投資評論家やアナリストが今後のビットコインの値動きに言及
- ビットコイン
- 2023.11.27.
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- 投資評論家やアナリストが今後のビットコインの値動きに言及
2022年12月末には217万円だったビットコインは、2023年11月27日の本記事執筆時点で558万円台を推移しています。
つまり、およそ1年で倍以上の価格に上昇していることになります。
またビットコインは2024年4月に4回目となる半減期を迎えますが、これまでの半減期では、半減期後に大きく価格が上昇していました。
そのため、今度の半減期ではどのような値動きになるのかが大きな関心を集めています。
このようなタイミングで投資評論家や仮想通貨アナリストが、今後のビットコインの値動きに関連したコメントを発表しています。
仮想通貨FXを取引する方にとって、非常に大きなアドバイスになる可能性もあるため、ビットコインの現状を含め、どのようなコメントを発表していたのかご紹介しましょう。
ビットコインの現状
ビットコイン価格は2023年10月末から上昇をはじめ、11月9日に550万円台に突入。
11月25日には一時570万円台にまで達していました。
本記事執筆時点で558万円台を推移していますが、11月9日以降は多少の上下動はあるものの、およそ550万円付近を推移しています。
仮想通貨データ分析企業であるGlassnodeのデータでは、ビットコイン価格の上昇によって、仮想通貨市場に流通しているビットコインの全供給量の内、83.6%にあたる1,636万BTC以上に含み益が出ていることが明らかになっています。
画像引用:Glassnode
ここまで含み益がでているのは、2021年11月の69,000ドルを記録した以来の出来事です。
含み益が出ているビットコインの割合は、過去の平均値では74%となっており、83.6%という数値はビットコインの歴史上、強気相場の初期段階と同等の数値です。
つまりデータ的にもビットコインは強気相場であり、その背景には5ケ月後に控えている半減期だけでなく、米SECによるビットコイン現物ETF(上場投資信託)の上場承認に対する期待もあるでしょう。
そのため多くの仮想通貨投資家が、今後も価格上昇をしていくと考えていることはほぼ間違いないでしょう。
投資評論家がビットコインに関する判断を訂正
ヘッジファンドマネージャーの経験を活かし、現在は投資情報を提供しているTheStreet.comの代表で、投資評論家でもあるJim Cramer(ジム・クレイマー)氏が、CNBCの番組内で過去のビットコインに対する判断が間違っていたことを認め、訂正しました。
ジム・クレイマー氏は2022年12月5日に投資家に向け、どれほどコストがかかっても仮想通貨を売却すべきであるとし、ひどいポジションを清算するのに遅すぎるタイミングはないとする旨の発言をしていました。
この発言時のビットコイン価格は17,150ドルでしたが、2022年のビットコインは3月末に46,800ドル台を記録した後、年末までひたすら下落し続けていたタイミングでした。
この状況を受けてジム・クレイマー氏はビットコインを売却すべきだと発言したのでしょう。
しかし2023年に入るとビットコイン価格は上昇し始め、現在は37,000ドル付近で推移しています。
このことを受け2023年11月22日、CNBC「マッドマネー」内で、ビットコインのマイニング企業株を購入すべきかどうかを視聴者から問われ、「もしビットコインが好きなら買うべきである」と回答。
さらに「私はビットコインに利益が出たと考え売却したが、売却尚早だった」と、自身の判断が間違っていたことを認めています。
ジム・クレイマー氏のこの発言は、すなわちビットコイン価格は今後まだまだ上昇する可能性が高いことを認めたことと同義といえるでしょう。
アナリストが4万ドル以下のBTC購入期間は残り少ないと発言
S2F(ストック・フロー)と呼ばれる独自の価格予想モデルを使い、ビットコイン価格を予想していることで知られている著名なアナリストであるPlanB氏が、4万ドル以下でビットコインを購入できる期間は残り少ないことを示唆する内容をXに書込み、注目を浴びています。
画像引用:PlanB X
4万ドル未満のビットコインをお楽しみください…それが続く限り
引用:PlanB X Google翻訳
PlanB氏が開発した価格予想モデルS2F(ストック・フロー)は、ビットコイン価格の長期的変動を高い精度で予測しており、海外ではビットコインの取引に際して活用している人も多く存在しています。
そんなPlanB氏が2023年11月24日のXで、ビットコインが4万ドル未満で購入できる期間は残り少ないことを示唆する内容を書き込んでいます。
PlanB氏がXに投稿したグラフは、ビットコインの現物価格と、ビットコインの平均取得価格である実現価格データを示したものです。
そして実現価格は、ビットコインのトレンド転換の判断材料として活用できることが知られています。
つまりビットコイン現物価格が実現価格を上回れば強気相場の始まりといえ、ビットコイン現物価格が実現価格を下回れば弱気相場の始まりといえるわけです。
そして現在のビットコイン現物価格をみてみると、2年・5ヶ月の実現価格を上回っていることが読み取れます。
すなわち近い将来、ビットコインには本格的な強気相場が訪れる可能性が高く、その場合には、もう4万ドル未満でビットコインは購入できないということでしょう。
2022年12月時点で大幅上昇を予想
PlanB氏は2022年12月7日にポッドキャストのインタビューを受け、次の半減期でビットコイン価格は10万ドル(約1,360万円)~100万ドル(約1億3,600万円)に到達する可能性が高いと主張していました。
このことは2023年5月30日のニュース記事「ビットコインは2024年の半減期で大きく価格上昇との説」内でも紹介しています。
この説を主張した時点のビットコイン価格は233万円付近でしたが、現在ではその当時よりも325万円ほど上昇していることになります。
PlanB氏の説に信憑性を感じている人が多いのもうなずけるでしょう。
さらに、PlanB氏の主張では半減期のことだけが価格上昇要因と考えられているようであり、ビットコイン現物ETFの上場承認についての要素は一切加味されていません。
半減期に加え、ビットコイン現物ETFの上場承認が加われば、ビットコイン価格はどのような動きになるのでしょうか。
まとめ
ビットコイン現物ETFの上場承認は早ければ2024年1月だといわれており、その期待感でビットコインが強気市場になっているといわれています。
加えてビットコインの半減期まで残り5ケ月程となり、ビットコインの価値が高まるために価格も上昇するのが通説だといわれています。
実際に価格がどこまで上昇するかは不明ですが、現時点では弱気市場に転じる要素はないようです。
もちろん価格が上昇するといっても、一直線に上昇するわけではなく、上がり下がりしながら上昇していくはずです。
仮想通貨FXでは、くれぐれも慎重な取引を心がけましょう。