため信憑性は高いと考えられます。

 

米国が戦略的準備金としてビットコインを保有することの信憑性

実際に米国がビットコインを戦略的準備金として保有することは可能なのかという点について、有識者は不可能ではないものの、税金でビットコインを購入して保有するのは議会の説得が難しいが、犯罪を摘発して押収したビットコインを戦略的準備金として保有するのであればハードルは低くなると説明しています。

 

トランプ候補の戦略的準備金計画発表の可能性に言及する人々

トランプ候補が「ビットコイン2024」で戦略的準備金計画を発表する可能性について言及しているのはマーカス・ティーレンCEOだけではありません。

 

ビットコインアナリストであるラーク・デイビス氏は、2024年7月20日のニュースレター「Wealth Mastery」内で、既にビットコインを米のバランスシートに追加しようと考えているのかもしれないと述べていました。

 

サトシ・アクションファンドのデニス・ポーターCEOも2024年7月18日、X(旧Twitter)にトランプ候補がビットコインの戦略備蓄を発表する可能性を投稿しており、多くの人々はビットコインを戦略的準備金にすることはできないと思っているかもしれないが、おそらくそれは避けることができないだろうとも書いていました。

 

投資プラットフォームBnkToTheFutureの創設者であるサイモン・ディクソン氏も2024年7月19日にトランプ候補の戦略的準備金計画発表の噂が本当だという証拠が増えてきているとX(旧Twitter)に投稿しています。

 

トランプ候補がもしビットコイン戦略的準備金計画を発表すると

ではもしトランプ候補が「ビットコイン2024」の席上、米国でのビットコイン戦略的準備金計画を発表した場合、ビットコインはどのような値動きになるのでしょうか。

 

仮想通貨における機関投資家向けの調査会社である10x ResearchのMarkus Thielen(マーカス・ティーレン)CEOが、2024年7月25日付の顧客向けメールでトランプ候補のビットコイン戦略的準備金計画についての見解を述べています。

10x Research

画像引用:10xresearch

 

マーカス・ティーレンCEOは、27日の「ビットコイン2024」でトランプ候補が米国でのビットコイン戦略的準備金計画を発表する可能性が高いと述べています。

 

現在、米財務省は6000億ドル相当の金準備を保有しているが、司法省は150億ドル相当の犯罪を摘発して押収したビットコインを保有しており、トランプ候補はこの2つのバランスを調整して、ビットコインを金準備の10%程度にまで引き上げるつもりかもしれないと述べています。

つまり保有するビットコインを150億ドルから600億ドルにまで増やすことを発表するかもしれないと説明しているわけです。

 

この策の狙いは、ビットコインを戦略的準備金計画に組み込めば、米国のポートフォリオを多様化することになり、金や外貨等の従来からの資産に対する依存を減らすことができるというものです。

 

もしトランプ候補が「ビットコイン2024」の席上、ビットコインを金準備の10%程度にまで引き上げることをほのめかしただけでもビットコイン価格は大きく動くだろうと述べています。

 

そして、誰もが週末にビットコインのショートポジションを持ちたくないこと。

また現在仮想通貨を取引する人がショートポジションを持つことを手控えており、それはビットコイン価格が急騰することを怖がっているからだとも説明しています。

さらにトランプ候補が米国でのビットコイン戦略的準備金計画を発表すれば、ビットコイン価格は急騰するだろうと述べています。

 

トランプ候補とハリス副大統領との違いが浮き彫りに

前述したようにトランプ候補のビットコインに対する積極的な姿勢が話題になる一方、もう一人の大統領候補であるハリス副大統領は、仮想通貨に対する姿勢はあまり積極的とはいえません。

 

トランプ候補が登壇する「ビットコイン2024」のオーガナイザーである仮想通貨メディア「ビットコインマガジン」のDavid Bailey(デビッド・ベイリー)CEOが、ハリス米副大統領を「ビットコイン2024」に招待するとともに講演を依頼していましたが、結果的にハリス米副大統領は登壇しないことになりました。

ビットコインマガジンDavid Bailey X

画像引用:David Bailey X

 

登壇しない理由について、ハリス米副大統領サイドは明確な説明をしていませんが、バイデン政権時におけるウォール街の銀行との対立や、金融規制緩和への反対票など、仮想通貨に対する姿勢がバイデン政権と同様であり、厳しい金融規制政策を推進したい考えを持っている可能性が考えられます。

 

そのため「ビットコイン2024」に登壇することはできないと判断したのだろうといわれています。

 

すなわち確実だとは言えないものの、トランプ候補が大統領になればビットコインなどの仮想通貨は急騰する可能性は高いといえますが、一方のハリス米副大統領が大統領になれば、バイデン政権の厳しい金融規制を引き継いだものとなり、仮想通貨に対する恩恵は少ないであろうことが予想されるというわけです。

 

まとめ

ドナルド・トランプ大統領候補が27日の「ビットコイン2024」でビットコインの戦略的準備金計画を発表する可能性はあるのか、そしてもし発表するとどのようなことが起きるのかに加え、もう一方のカマラ・ハリス副大統領が大統領になるとどうなるのかについてご説明しました。

 

これらはあくまでも現時点の両候補の行動から考えられる予想に過ぎません。

トランプ候補が仮想通貨に積極的であっても、それは選挙戦を戦い抜くための戦術なのかもしれません。

またハリス米副大統領がバイデン政権の厳しい金融規制を引き継ぐ意思を明確に打ち出しているわけでもありません。

さらにハリス米副大統領が大統領になったとしても、ビットコイン価格が今より上昇しないと決まったわけでもありません。

 

ただし、直近でビットコイン価格が急騰する可能性が高いのはトランプ候補であり、その第一弾が2024年7月27日の「ビットコイン2024」における戦略的準備金計画の発表でしょう。

トランプ候補の講演内容に注目しましょう。

 

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